ちかみやが、個人的に気になるルアーをテストして、独断と偏見でお送りするルアーインプレッションコーナー。実際に使い込んだ上でそのルアーが持つ特徴や長所などを超個人的な目線でインプレションしています。今回はダイワがリリースするバーサタイル性能に特化したクランク、スティーズクランクの特徴と実力を解説していきます。
Contents
スティーズクランク (200)のスペック
出典:ダイワ様
Length : 54.0㎜
Weight : 10.6g
フローティング
Hook :サクサストレブル #6×2
カラー :18色
スティーズクランクの構造と外見の特徴
ここではスティーズクランクの主要なコンポーネントや内部構造などから、このルアーが持つ特徴や本来のポテンシャルをひも解いて行きます。
リップの形状
スティーズクランクのリップ形状は半円状で幅が広く、あらゆるタイプのストラクチャーに対応出来るセミラウンドリップを採用しています。
ラウンドとスクエアリップの中間的形状のこの様なリップは、先端側でしっかり水を受け、心地良い巻き抵抗とバランスのとれたアクションを生み出します。高い障害物回避性能を持ちながら1日中キャストを続けても快適に思えるその使用感は、アングラーの高い集中力を引き出して釣果アップにつなげてくれます。
リップの角度
スティーズクランクのリップ角は、ラウンドリップをベースとしたリップを持つクランクとしては、標準的な角度となっています。
ラインアイがちょうど中央にあるので、先端側ではしっかり水を受けますが、絞りの入るラインアイ後方では一転して水を逃がし、逃げた水はボディ両サイドとルアー上部に抜けて安定したスイム姿勢を作り出してくれます。
潜行レンジはモデル別に約1mの100、約2mの200、約3mの300ととても分かりやすいナンバリングがされています。
ボディ形状
スティーズクランクのボディ形状は一般的なラウンドクランクと同様の浮力の高いボディ形状を採用しています。
今どきのクランクベイトとしては珍しく、目を見張る新技術等は採用されていませんが、クランクベイトとしてシンプルながらも基本に沿ったボディメイクは「よく飛び、よくかわし、巻きやすい」クランクベイトの基本性能を高い次元で持ち合わせています。
スティーズクランクの特徴と長所
ここではスティーズクランクが持つ特徴を3つご紹介します。
それぞれのルアーが持つ特徴や長所、強み理解していれば、状況に応じて正確にルアーを使い分けられるようになるので、より多くのバスに出会えるチャンスが広がります。
長時間巻き続ける事が可能な使いやすさ
スティーズクランクはトラブルも少なくほぼオートマチックにストラクチャーをかわしてバスを誘い続けてくれるのでエキスパートはもちろん、初心者の方でも投げて巻くだけで高い実釣性能を引き出すことが出来ます。かんたんに実力を発揮するを引き出せる特性は使いやすさにも直結し、その使いやすさは数あるクランクベイトの中でもトップクラスと言えます。
また、軽い引き抵抗と適度な巻き心地で長時間使い続けることが可能です。
重要なのは「ただ巻き心地が軽いだけではない。」ということ。
軽い巻き心地の中にも確かな使い心地、手元に伝わる使用感があり、常に水中をインフォメーションし続ける特性はアングラーの集中力を持続させる効果があります。
様々なストラクチャーやカバーで発揮されるスナッグレス性能
一般的なラウンドリップとスクエアリップの特性を持つセミラウンドリップが特徴的なスティーズクランクは様々なストラクチャーに対し、高いスナッグレス性能を発揮します。
クランクベイトというルアーは、高い浮力と大型のリップがついているので基本的にはカバーに強い性質を持っていますが、その中でもスティーズクランクの持つ特性はクラストップレベル。
何が沈んでいるのかわからない初めてのフィールドやゴージャスなカバーなど、思わずキャストとためらう場面でスティーズクランクを信じて思い切りキャストすれば、このルアーは皆さんの期待にきっと応えてくれます。
ストレスフリーなキャスタビリティー性能
投げて巻くを基本とするファーストムービングルアーにおいて、効率良く広範囲をサーチするための優秀なキャスタビリティー性能は必須の性能と言えるでしょう。
特にプレッシャーが慢性的に掛かる昨今のフィールドにおいてバスとのディスタンスというのは釣果に直結する重要なファクターとなっていますが、スティーズクランクの持つ圧倒的なキャスタビリティーは遠く離れたスポットを打ち抜くのに十分な性能となっています。
この特性はボートゲームはもちろん、足場が制限させるオカッパリゲームでは非常に重宝し、他のアングラーが届かないスポットを独占出来るスペックは、そのまま大きなアドバンテージになります。
スティーズクランクの感想と今回のまとめ
「究極のベーシック」をコンセプトに作り込まれたスティーズクランクは、高い基本性能と優秀な実釣性能を併せ持ったまさにコンセプト通りのクランクベイトと言えます。
最近のマーケットでは「釣る為に」ではなく「売る為に」様々なギミックや個性を詰め込んだルアーを散見します。
もちろん、実際に使い込んで見ないとそのルアーが「釣るため」のものなのか「売るため」のものなのか分からないのですが、目新しい技術や外見を持つ新製品というのは大体が後者であることが多く、本当に釣れるルアーというのはごく一部ですが、スティーズクランクがどちらに分類されるルアーなのか?はここでは触れないでおきます。
クランクベイト、というよりもルアーとして一番大切なものは何なのか?
基本に忠実で素直なこのルアーを使っていると、皆さんの中にもその様な疑問が浮かび上がってくるかもしれません。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
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