独特なボディ形状やリップはこだわり満載！!
タフコンデションにフォーカスした中層特化のシャッドクランク！
人気のあるルアーは手に入りやすくなってから試すタイプのちかみやが、個人的に気になるルアーをテストして、独断と偏見でお送りするルアーインプレッションコーナー。実際に使い込んだ上でそのルアーが持つ特徴や長所などを超個人的な目線でインプレションしています。今回は注目のニューブランド「ボトムアップ」がリリースするファースト・クランク、リズィーの特徴と性能について解説していきます。
Contents
ボトムアップ リズィー のスペック
Length : 56.5㎜
Weight : 1/4oz
フローティング
Hook : ハヤブサ 瞬貫トレブル#8×2
カラー ：8色
使いやすさ
実釣性能
おすすめ度
ボトムアップ リズィーの構造と外見の特徴
ここではリズィーの主要なコンポーネントや内部構造などから、このルアーが持つ特徴や本来のポテンシャルをひも解いて行きます。
リップの形状
リズィーのリップ形状は0.8㎜のサーキットボードを使用したラウンドリップとなっています。
インジェクション成形のモデルとしては珍しく、後付けされているリップは通常よりも横幅が広く、エッジの効いたリップはしっかりと水を掴むので泳ぎ出しは抜群。さすがはサーキットボードといったレスポンスを発揮します。クランクでありながら、かなりタイトでロールが強めのアクション設定はもはやクランクというよりもシャッドに近い特性で、通常のクランクが苦手とするタフコンデションやクリアウォーターでもバイトに持ち込める力を持っています。ボトムやストラクチャーにコンタクトするよりも、中層攻略に特化した性格はオープンウォーターでも高いバイト率を誇る反面、通常のクランクと比べてスナッグレス性能がかなり低め。あくまでもオープンウォーターに特化した中層攻略用クランキンシャッドであるという独特なコンセプトを忘れないようにしましょう。
リップの角度
リズィーのリップ角は、通常のクランクよりも若干水平に近い角度となっています。水平なリップ角は水を逃がしやすいのでアクションはロールが優勢となり、リップの大きさや形状との関係でこのルアー最大の特徴である独特なアクションを発生させています。
ラインアイはボディから少し飛び出していますが、ほぼノーズアイと呼べるレベル。リップで受けた水の抵抗をアクションに変換しやすいセッティングは、非常に高いレスポンスで抜群の泳ぎ出しを実現しています。
気になる潜行レンジは10LBフロロで約1.5ｍ。公式の発表通りしっかりとレンジキープ出来ますが、リズィーはかなり繊細なタイプのクランクなのでラインの影響を受けやすく12LBラインでは1.2ｍ前後のレンジを泳ぐようになります。
ラインの太さによってレンジを設定出来る特性は、上手に使い分けると非常に便利ですが、このルアーはラインが太すぎるとアクションも変化するので極端な太さのラインは使わないようにしましょう。
ボディ形状
シンプルな固定重心とする事で、アクションのレスポンスを最大限に高めたリズィーのボディは、エッジの効いた独特なボディデザインと相まって優秀な明滅効果を発生させます。
フラットサイドクランクやリズィーの様なロール主体の中層用クランクは高いバイト率を誇る反面、使うシチュエーションや状況によってはアピール力が不足しがちですが、優秀な明滅効果を持つこの手のクランクはフラッシングによる視覚的アピールを強化することでバスにアピールしてバイトに持ち込む事が出来ます。通常のクランクでは強すぎる、シャッドでは弱すぎるといった特殊な状況下でもリズィーは実力を発揮出来る数少ない特化型クランクと言えるでしょう。
このルアーは、昔ジャッカルがリリースしていたシャッドクランクのRS‐150というクランクです。バス釣り歴が長いアングラーさんなら知っている方も多いと思いますが、非常に良く釣れるルアーの一つで、どことなくリズィーと似ている感じがします。
ボトムアップ リズィーの特徴と長所
ここではリズィーが持つ特徴を3つご紹介します。
それぞれのルアーが持つ特徴や長所、強み理解していれば、状況に応じて正確にルアーを使い分けられるようになるので、より多くのバスに出会えるチャンスが広がります。
タフタイムに強い！独特なロールアクション！
ファットなボディでグイグイと水を押す通常のクランクと比べ、独特なボディ形状にハイピッチなロールアクションを持つリズィーは強い明滅効果で広範囲のバスに効率良くアピールし、通常のクランクでは反応しないニュートラルなサスペンドバスも引き付けるほどの実力を発揮します。
この特性は通常のクランクベイトが苦手とするクリアウォーターや、バスがセレクティブな状況でもバイトに持ち込めるところが最大の特徴。常にプレッシャーが掛かる現代のフィールド事情には非常にマッチした特性で、サーチベイトとしても優秀な力を発揮します。
オープンウォーターでもバイトに持ち込める圧倒的な食わせ能力
非常にタイトでナチュラルなアクションと、細身のボディシェイプを持つリズィーはどちらかというとクランクベイトよりもシャッドに近い特性で、オープンウォーターをただ巻きするだけでもバイトに持ち込める圧倒的な食わせ能力が最大の魅力。軽くてベイトタックルでは扱えないシャッドよりも使いやすくてアピールの高い特性は、シャッドほどシチュエーションや出しどころを選ばず、通常のクランクよりもたくさんの状況に対応出来るのでとても潰しが効きます。状況やシチュエーションによって細かくルアーを使い分ける必要もなく、ただ「投げて巻く」だけで良い特性はハードベイトに不慣れな初心者の大きな武器となるでしょう。
デッドスロー～ハイスピードリトリーブまで対応する適応力！
フラットサイドクランクの様なロール主体アクションを持つ中層クランクは、アピール力の高い明滅効果を得るために、ある程度の早さでリトリーブする事が必要でしたが、リズィーは独特なボディ形状とレスポンス、アクションでスロー～ハイスピードリトリーブまで対応可能。バスのコンディションやフィールドの状況に応じてリトリーブスピードを変化させられる特性は非常に効果的で、巻きスピード一つでバスからの反応が大きく変わることも珍しくありません。巻くスピードによってアピール力とアクションが変化する特性は、バスを反応させやすく、どんな状況でも、どんなシチュエーションでもバイトに持ち込める実力は通常のクランクとも、フラットサイドクランクとも、シャッドとも違う独特な特性と言えます。
ボトムアップ リズィーの感想とまとめ、使い方
上からジャッカル チャブルSR、エバーグリーン ベルカント、ボトムアップ リズィー。
シャッド型クランクはタフ化が進む現在のフィールド状況の中で生まれたルアーの代表格ですが、その中でもリズィーは最も食わせ能力にフォーカスした特化型クランクと言えます。
年々タフ化が進むフィールドにおいて最近ではシャッドとクランクの中間的存在が注目されています。
ジャッカル社のチャブルや、エバーグリーン社のベルカントなどもこの手のクランクと言えますが、正直なところリズィーは「ほぼシャッド」と言える特性を持っています。
非常にタイトでナチュラルなアクションはとてもバイト誘発力が強く、通常のクランクと同じようにボトムノックしたりカバーにヒットさせようとすると、すぐスタックしてしまいますが、オープンウォーターでの実釣性能は目を見張るモノがあります。
自重が7ｇなので通常のミディアムクラスのロッドで使えますが、固定重心なので気持ち良くキャスト出来るタイプのルアーではありません。本来であればL～MLクラスのロッドが理想的ですが、プレッシャーのかかりやすい小場所や流入河川など、ショートキャストで刻めるようなスポットをランガンするスタイルであればそれほどロッドを選びませんし、その方がリズィーにはしっくりきます。
最後に使い方ですが、
この手のクランクはリトリーブするスピードで大きく釣果が変わります。
シャッドに近い特性を持つ中層特化のクランクであるという事を良く理解し状況に応じて様々な巻きスピードを試す事が釣果への近道。じっくり使い込めばこのルアーの実力を上手に引き出す事が出来るでしょう。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
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