強烈なワンノッカーサウンドと水押しがバスを狂わせる!!
レジェンドルアーの実力を忠実に再現したハイアピールペンシル!
元トーナメンター兼フィールドテスターのちかみやが、個人的に気になるルアーをテストして、独断と偏見でお送りするルアーインプレッションコーナー。実際に使い込んだ上でそのルアーが持つ特徴や長所などを超個人的な目線でインプレションしています。今回は唯一無二の実力でアメリカでは長年入手困難となり、高値で取引されているオールドルアーを完全復刻したペンシルベイトとして有名なテッケルのキックノッカーにフォーカスし、その特徴と実力、使い方を解説していきます。
Contents
テッケル キックノッカーのスペック
Length : 120.0㎜
Weight : 22.0g
フローティング
Hook :#4×3
カラー:10色
使いやすさ
実釣性能
おすすめ度
テッケル キックノッカーの構造と外見の特徴
キックノッカーのベースとなったペンシルと言えば、コチラのヴィクセン(リアクションイノベーションズ)である事はあまりにも有名。ヴィクセンと瓜二つのルックスを持つキックノッカーはデビューしてすぐにウイニングルアーとなるなど、破格の実釣性能で一気にトーナメンター必携の実力派ペンシルの代名詞となりました。
ここではテッケル キックノッカーの主要なコンポーネントや内部構造などから、このルアーが持つ特徴や本来のポテンシャルをひも解いて行きます。
ラインアイの角度
キックノッカーのラインアイは、ボディの中心軸よりやや下向きのセッティングとなっており、ほぼ水平に近い浮き姿勢と相まって非常にハイレスポンスなドックウォークアクション可能としています。大柄で水押しの強いボディながら、繊細なロッドアクションの強弱によってスライド幅を自在にコントロール出来る特性は、広大なオープンエリアからカバー際のピンスポットまで思いのまま攻略出来る動力性能を誇っています。
アゴの形状
サイドから見ると大きく切り取ったようなアゴの形状は非常に水の抵抗を逃がしやすく、軽いロッドワークでもテンポ良くドッグウォークを繰り出す事が出来ます。特徴的なカップは、ドックウォークによるスライディングをスポイルしない絶妙なサイズ感となっており、キレのあるアクションにサウンドアピールを追加するキックノッカー最大の特徴と言えるでしょう。ビッグなボディからくるその存在と水押し、そしてタングステンウエイトによる強烈なワンノッカーサウンドは、バスのレンジがディープなシチュエーションや、通常のペンシルではアピール不足となりやすいコンデション下でも、ターゲットを引きずり出す事の出来る源となっています。
浮き姿勢
浮き姿勢はほぼ水平に近い浮き姿勢になっていますが、テールにタングステンボールを配置した絶妙な浮き姿勢は、波間に突っ込んでダイブしにくい程度にやや斜め浮き姿勢となっていてアクションレスポンスとトラブルレスを見事に両立させた浮き姿勢と言えます。往々にしてビッグペンシルはロッドワークに対するレスポンスが低く、ベストなアクションを引き出すまで時間の掛かる事もありますが、キックノッカーはロッドワークに対して素直に、レスポンス良く反応する計算された浮き姿勢で、バスのストライクゾーンが狭い状況でも短い距離で本領を発揮してくれます。
テッケル キックノッカーの特徴と長所
そしてキックノッカーのベースとなったヴィクセンが開発されるキッカケとなったのはレジェンドペンシルの代表格であるスーパースプークの存在。過酷なトーナメントシーンの中であっても、甲高いラトルサウンドで多くのバスを魅了したごく一部の大当たりスーパースプークを再現したのがリアクションイノベーションズのヴィクセンであり、その血統はキックノッカーにも脈々と受け継がれています。
ここではテッケル キックノッカーが持つ大きな特徴を3つに絞ってご紹介します。
それぞれのルアーが持つ特徴や長所、強み理解していれば、状況に応じて正確にルアーを使い分けられるようになり、より多くのバスに出会えるチャンスが広がります。
大柄なボディと水押し、ワンノッカーサウンドのハイアピール仕様
キックノッカー最大の特徴と言えば、他のペンシルベイトには見受けられないハイアピールに極振りしたセッティングと言えるでしょう。圧倒的な釣果を下支えする極めてカン高いワンノッカーサウンドは、通常のハードプラグで使われるABS樹脂ではなく、特殊な樹脂マテリアルを採用し、こだわり抜いた唯一無二のサウンドとなっています。また、フロント部に設けられたカップや大柄なボディは非常に水を掴みやすくスプラッシュやポップなども自由自在。様々なアピール要素をバランス良く織り交ぜたセッティングは、あらゆるフィールドでバスを引き寄せる力を持っています。
小技も効いてハイレスポンス。抜群の操作性能!
大柄なボディにもかかわらず、アングラーのロッドワークにレスポンス良く反応し、イメージ通りのアクションを再現しやすい部分もキックノッカーの特筆すべき特徴の一つ。ウォーキングやスライディングなど、ドッグウォーク時のスライド幅はもちろんの事、スピードによる緩急やテーブルターン、ポッピングやスプラッシュ、スピットなどイメージ通りにアクションを引き出せる特性は、究極まで突き詰めたボディバランスだからこそだと言えます。ペンシルベイト本来が得意とするオープンウォーターのスピーディーなサーチはもとより、様々なシーンで活躍出来る優れた動作性能は、1本持っていると非常に重宝します。
3フック搭載でストライク率アップ
トーナメントシーンでは1匹の価値が大きく勝敗を左右しますが、1匹が貴重なのは大切な休日を消化するプライベートフィッシングでも同じです。トップウォーターゲームは季節や状況によって非常に強力となる反面、ミスバイトも多い特徴を持ち、場合によっては頭を悩ませることの多いゲームと言えるでしょう。せっかくのバイトをしっかりモノにするには様々な工夫が必要となりますが、キックノッカーは3フックを標準装備し、フック同士が絡まない最大サイズのトレブルフックを3本装着した考え抜かれたセッティングでストライク率を大幅に向上させている部分が特徴的。この手の大型ペンシルに3フックは当然の装備と言えますが、トーナメントで勝つ事をバックボーンに設計されたキックノッカーはフックのサイズや間隔を細部まで煮詰め、他のペンシルにはマネ出来ないような驚異のストライク率で捕食目的のバイトはもちろん、ハイアピール系トップウォーターで多発する威嚇目的のラフバイトでさえも絡めとってくれます。
テッケル キックノッカーの感想と使い方のまとめ
数々のトーナメントでウイニングルアーになっており、アメリカでは高値で取引されているオールド・ヴィクセンを完全復刻したキックノッカー。ただのオマージュかと思いきや、ベースとなったヴィクセンを作り上げた本人が、金型と素材、そして工場までも当時と同じものを使って完全復活させた純粋な後継機となっています。
実は私、どちらかというとペンシルベイトを多用するアングラーではありません。
しかも最近では、怠け心とロマンが邪魔をしてしまい、ロッドワークをあまり必要としないハネモノやノイジー系プラグばかりキャストしていますが、キックノッカーは最も出番の多いペンシルベイトとなっています。特にキャスタビリティー性能に優れ、非常にハイアピールな特性は、オープンウォーターでのサーチ能力に優れており、条件によっては他のルアーを圧倒する釣果を叩き出す事が良くあります。水面が荒れている状況や濁りが入っていて他のペンシルでは通用しないような状況にも強く、ディープレンジから半ば強引にバスを引き出せる実釣性能はキックノッカーならでは。個人的に参戦したローカルトーナメントではキックノッカーで釣ったバスをエアー抜きしなければならないという事もあり、私の中ではなくてはならないペンシルベイトの1つ。ザラやサミー、レッドペッパーなどと並び、間違いなくその名を後世に残す名作と言えるでしょう。スーパースプークをはじめとしたハイアピール系ペンシルの究極系、キックノッカー特有の爆発的実釣性能を、皆さんも試してみて下さい。こんなに凄いルアーを使わないなんて本当にもったいないですよ!
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
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