スローにリトリーブにフォーカスした設定は初心者の強い味方!
オープンウォーターでの使用で真価を発揮する中層特化型シャッド!!
家で増やしたメダカが変な模様になってしまったちかみやが、個人的に気になるルアーをテストして、独断と偏見でお送りするルアーインプレッションコーナー。そのルアーが持つ特徴的な構造や形状、実際に使用した感想と、独自の解釈でルアーの特徴をひも解き、超個人的な目線でルアーをインプレションしています。今回はオカッパリでの使用を念頭に置いて作られたエバーグリーンの個性派のシャッド、バンクシャッドを掘り下げていきます!
Contents
バンクシャッドのスペック
Length : 58.0㎜
Weight : 5.0g
スローフローティング
Hook :EGトレブルマジック #10×2
カラー23色

バンクシャッドの構造と外見の特徴
ここではバンクシャッドの外見や内部構造などから、このルアーが持つ特徴や本来のポテンシャルをひも解いてみましょう。オカッパリにフォーカスしたコンセプトの裏側には、どの様な工夫と個性があるのでしょうか?
リップの形状
出典:エバーグリーン様
バンクシャッドのリップ形状はオーソドックスなラウンド形状のリップで水を掴みやすく、水の抵抗をアクションにしやすいリップになっています。付け根部分の幅も広く、他のシャッドと比較して薄いリップはレスポンスも高く水を逃がしにくいので、スローリトリーブで水の抵抗が少なくてもしっかりアクションするセッティングになっています。
リップの角度
出典:エバーグリーン様
リップ角度は少し角度があり、しっかりと水を受けやすくなっています。背中のラインを延長したようなリップ角はリップで受けた水をボディの上へ逃がし、アクション時の姿勢をキープさせるように働いています。
潜行レンジは約1.0~1.5mとオカッパリで非常に使いやすい設定になっていて、ストレスの少ないレンジ設定は様々なシチュエーションで投入しやすいメリットがあります。
ボディ形状
出典:エバーグリーン様
バンクシャッドは他のシャッドと比べやや太めのボディデザインで体高も高く、存在感のあるボディをしています。このボディ形状はハイプレッシャー時やクリアウォーターで活躍する一般的なシャッドと比べ、少し水に色のついた野池や霞水系で強い設定になっています。
また、タングステン式重心移動ウエイトシステムと空気抵抗を計算したエアロボディデザインを採用したことで、同クラス最高峰の飛距離を叩き出すことに成功。オカッパリでは絶対的なアドバンテージとなる「圧倒的な飛距離」を実現しています。
バンクシャッドの特徴と長所
ここではバンクシャッドが持つ特徴を3つご紹介します。
それぞれのルアーが持つ特徴や長所、強み理解していれば、状況に応じて正確にルアーを使い分けられるようになり、より多くのバスに出会えるチャンスが広がります。
スローリトリーブで真価を発揮するボディバランス
薄いリップとレスポンスの良いスローフローティングボディを持つバンクシャッドは最近のシャッドには珍しくスローリトリーブでの使用にフォーカスしたシャッドになっています。スローリトリーブに特化したシャッドというのは特にタフコンデションに強い傾向があり、リザーバーやハイランドレイクなどのクリアウォーターよりも野池や平地の湖などで効果的で、オカッパリ釣行の機会が増えるそのようなフィールドで活きるバンクシャッドはまさにオカッパリのためのシャッドと言えるでしょう。
中層ただ巻きに特化したアクション設定
何もない中層をただゆっくりと巻いているだけでバイトを誘発するバンクシャッドの特性は、他のシャッドと比べても非常に高いレベルにあります。他のシャッドも同様にオープンウォーターのただ巻きで十分釣れますが、バンクシャッドの場合はボディのアピール力とアクションのバランスが素晴らしく、中層でサスペンドしているセレクティブなバスでさえもバイトに持ち込めるだけの実釣性能と実力を持っています。
スローフローティングで使いやすい
サスペンドかフローティングが多いシャッドの中で、バンクシャッドはスローフローティングを採用しています。オカッパリにとって天敵の根掛かりは出来れば回避したいものですが、シャッドというルアーは基本的に障害物に弱く、一度スタックしてしまったら覚悟をしなくてはいけませんでした。しかしながらバンクシャッドはスローフローティング設定でこの難問をクリア。リーリングを止めるだけで浮上してストラクチャーをかわし、食わせ型シャッドにとって必要とされるステイも短い時間ながら両立させてストレスなく巻き続けることを可能にしました。
バンクシャッドの感想と今回のまとめ
個人的にバンクシャッドにはシャッドというよりもクランキンミノーというイメージを持っています。ボトムやストラクチャーに頼らずに中層を巻くだけでバイトを誘発する特性には目を見張るモノがあります。
ただ巻き専用のクランキンシャッドといえば、高い直進性とハイスピードリトリーブにも対応出来るボディバランスが注目される昨今、バンクシャッドはあえてスローリトリーブにフォーカスしたセッティングになっています。ハイスピードリトリーブで使うシャッドはバスにルアーを見せずにリアクションバイトを誘発させる釣りなのに対して、バンクシャッドにスローリトリーブメゾットは「バスにじっくりと見せてバイトに持ち込む釣り。」スローリトリーブメインのシャッドゲームは初心者でもかんたんで、オープンウォーターを何にもコンタクトさせずにのんびり巻くだけで釣れてしまうバンクシャッドのこの特徴は非常に個性的で、まさに”究極の食わせシャッド”と呼ぶにふさわしいものと言えるでしょう。
スローリトリーブで使えるシャッドというのはシャッドの中でも特にタフタイムに強く、一つあると何かと重宝します。プレッシャーがかかりやすいオカッパリはもちろん、ボーターであってもこのような特性のハードベイトはあともう一匹欲しいときにとても頼りになるので、これを機にボウズ逃れのお守りとして、一つボックスに入れておいてみてはいかがでしょうか?
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
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