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HMKL(ハンクル) HMKLシャッド ルアーインプレッション

ただ巻き性能にフォーカスして性能特化!
明確なコンセプトが基本性能を引き上げた玄人好みのシャッド!!

2月中に終わらせようと思っていたリールのオーバーホールがまだ終わっていないちかみやが、個人的に気になるルアーをテストして、独断と偏見でお送りするルアーインプレッションコーナー。そのルアーが持つ特徴的な構造や形状、実際に使用した感想と、独自の解釈でルアーの特徴をひも解き、超個人的な目線でルアーをインプレションしています。今回は数々の名作ルアーを手掛けた名門ルアーメーカー、HMKLのHMKLシャッドを掘り下げていきます。

先生
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HMKLって漢字で書くと”半狂”らしいですよ。これだけたくさんの名作を生み出している背景を考えると妙に納得してしまいます。

Contents

HMKLシャッドのスペック

Length : 65.0㎜
Weight : 5.5g(フローティングは5.1gMRは5.8g)
サスペンド
Hook  :VANFOOK DT-45S #8×2
カラー22色

先生
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HMKLシャッドにはオリジナルのSRモデルの他にアクションのキレが増し、ハイシーズンに真価を発揮するフローティングと、よりディープレンジを探れるMRモデルの計3タイプが存在します。SRとMRでリップの大きさは違いますが、違うのは潜行レンジだけでアクションはほぼ同じモノになっています。

HMKLシャッドの構造と外見の特徴

ここではHMKLシャッドの外見や内部構造などから、このルアーが持つ本来のポテンシャルをひも解いてみましょう。派手さはないけれどもしっかりと作り込まれたHMKLシャッドには、シャッドとしての基本性能が高いレベルで詰め込まれています。

リップの形状

HMKLシャッドのリップ形状はラインアイより前方は幅が広く、後半は急激に絞られた形状をしています。先端から中央にかけては幅の広い形状で水を掴み、キレのあるアクションが出やすくなるように設定されていますが、ボディとの付け根部分が絶妙な太さで急激に絞られているため、必要以上の水の抵抗はここで逃がされるようになっています。ラインアイの位置が通常よりも少しボディよりのため、若干ロールは大きめですが、ロールアクション主体のただ巻きシャッドとしては理想的な形状で、どのようなリトリーブスピードでも軽い巻き抵抗になり、安定感のあるアクションになります。

リップの角度

リップ角度は、ボディに対して水平に近く、シャッドらしいロールアクションが出る設定になっています。特徴的なのはリップで掴んだ水の多くをボディサイドに逃がす設計で、背中側に逃がす事の多い他のシャッドとは違った作りになっているのでこの設定のおかげでシャッドとしては大振りなボディでもキレのあるタイトなロールアクションが可能となっています。潜行深度はオリジナルモデルが4lbライン使用時において最大約1.5m、MRモデルは3mのボトムにタッチ可能な潜行能力を持ち、両モデルの使い分けで有望なレンジのほとんどをカバーする事が出来ます。

ボディ形状

ボディシェイプはシャッドらしい細身のシルエットながら、ほぼ全ウェイトが後方に移動するマグネット重心移動システムにより抜群のキャスタビリティーを誇り、フックハンガーにスイベルを採用することにより、かけた魚をバラさずに高確率でランディングすることができます。リップからの水流を両サイドに流すボディは安定性が高く、低速から超高速引きまでのあらゆるスピードで振幅の変わらないタイトローリングアクションと優れた直進性をそなえています。

HMKLシャッドの特徴と長所

ここではHMKLシャッドが持つ特徴を3つご紹介します。
それぞれのルアーが持つ特徴や長所、強み理解していれば、状況に応じて正確にルアーを使い分けられるようになり、より多くのバスに出会えるチャンスが広がります。

あらゆる巻きスピードに対応出来るタイトロールアクション

重心移動システムを搭載していながらも、極めてハイレスポンスでバランスの良いボディを持つHMKLシャッドは、高性能シャッドの必須条件でもある様々なリトリーブスピードに高次元で対応します。ただ巻きにフォーカスしてデザインされているので、低速から超高速引きまでのあらゆるスピードで変わらないタイトローリングアクションを実現し、程よいアピール力と高いバイト誘発率を兼ね備えた独特のスイムアクションは、高い実釣性能とただ巻くだけでもバイトに持ち込めるポテンシャルを持っています。

高いボディバランスが実現する直進安定性

非常に高いボディバランスのHMKLシャッドはただ巻きに特化したセッティングになっていて、早巻きからデットスローリトリーブまでどんなリトリーブスピードでも変わらないアクションを可能にするボディバランスとレスポンスを持っています。また、直進安定性が非常に高く、スイム姿勢が他のシャッドプラグよりも平行姿勢に近い為、ボトムでのコンタクトが特徴的で派手に跳ねたりしません。ボトムにコンタクトしても軌道を崩さず泳ぐ姿は、バスにスイッチを入れやすく、ミスバイトを減らして手応えのあるバイトを誘発出来ます。

抜群のキャスタビリティー性能

シャッド=ベイトフィネスが主流になりつつある現在、HMKLシャッドは珍しくスピニングタックルでの使用が前提になっていますが、(トラウト用のシャッドとしても非常に高性能なので、あえてスピニングタックルの使用が前提になっています。)最新式のマグネット式重心移動システムと空気抵抗の少ないボディを持ったこのルアーは、圧倒的なキャスタビリティー性能を誇ります。シャッドなどのファーストムービングルアーにとって、一度に広い範囲を探る事が出来るロングキャスト性能はそのままプロダクティブゾーンの拡大にもつながり、実釣性能にも直結します

先生
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HMKLシャッドはあの名作シャッド、シャッドラップを超えるシャッドとして作り込まれた経歴を持っています。シャッドの価値が見直され、次から次へと優秀なシャッドがリリースさせる中で、常にトップクラスの性能を誇るこのルアーは現代版シャッドラップと言えるルアーなのかもしれませんね!

HMKLシャッドの感想と今回のまとめ

ジャークやトゥイッチなどの小技も併用出来る器用なシャッドが多い中で、愚直にただ巻き性能だけに磨きをかけて作り込まれたHMKLシャッドは、どんなリトリーブスピードでも非常に素晴らしいアクションを見せてくれます。スピニングタックルでの使用に限定する事で、高いキャスタビリティー性能と使いやすさを実現し、どんなシチュエーションでもストレスを感じさせない設計はさすがHMKLとしか言いようがありません。

このルアーの特徴的な部分で、フックハンガーにスイベルを採用している部分がありますが、バス釣りにおいてはあまりメリットを感じる事がなく、バス釣りでの機能というよりは大型のトラウトにフォーカスした装備のようです。

バスのみならずトラウトやソルトウォーターの世界でも活躍するHMKLシャッド。

本当に優秀なルアーは時としてジャンルの垣根を超え、様々な分野で活躍する事がありますが、HMKLシャッドもボーダーレスの実釣性能を持ったその様なルアーの一つと言えるのではないでしょうか?

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。


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