非常に高い基本性能を持ちながらリーズナブルな価格設定が魅力的なダイワの実力派ロッド、ブレイゾンシリーズ。
あまりにも大胆な価格設定としっかりとした実釣性能で初心者向けのエントリーモデルと位置づけされる事の多いロッドですが、その本質はスキルの高いアングラーの要求に十分対応出来るほどの懐の深さを持っています。
今回はそんなブレイゾンシリーズの中でも独特のテーパーデザインとレングスを持つビッグベイトロッド、ブレイゾン6111HB-SBを実釣で使用して来ました。ブレイゾン6111HB-SBの持つ特徴的なスローテーパーは実際に使い込んで見ないとイメージしにくく、気になっている方も多いのではないでしょうか?この記事ではブレイゾン6111HB-SBはどんなロッドなのか?個人的な使用感や感想を交えてお伝えしていきます。
Contents
ブレイゾン6111HB-SBのスペック
長さ:2.11cm(6.11ft)
継数:1本
仕舞寸法:211.0cm
重さ:110g
適合ルアーウエイト:11~113g(3/8~4oz)
適合ライン(フロロ・ナイロン):14~30ポンド
カーボン含有率:99%
ブレイゾン6111HB-SBの外観とデザインの特徴
全体的なデザイン

出典:ダイワ様
全体的に引き締まったレイアウトに加え、コルクとEVAのセットアップが非常に特徴的。アクセントのレッドカラーとブランクに巻かれたブレーディングXがより精悍なイメージを強調し、不必要なコスメを排したまとまりのあるデザインは大人の落ち着きを感じます。
ブランク
出典:ダイワ様
ロッドの性能を大きく左右するロッドブランクはダイワ自慢の高密度HVFカーボンをメインマテリアルにブレーディングXで補強したブランクを採用しています。細くても高い強度を確保し、強さと粘りを両立させた筋肉質でパワフルなブランクは、持ち重り感を低減することで操作性が向上し、ミドルクラスに匹敵するほどの実釣性能をゆうしています有しています。
リールシート
大胆な肉抜きとアクセントカラーのレッドが美しいブレイゾンのリールシートは、非常にコンパクトで握りやすい印象です。十分な強度と軽量化を実現した独自の形状は感度と操作性も高く、長時間使用でも疲れにくくなっています。
ガイド
ロッドのコストに大きく影響するガイドは、必要にして十分な性能を持ったアルコナイトガイドを採用しています。全部で9個のガイドはリールシートから3つ目まではダブルフットガイドを使い、トップには糸がらみトラブルに強いMNSTフレームにSicを組み合わせ、必要な部分にはしっかりコストをかけて高い実釣性能とコストパフォーマンスを両立させています。

ブレイゾン6111HB-SBの実釣インプレッション
当日テストしたルアーの一部。その他にも様々なルアーをテストしています。
ブレイゾン6111HB-SBはビッグベイト&スイムベイトなどのヘビーウエイトはもちろん、独特のスローテーパーは軽い負荷でもしっかり曲がってくれるので10g前後のルアーであればキャストする事が出来ます。曲がりやすくしなやかなティップセクションとは裏腹にベリーからバットにかけてはビッグベイトロッドらしくパワフルな味付けで市場に出回っているほとんどのビッグベイトをストレス無く振り抜く事が可能です。
6.11ftという特殊なロッドレングスはおそらく特徴的なテーパーの影響力でしょう。胴までしっかり曲がるロッドはレングスが長すぎるととたんに取り回しが悪くなり使いやすさに大きく影響します。使い込んだ感覚では、7ftを切るレングスがこのテーパーが最もこの特性を活かして使いやすさも両立出来る限界ではないかと思われ、そのあたりのセッティングをしっかり出してくるあたり、さすがダイワさん。といったところです。
ブレイゾン6111HB-SBの特徴
ここではブレイゾン6111HB-SBが持つ特徴を3つご紹介します。
このロッドが持つ大きな特徴をしっかり理解して使う事が出来れば、より多くのバスに出会うことが出来るでしょう。
独特のスローテーパーデザイン
このロッド最大の特徴は何と言っても独特のスローテーパーデザインです。
ビッグベイトロッドというと、ガチガチなロッドが多い中でブレイゾン6111HB-SBの持つテーパーはかなり異色と言えますが、このスローテーパーは水の抵抗が少ないS字系やⅠ字系ビッグベイトのアクションをフルに引き出す特性があります。
また、ルアーの動きやバスのバイトに対する追従性もすばらしく、ハードベイトでの釣果を大きく左右する”ノリの良さ”も抜群。ブレイゾンシリーズ共通の高い基本性能と相まってたくさんの可能性を秘めたロッドとなっています。
様々なルアーウエイトに幅広く対応!!
ビッグベイト専用のロッドというのは、ビッグベイトの重さにフォーカスして作られているため、通常ウエイトのルアーではロッドが十分に曲がってくれずにキャストしにくいものがほとんどです。そんな中でも独特のスローテーパーで軽いウエイトでも曲がりやすい特性のブレイゾン6111HB-SBは、なんと10g前後のウエイトがあればキャストする事が可能。もちろん、ビッグベイトロッドらしく現在リリースされているビッグベイトはほとんど対応できるスペックを持ち、様々なルアーに応用できる素晴らしい特性はビッグベイト専用機として使うにはもったいない仕上がりになっています。
しっかりしたパワーと使いやすさの両立!
ビッグベイト専用機において絶対的なパワーは必要不可欠の要素。軽量化を求めすぎてしまうとついパワー不足になりがちなロッドの中で、軽いながらも高密度HVFカーボンとブレーディングXで強化したブレイゾン6111HB-SBのブランクは十分なパワーがあり、4ozまでのビッグベイトを心配することなくフルスイング出来ます。
特殊なテーパーでありながらロッドレングスとバランスを調整したブランクは、7フィートに迫るレングスとは思えないほどの取り回しの良さで非常に使い勝手が良く、長時間使用でも疲れません。
ブレイゾン6111HB-SB 実釣インプレッションまとめ
ブレイゾン6111HB-SBにマッチするルアー
・水の抵抗が少ない4ozまでのビッグベイト&スイムベイト
・1/2oz以上のスピナーベイト、アラバマリグ
・重めのスイムジグ、チャターベイト
・大型のトップウォータープラグ
・マグナム級のビッグクランク
以上が実際に使い込んでみて使いやすく、このロッドにマッチしたルアーになります。
ビッグベイトロッドというのはその性格上、他のルアーへの応用がしにくく、どうしても”専用機”になってしまうので意外と出番が少ないロッドになりがちですが、ブレイゾン6111HB-SBの持つ幅広いルアー適性は、様々なビッグベイトロッドを触ってきた私の経験をひも解いて見ても1.2を争う幅の広さで、特徴的なスローテーパーは個人的にかなり好感を持っていますが、少し特殊な味付けのため、クセもあるのでアングラーに多少のスキルを要求します。
そのため、この手のロッドに触れた経験がないアングラーさんは、最初とまどう事もあるかもしれませんが、このロッドが持つポテンシャルは計り知れません。
特にS字系ビッグベイトの持つ本当の性能を余すところなく引き出したいと願うアングラーさんとってはこのロッドが持つテーパーデザインをぜひとも体感して欲しいと思います。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
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