こだわりのミノーシェイプでスーパーディープを直撃!
大胆なレンジ設定と高アピールボディはハマるとすごい個性派ルアー!
ちかみやが、個人的に気になるルアーをテストして、独断と偏見でお送りするルアーインプレッションコーナー。実際に使い込んだ上でそのルアーが持つ特徴や長所などを超個人的な目線でインプレションしています。今回はエバーグリーンのリリースする個性派ディープクランク、ゴールドディガー600の特徴とその性能について解説していきます。
Contents
ゴールドディガー600のスペック
Length : 110.0㎜
Weight : 32.5g
フローティング
Hook : EGトレブルマジック#3×2
カラー :25色
使いやすさ
実釣性能
おすすめ度
ゴールドディガー600の構造と外見の特徴
ここではゴールドディガー600を構成する主要なコンポーネントや内部構造などから、このルアーが持つ本質的な性能や特徴、本来のポテンシャルをひも解いて行きます。
リップの形状
出典:エバーグリーンインターナショナル様
ゴールドディガー600のリップは、ラウンドリップにスクエアリップの要素をプラスした独特の形状となっています。コンバットクランクシリーズでも採用されたこのハイブリットリップはロールを強調したディープクランクらしい設定で、先端がワイドなリップ形状は優秀なスナッグレス性能を持っています。
リップの角度
出典:エバーグリーンインターナショナル様
ゴールドディガー600のリップ角度はディープクランクらしい水平な取り付け角となっています。ラインアイの位置はリップのほぼ中央となっていますが、クランクされたオフセットリップは水の抵抗を適度に逃がしてアクションを発生させるセッティングとなっています。このため、ゴールドディガー600は大きなリップを持っている割に巻き抵抗はかなり軽く、長時間巻き続けられる使いやすさと高いスナッグレス性能を上手に両立させています。
設定されている潜行レンジはフロロライン14℔で約5.5~6.0mと他のディープクランクよりも一段深い設定。ドラッギングでは10mレンジもサーチ可能な潜行能力を持ち、このルアーの大きな特徴の一つとなっています。
ボディ形状
出典:エバーグリーンインターナショナル様
ゴールドディガー600のボディは独特のミノーシェイプボディに、タングステン式の重心移動システムと低重心の固定サブウエイトを採用し、ロングキャストに必要なボディウエイトと優秀な空気抵抗を作り出すデザインで高いキャスタビリティー性能を発揮します。
また、通常のディープクランクと比べて水の抵抗を受けにくいミノーシェイプのボディは、想像以上の軽い軽いリトリーブ抵抗でグングン潜る高い潜行能力を持っています。1日中投げ倒せ、快適に引き倒せるスリムなミノーシェイプボディは、普通のディープクランクにはバイトしないセレクティブなディープのターゲットをバイトさせるだけの実釣性能を持っています。
ゴールドディガー600の特徴と長所
ここではゴールドディガー600が持つ特徴を3つご紹介します。
それぞれのルアーが持つ特徴や長所、強み理解していれば、状況に応じて正確にルアーを使い分けられるようになるので、より多くのバスに出会えるチャンスが広がります。
バイト誘発力の高い独特のミノーシェイプボディ
他のディープクランクとは大きく違うゴールドディガー600独特のミノーシェイプボディは、このルアー最大の特徴でもある軽い巻き心地と高い潜行能力を発揮するほか、ナチュラルなロールアクションとシルエットでボトムノックなどの2次的アクションに頼らずに中層でもバイトを誘発する事が出来ます。
また、ミノーライクシルエットながら通常のディープクランクと同等以上のレンジに到達できる能力はゴールドディガー600最大の強み。スリムなボディシルエットは時として通常のディープクランクにスレきったバスをバイトに持ち込めるだけの性能を発揮し、このルアーでしか釣れないシチュエーションがあることを教えてくれます。
キャスティングで6mラインに届く高い潜行能力!!
通常のディープクランク顔負けの高い潜行能力を持つゴールドディガー600は、キャスティングで6mラインに届くほどの圧倒的なダイビング性能を有しています。
ドラッギングでは10mレンジもサーチ可能な潜行能力も十分すぎるほど魅力的なのですが、ゴールドディガー600の持つ少ない助走距離で深くダイブできる急潜行能力も魅力の一つ。急深なリザーバーのバンク際でもナメるようにボトムタッチ出来る特性はストライクゾーンの狭いバスを効果的に誘う事が出来ます。
長時間使い続ける事ができる軽い巻き心地
ゴールドディガー600は、独特のボディシェイプとリップセッティングでディープクランクとは思えないような軽い巻き心地を実現しています。優秀な潜行能力を持つディープクランクはどうしても巻き心地が重くなりがちで長時間巻き続ける事が大変なクランクもありますが、ディープクランクもファーストムービングルアーである以上巻き続けなければ釣果には結び付きません。
そのため、長時間使い続けてもストレスを感じにくい軽い巻き心地というのは優秀なディープクランクにとって必須の性能といえますが、ゴールドディガー600の持つ軽い巻き心地は長時間巻き続けても疲れにくく、その性能を引き出しやすくなっています。
ゴールドディガー600の感想とまとめ
ゴールドディガーの生みの親、菊元俊文さんはバグリーのDBO6(ダイビングバングオー 6インチ)に強い思い入れがあると聞いています。琵琶湖の導水管にバンゴーをコンタクトさせてスコアアップするスタイルはあまりにもダイナミックで、ゴールドディガーはそんな菊本さんが作り上げた現代版DBO6なのではないかと思います。
ゴールドディガー600はかなり出し所がキーとなるルアーです。
非常に限られた状況で実力を発揮するタイプなので上級者向けのルアーと言えるでしょう。
高い潜行能力は唯一無二の性能ですが、優秀すぎるダイビング性能はオカッパリではほとんど使い物にならず活躍するシチュエーションも限定的。独特の性能を引き出すにはタックルのセッティングも重要なので、よほどディープクランクに精通しているマニアックなアングラーにしか受け入れてもらえないでしょう。
しかしながらこのゴールドディガー、意外なほど実績が高く、琵琶湖や急深なリザーバーでは釣れるルアーとして一部のロコのアングラーはシークレットとして愛用しています。アメリカのトーナメントでも何度かウイニングルアーになったこともあり、その実力は本物。
この手のルアーはハマった時の爆発力がすごく、他のルアーを寄せ付けない圧倒的な実釣性能を発揮する事もあります。
ゴールドディガーとは直訳すると「金鉱を掘る採掘者」という意味ですが、アメリカでは「玉の輿を狙う女性」を指すそうなので、皆さんがディープを攻略する際はこのルアーでゴールドディガーを狙ってみてはいかがでしょうか?
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
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