徹底した作り込みで水面直下をキープ!!
幅広い巻きスピードに対応するスペックは初心者にも優しいサーフェイスクランク!!
ちかみやが、個人的に気になるルアーをテストして、独断と偏見でお送りするルアーインプレッションコーナー。実際に使い込んだ上でそのルアーが持つ特徴や長所などを超個人的な目線でインプレションしています。今回はO.S.Pがリリースするサーフェイスクランクであるバジンクランクの特徴と本当の実力をひも解いていきます。
Contents
バジンクランクのスペック
Length : 50.0㎜
Weight : 10.0g
フローティング
Hook :#6×2
カラー22色
バジンクランクの構造と外見の特徴
ここではバジンクランクの主要なコンポーネントや内部構造などから、このルアーが持つ特徴や本来のポテンシャルをひも解いて行きます。
リップの形状
出典:O.S.P様
バジンクランクのリップ形状はワイドなスクエアビルで、幅の広いリップはフロントフックをストラクチャーから守り、高いスナッグレス性能を発揮すると共に、しっかりと水を掴んで早いピッチのウォブルアクションを生み出します。
リップの角度
出典:O.S.P様
バジンクランクのリップ角度はボディに対してほぼ垂直に取り付けられています。ほんの少し角度のついたリップは、水を受けることでボディを前傾姿勢でスイムさせ、浮き上がった部分で水を押して水面に引き波を立てます。サーフェイスクランクとして決して潜らせないこだわり設計のバジンクランクはMAX5cmダイブという、クランクとしてはありえないほど浅い潜行深度で、着水地点から足元までしっかりアクションさせることができます。
ボディ形状
出典:O.S.P様
O.S.Pお得意の徹底した軽量化ボディに、重心を集中化してウエイトを配置することで超ハイピッチなアクションレスポンスを実現し、フロントフックのハンガーにはトップウォータープラグでおなじみのサーフェスリグを採用しています。フロント、リアのフックハンガー共に横アイを同時採用することでやや大きめとなる前後#6フックを搭載してもフロントフックの前後方向のフックの遊びと自由度を少なくし、フック同士およびリップへのハリ絡みを激減させています。
バジンクランクの特徴と長所
ここではバジンクランクが持つ特徴を3つご紹介します。
それぞれのルアーが持つ特徴や長所、強み理解していれば、状況に応じて正確にルアーを使い分けられるようになるので、より多くのバスに出会えるチャンスが広がります。
MAX5㎝の浅い潜行深度
通常のサーフェイスクランクというのはその特性上、どうしても巻き始めに少し潜ってしまい、プロダクティブゾーンが短くなってしまうルアーでしたが、バジンクランクはそのサーフェイスクランクの弱点を徹底的見直して巻き始めからベストなパフォーマンスを発揮出来るようになっています。この特性は一見するとそれほど効果が無いように思われがちですが実際には非常に大きなメリットで、「バンク際から1m以内でないとバイトしない。」と言った状況ではバジンクランクでしかバスを反応させる事が出来ません。
ハイスピードからデッドスローまでしっかり泳ぐ!
サーフェイスクランクというクランクベイトは、ボディに水を掴ませにくいため、リトリーブスピードにとてもシビアな一面があります。水面直下というレンジではボディ上部からの水の抵抗が無いので早く巻きすぎてしまうと水面から飛び出してしまい、遅く巻きすぎると十分に水押しできずにアピール不足となってしまうばかりか、アクションしないなんて事もしばしば。しかしながらバジンクランクは、あえて浮力をおさえたボディ設計でスローフローティング化する事でこの問題をクリア。さざ波立っている時や足場の高いオカッパリなどのトップウォータークランクが不利とされる状況下でも、普通ならアクションが止まるデットスローから、飛び出してしまうような超早巻きまでアピール力を失うことなく、極めて広いリトリーブスピード対応力で常に最大限のパフォーマンスを発揮してくれます。
固定重心特有のハイピッチアクションとキャスタビリティーの両立
O.S.Pのクランクベイトと言えばルアーのアクションを優先した固定重心ながらも優秀なキャスタビリティーを両立させている事で有名ですが、バジンクランクにもそのコンセプトが受け継がれています。内部のぜい肉を極限まで削り落とした軽量ボディに、重心を一ヶ所に集中化したウエイトを配置することでバルサ製クランク並の超ハイピッチなアクションレスポンスを実現。他のサーフェイスクランクには見られないような独特なアクションはアピール力も高くレンジが深めのバスにも効率良くアピール出来ると同時に、徹底した空気抵抗の削減とハイバランスなボディがもたらす優秀な飛行姿勢のおかげで固定重心とは思えない様なロングキャストが可能となっています。
バジンクランクの感想と今回のまとめ
サーフェイスクランクの元祖と言えばマンズのワンマイナス。名前の由来は1インチしか潜らないという意味で、水面付近まで伸びたウィードエリアを効率良くサーチさせる事がサーフェイスクランク本来の使い方となります。
マンズのワンマイナスやバンデットのフットルースが作った今までのサーフェイスクランクの概念を完全に塗り替えたバジンクランクは、非常に高性能でとても良く出来た完成度の高いルアーです。極めて広いリトリーブスピードの幅と高いキャスタビリティー、着水直後からしっかりアクションする特性とスナッグレス性能はどれをとってもトップクラス。他のサーフェイスクランクの追従を許しません。これからの季節、水面付近まで伸びたウィードを見つけたらぜひバジンクランクをキャストしてみてください。このルアーはきっと皆さんの期待にこたえてくれるでしょう。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
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