元トーナメンター兼フィールドテスターのちかみやが、個人的に気になるルアーをテストして、独断と偏見でお送りするルアーインプレッションコーナー。実際に使い込んだ上でそのルアーが持つ特徴や長所などを超個人的な目線でインプレションしています。今回はその圧倒的な実釣性能でベストセラーバイブレーションの仲間入りを果たした レベルバイブの性能をそのままに、さらに際立った特性を持たせて性能特化をさせた派生モデル、レベルバイブ カウンターを実釣で使い込んできました。このハードベイトが持つその特徴と本当の実力を解説していきます。
Contents
レイドジャパン レベルバイブ カウンターのスペック
Length : 54㎜
Weight : 12.0g
Hook : #8×2
カラー ：12色
使いやすさ
実釣性能
おすすめ度
レイドジャパン レベルバイブ カウンターの構造と外見の特徴
オリジナルモデルとカウンターは、テール部分のエンブレムで区別が出来ます。（慣れてるアングラーさんはラトルサウンドで区別出来ます。）非常にわかりやすく、どこかオシャレなデザインからは、メーカーのセンスを感じる事が出来ます。
ここではレベルバイブカウンターの主要なコンポーネントや内部構造などから、このルアーが持つ特徴や本来のポテンシャルをひも解いて行きます。
ヘッド形状
バイブレーションプラグのアクションと巻き心地を決定付けるレベルバイブのヘッド形状は、オリジナル譲りの平面が少ないナイフエッジ形状。先端部分に小さな平面こそありますが、全体的に水を受け流しやすい形状は軽い巻き心地を実現し、長期間ストレスを感じない使用を実現しています。
ヘッドの角度
レベルバイブのヘッド角度は全体的に水平に近く、こちらもオリジナルと同様の仕様になっています。このバイブレーションプラグの持ち味でもある水平に近いナチュラルなスイム姿勢と高いレンジキープ能力、そして軽い巻き心地もこのルアーのヘッド角度とヘッド形状のセッティングに起因する特性であり、優秀なバイブレーションプラグに必須となる様々な要素を高い次元でミックスアップさせたトータルバランスは、数あるバイブレーションプラグの中でもトップクラスと言えるでしょう。
ボディ形状
オリジナルモデルとカウンター。兄弟機である両者は非常に似通った部分が多くなっていますが、最大の違いとなっているのは、そのボディ素材とラトルサウンドとなっています。ボディマテリアルを名作バイブレーションプラグやクランクベイトで採用される事の多い「ボーン素材」に変更し、ラトルシステムを見直す事で最大級まで引き上げたラトルサウンドとアピール力は広範囲に散ったハイシーズンの魚を広いエリアから効率良く拾いたいシチュエーションや、ローライトや急な濁り等で威力を発揮。春先にシャローエリアで繰り広げられるプリスポーナー攻略でも非常に有力なハードベイトに仕上がっています。
レイドジャパン レベルバイブ カウンターの特徴と長所
レベルバイブカウンターの実釣性能を引き出すには、オリジナルモデルとの使い分けが非常に有効。カウンターが効果的なシチュエーションで投入出来る様になれば、他を寄せ付けないような唯一無二の実釣性能を発揮します。
ここではレベルバイブカウンターが持つ大きな特徴を3つご紹介します。
それぞれのルアーが持つ特徴や長所、強み理解していれば、状況に応じて正確にルアーを使い分けられるようになるので、より多くのバスに出会えるチャンスが広がります。
ボディ素材とラトルシステムを見直して強化したラトルサウンド
レベルバイブカウンターの一番の特徴は、やはり大幅に強化されたラトルサウンドになるでしょう。バイブレーションプラグには時として絶大な威力を発揮するチューニング手法がありますが、今回紹介したレベルバイブカウンターなどに代表されるラトルサウンドの強化は最も効果的で有効な場面の広がるチューニング。今では名だたる名作バイブレーションプラグがラトルサウンドを強化した派生モデルを展開する中、レベルバイブカウンターはボディ素材と内部のラトルシステムを１から見直し、その戦闘力を大幅に強化しています。オリジナルモデルに少し手を加えたモデルとは一線を画す作り込みは、もはや「別物」と言っても過言ではないほどに仕上がっており、それぞれの特性を理解した使い分けはハードベイトでのさらなる1匹をもたらす力を秘めています。
オリジナルをベースにハイアピール化したアクション
オリジナルモデルとの大きな違いと言えば、ラトルサウンドに注目が集まるカウンターですが、実はアクションも強化されアピール力がUPしています。オリジナルモデルのハイピッチでナチュラルなアクションはプレッシャーの掛かったシチュエーションや小規模な野池やクローズドエリアで効果的だったのに対し、ハイアピール化したカウンターは広大なエリアの素早いチェックやプライムタイムにベイトを追い求めるアグレッシブなバスに対しても非常に有効。ローライトコンディションやいつもより水が濁っている状況など、「もう少しアピール力が欲しいタイミング」では、無類の強さを誇ります。
オリジナル譲りの完成度と使いやすさ！
非常にハイバランスなトータルバランスでオカッパリゲームに焦点を当てた レベルバイブ は、抜群の使いやすさと優秀なロングキャスト性能が特徴的なバイブレーションプラグですが、派生モデルであるレベルバイブカウンターもその特徴を引継ぎ、アングラーのスキルを問わず非常に使いやすい作りになっています。カテゴリートップクラスとも言えるロングキャスト能力はそのまま探れるエリアやポイントを広げ、様々な巻きスピードでも水深１ｍ前後をレンジキープする特徴はカウンターでも健在。ルアーの状況をしっかりと手元に伝えるハイピッチなアクションながら軽い巻き心地は、バイブレーションプラグの基本となる「投げて巻く」だけでも、その違いを大いに感じ取る事ができます。
レイドジャパン レベルバイブ カウンターの感想と使い方 まとめ
非常にオールマイティーで、優等生なオリジナルモデルに対し、ボディ素材とラトルサウンド、アクションにも改良を加えてハイアピール化を果たしたレベルバイブカウンターは、どちらかと言えば一定の条件下で威力を発揮するモデル。例えばローライトコンディションや急な濁りなどバスがハードベイトの存在を認識しにくい時、朝夕マズメ時のファーストアプローチやエリアへのプレッシャーが低く、バスがアグレッシブな状態である状況ではオリジナルを凌駕する実釣性能を発揮します。また、広大なエリアをスピーディーにチェックし、やる気のあるバスをターゲットに強気なゲームを展開したり、早春の低水温期にいち早くシャローエリアに差してきたプリスポーナーを迎え撃つこともカウンターの得意分野。オリジナルモデルの良い部分は残しつつ、上手にシチュエーション特化させたディテールは見事な完成度を誇っています。
始めはオリジナルモデルをインプレッションした後、派生モデルを取り上げて個別にインプレッションするのはどうかな？と思いましたが、カウンターは個別で取り上げる価値を感じるほどオリジナルモデルとは「別物」のハードベイトに仕上がっています。高評価と高実績を積み上げ続けるレベルバイブのファクトリーチューンドモデル。レベルバイブカウンターの実力を皆さんもぜひその手で確かめてみて下さい。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
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