ちかみやが、個人的に気になるルアーをテストして、独断と偏見でお送りするルアーインプレッションコーナー。実際に使い込んだ上でそのルアーが持つ特徴や長所などを超個人的な目線でインプレションしています。今回紹介するのはO.S.Pがリリースするスモールクランクベイト、タイニーブリッツDRの特徴と本当の実力を解説していきます。
Contents
O.S.P タイニーブリッツDRのスペック
Length : 45.0㎜
Weight : 6.7g
フローティング
Hook :#8×2
カラー :19色
O.S.P タイニーブリッツDRの構造と外見の特徴
ここではタイニーブリッツDRの主要なコンポーネントや内部構造などから、このルアーが持つ特徴や本来のポテンシャルをひも解いて行きます。
リップの形状
出典:O.S.P様
タイニーブリッツDRのリップ形状は通常のディープクランクに見られるような先端が幅広のロングリップを採用しています。シリーズを通して唯一のABSリップは先端が幅広ながら付け根部分は絞られた形状で水を逃がしやすく、消波ブロックやゴロタ、リップラップなどの地形変化に対して高いスナッグレス性能を持っています。高い潜行能力は足元まで水深がある水門周りやドック、垂直護岸なども探りやすく、急深なポイントでもしっかりサーチする事が出来ます。
リップの角度
出典:O.S.P様
タイニーブリッツDRのリップ角度は水平に近く、優秀なディープクランクをそのまま小さくしたようなセッティングになっています。ラインアイの位置もほぼ中心なので適度な巻き抵抗もあり、ややタイトなアクション設定はどんな状況でも安定した効果を発揮するのでとても好印象です。
設定された潜行レンジは最大水深3.4mと驚異的なダイビング性能を誇り、今までタイニークランクが到達出来なかった領域へ飛び込めるスペックを持っています。
ボディ形状
出典:O.S.P様
タイニーブリッツDRのボディ形状は、ブリッツシリーズが共通で採用しているセミフラットボディとなっています。ラウンドクランクとフラットサイドのメリットを良いトコ取りをしたセミフラットボディはフラッシング効果と水押しを上手に両立させ、小粒サイズながらもバスを引き寄せバイトをもたらすボディデザイン。大胆な軽量化と強度を両立できるO.S.P独自のハニカムスーパーHPボディはノンラトルで固定ウエイトを低重心でマウントし、超ハイレスポンスな泳ぎとタイニークランクらしからぬキャスタビリティーを実現させています。
O.S.P タイニーブリッツDRの特徴と長所
ここではタイニーブリッツDRが持つ特徴を3つご紹介します。
それぞれのルアーが持つ特徴や長所、強み理解していれば、状況に応じて正確にルアーを使い分けられるようになるので、より多くのバスに出会えるチャンスが広がります。
他の追随を許さないクラストップの潜行能力!
タイニーブリッツDRはナイロンライン10lb使用で最大3.4mまでダイブ出来るスペックを持っています。タイニークランクでここまで潜れるルアーというのはほとんど無く、それだけでも非常に強力です。細い番手のPEラインを使ったドラッキングでは5m近くまで潜り、スモールシルエットのクランクベイトが5mレンジまで到達するというだけで、もはや釣れたようなものです。
オカッパリではフルキャストによるディープレンジ攻略のみならず、オカッパリのキーとなるような、やや水深のある水門前や垂直護岸、さらに消波ブロックや護岸の崩れ落ちた変化など、水深0.5~2m前後に点在する多様なストラクチャーに対して、ショートキャストで狙いたいレンジに送り込め、足元までキッチリ探れます。アクションは、クリア~マッディウォーターと水質を問わずタフコンでの食わせも視野に入れたタイトウォブル&ロールでキレのあるハイピッチ仕様でスローからファストリトリーブまで全てのリトリーブスピードに完全対応し使いやすさもトップクラスです。
#6サイズのフックを搭載出来るデカバス対応のスペック!
シルエットの小さなタイニークランクは極めて実釣性能が高く、様々なバスを釣れて来てくれます。小さいルアー=小さい魚と勘違いしている方もいますが、タイニークランクというルアーはそもそもそのエリアにいるバスをサイズ問わず根こそぎ釣り切ってしまうためのルアーです。当然サイズの大きなバスも反応しますが、フックの小さなタイニークランクでは不安が残る事もしばしば。タイニーブリッツDRはビッグバスも視野にリアフックを#6サイズに変更してもフック絡みせず、フロントとリアのフックを#6サイズに変えてもフローティングをキープ。スモールクランクベイトにありがちな自重不足、大型フック搭載による浮力不足を完全に克服しています。
高い潜行能力をサポートする圧倒的なロングキャスト性能!
固定重心を採用しながらも、抜群のキャスタビリティー性能を誇るタイニーブリッツDRはスピニングタックルやベイトフィネスはもとより、通常のベイトタックルでも使いやすい特性を持っています。
クランクベイトのようなファーストムービングルアーにおいて、広範囲を効率良くサーチ出来るキャスタビリティー性能は必要不可欠。特にオカッパリではキャスタビリティー性能が大きく釣果に影響を及ぼす事も多く、優秀なキャスタビリティーは優秀なクランクベイトにとって必須の性能と言えるでしょう。タイニークランクにありがちなキャスタビリティー&アキュラシー低下といった弱点も無く、タイニーブリッツDRはボート&オカッパリ問わずフィールドで重宝する実戦仕様のスモールクランクベイトとなっています。
O.S.P タイニーブリッツDRの感想と今回のまとめ
タイニーブリッツDRは高い潜行能力を持ち、普通のタイニークランクでは手が出せないレンジでも活躍できる特徴を持った数少ないクランクベイトです。
特にPEラインを使ったドラッキングでは通常のディープクランクと変わらないレンジに到達出来るので、タイニーブリッツDRでしか獲れないバスがいることに気付くでしょう。この手のクランクとしてはキャスタビリティーも高く、アクションも秀逸なのでプレッシャーのかかりやすいオカッパリでも活躍する機会の多いモデルとなっています。
最近ではタイニークランクの実釣性能が見直され、各メーカーから様々な小型クランクがリリースされてきました。それぞれが特徴的なコンセプトを持ち、魅力的なクランクはたくさんありますが、その中でも今回紹介したタイニーブリッツDRは最も優れたタイニークランクの一つと言えるでしょう。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
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