カウントダウンというテクニックを皆さんはご存じですか?わりとポピュラーなテクニックなので知っている方、聞いたことがあると言う方はいるのでは無いでしょうか?特にエリアトラウトをやる方にとっては必須となっているこのテクニックはバス釣りにおいても非常に有効です。ちかみやもこのテクニックをバス釣りを通して学びましたが、”本物のカウントダウン”はエリアトラウトで学びました。バスのカウントダウンとトラウトのカウントダウン。やり方や目的は一緒なのですが一番の違いはその”精度”にあるように思います。間違えないで頂きたいのは、バスアングラーのカウントダウンはダメだ。と言いたいのではありません。物凄く精度の高いカウントダウンをされるバスアングラーの方はたくさんいますし、そのような方々を知っています。実際にバス釣りにおいては十分なスキルに達していて結果も伴いますが、いざそれをエリアトラウトに持ち込むと思い通りに結果が出ない場合もあります。これは単純にエリアトラウトの習性によるものであって、日々プレッシャーにさらされているエリアトラウトたちは少しでも”タナ”がずれてしまうと反応を示さなくなり、こういうところにエリアトラウトの難しさと面白さを垣間見る事が出来ます。今回は一見身近で実は奥の深いカウントダウンテクニックを一緒に掘り下げてみましょう。
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カウントダウンとは?
まずはカウントダウンというテクニックについてご説明させていただきます。
カウントダウンとはルアーが水面に着水してからボトムに着底するまでの間の1,2,3,4,...とルアーが沈んでいく“秒数”を数えるテクニックになります。ルアーを沈ませる必要があるので必然的にバイブレーションやラバージグ、ワーム系のリグなど、シンキングタイプのルアーを使用する必要があります。
カウントダウンのメリット
この項目ではカウントダウンで得られる代表的なメリットを紹介します。
そのポイントの大まかな水深が分かる
カウントダウン一番の利点はそのポイントの深さが分かる事です。具体的に「ここは何m」と分かるわけではありませんが、カウントダウンを使いながらポイントを点々していけば「あっちよりはこっちの方が深い」や「あっちよりもここはかなり浅い。あっちのカウントが8なのにこっちは3しかない。向こうの半分以下の深さ。」などざっくりとしたポイントの水深を知る事が出来ます。
バスのタナ(ポジション)が分かる
こちらはかなり重要で実戦的なテクニックです。冒頭のエリアトラウトのテクニックはこれに当たります。キャストしたルアーをボトムまで沈めずに任意のカウントで引いてくることによってバスのタナ(バスが居るレンジ、階層)が把握出来ます。具体的にバスのタナを探る方法として、そのポイントがボトムに着底するまで8カウントだったと仮定します。そうしたら次のキャストからカウント2で巻き始める。反応がなければ4カウントで巻いてみる。次は6・・・と、カウントごとに区切って巻き始めるタイミングを変化させます。これを繰り返していくうちにバスのバイトが多発するカウントというのが絞り込まれて来ますので、そのカウント周辺をさらに細かく区切って調べる事で正確なバスのポジションを把握することが可能となります。
カウントダウンテクニックの重要性とまとめ
バスという魚は春のスポーニング以降中層に”浮き”やすくなります。各フィールドの状況やその時期にメインとしているベイトが何なのか?によって多少の誤差は生じますが、このバスの中層生活は水温が下がり始める9月下旬から10月初旬くらいまで続くのが一般的です。特に夏から初秋の時期にかけては”中層のかなり浅い場所にいて、目線の上にあるものしか興味を示さない”なんてかなり難しい状況が生じます。
こんな時に今回のカウントダウンテクニックは非常に役に立ちます。この時期のバスはかなりタナにうるさい反面、タナさえ合っていればルアーが多少間違っていても反応してくれる事が多いです。正確なカウントダウンを駆使して難易度がやや高めない”中層のバス”に挑戦してみて下さい。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。