バス釣りの本質集 PR

ゾディアス264ul 実釣インプレッション! ほぼ全てのライトリグをカバーする万能型マルチプレイヤー

センシティブなチューブラーティップが作り出す高い感度と操作性!!
幅広い適応能力と長めのレングスは状況を選ばず仕掛けていける攻撃的なライトリグロッド!

非常に高いコストパフォーマンスとしっかりとした基本性能で初心者の方からエキスパートまで納得のスペックを持つシマノの人気ロッドゾディアスシリーズ。

価格面で見ればエントリーモデルと思われがちなゾディアスですが、その本質は各モデルごとに様々な工夫と作り込みでミドルクラスも顔負けの実力を持つモデルも多く、スキルのステップアップをしたいアングラーさんはもちろん、エキスパートのサブロッドとしても絶大な信頼を獲得しています。

そんなゾディアスシリーズの中でも今回紹介するゾディアス264ULは、ULクラスのロッドとして非常にベーシックなスペックを持ち、幅広いリグに対応出来るライトリグロッドで、これから本格的にライトリグをやり込みたいアングラーさんとしては最初の一本としてとても気になっている方は多いのではないでしょうか?

ロッドという道具は実際に現場でラインを通し、キャストやバスとのやり取りを体感しないと分からない部分も多く、カタログ上の数値だけではそのロッド本来の使用感を半分も理解できないもの。

今回は元トーナメンターであり、ロッドテスターの私が実際に実釣でゾディアス264UL使い込んで来ました。その時感じたインプレッションやこのロッドの性格、使い心地を皆さんにシェアします。

皆さんのロッド選びの参考になれば幸いです。

Contents

2020 ゾディアス264ULのスペック

長さ:1.93cm(6.4ft)
継数:2本
仕舞寸法:167.7cm
重さ:95g
適合ルアーウエイト:2~7g
適合ライン(フロロ・ナイロン):2~5ポンド
グリップ長:203㎜
テーパー:F(ファーストテーパー)

2020 ゾディアス264ULの外観とデザインの特徴

ここではゾディアス264ULが持つ外観とデザインの特徴を紹介します。

全体的なデザイン

出典:シマノ様

全体的にブラックをメインに、レッドをアクセントとしたデザインは非常にスパルタンなイメージで一目でゾディアスシリーズと分かるインパクトがあります。ミドルクラスに採用される事の多いシマノ独自のカーボンモノコックグリップは、ロッド全体の軽量化と大幅な感度の上昇に貢献し、このロッドが持つ特徴の1つとなっています。

グリップの長さ

出典:シマノ様

扱いやすさや操作性に影響するグリップ長は203㎜で、とても取り回しが良くハンドリングの高さが非常に印象的。短いグリップは一般的にロッド全体のバランスが取りにくくなる上に、ゾディアス264ULはライトリグロッドとしてはやや長めのブランクなので一見するとバランスが悪そうですが、バランサーに頼らない絶妙な重量配分はショートグリップでも極めてハイバランスな設計になっています。

ブランク

ロッドの性能を大きく左右するブランクには、ゾディアスの代名詞でもある中弾性カーボンをメインマテリアルにハイパワーXで補強したブランクを採用し、ビッグフィッシュに負けない粘り強さとフィネスロッドに大切なシャープさを両立させています。

一般的にライトリグロッドには操作性に直結する軽さと、ハリを両立させた高弾性カーボンのブランクが向いています。ブランク自体の弾性率が低いとアングラーの操作に対しリニアに反応出来ず、ダルなイメージになりますが、高弾性カーボンは非常に高価なのでコストパフォーマンスを求めるモデルには不向き。そこでゾディアスではハイパワーXという2次補正を採用してブランクを引き締める事でコストを抑えながらもブランク自体の性能を大幅に引き上げています。

リールシート

出典:シマノ様

旧モデルで採用していたパーフェクションシートをさらに進化させたパーフェクションシートXTはシマノ独自の素材CI4+を使用したオリジナルのリールシート。ダウンロック仕様で非常に軽量な作りはコンパクトで握りやすく、グリップ感やホールド性も良好なので感度と操作性が高いのはもちろん、ロッド全体が軽量でバランスが取れていてとても使いやすく、ライトリグに大切な繊細な操作を手助けしてくれます。

ガイド

ゾディアスのガイドセッティングは本場アメリカではポピュラーアルコナイトガイドを採用。必要にして十分な性能を持ったガイドは、少なめのガイド数でブランク本来のしなやかさを引き出すセッティングとなっています。トップガイドはSicを採用し、必要な部分にはしっかりコストをかけて高い実釣性能とコストパフォーマンスを両立させている部分も旧モデルと同じく、ゾディアスが高く評価されている理由となっています。

先生
先生
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2020 ゾディアス264UL 実釣インプレッション

テストしたルアーの一部。ここに写っているモノ以外にもおよそスピニングタックルで扱うことが想定されるリグやハードベイトはほとんどテストしています。

ゾディアス264UL & ファーストムービング

ゾディアス264ULはシャープな操作性を重視したファーストテーパーとなっているため、ロッド自体の操作性は高めでハリのあるチューブラーティップは小型のペンシルベイトやジャークベイトとも高いマッチングを見せます。シャッドやタイニークランク、小型のバイブレーションなどの早巻きでは少しティップの入りがあまいのでタフな状況ではバイトを乗せきれない可能性がありますが、全般的に見ればファーストムービングのハードベイトとの相性は決して悪くなく、どの様なルアーでも平均以上にこなせる実力の持ち主。極めて高度、あるいは特殊なテクニックを要求しない限り、小型のハードベイト全般に十分対応出来るスペックとなっています。

ゾディアス264UL & ワーミング

ハリのあるチューブラーティップで非常に高い操作性と感度を持つゾディアス264ULは小さなノーシンカーやスプリットショット、キャロライナなど、ボトムの地形変化やストラクチャーを感じながら横にズル引くタイプのリグと最高もマッチングを見せます。

また、2~3インチ程度のノーシンカーやスモラバ、ダウンショットなど、高い操作性と感度が必要なリグなどとも相性は抜群。まるで指先でリグを操るような使用感は非常にリニアでリグの状態を手に取るようにイメージ出来ます。細いフロロラインの微妙な重さの変化もわかるほど、ちょっとした違和感でもしっかりと手元に伝えるセッティングは感度も申し分なく、数あるゾディアスシリーズの中でもライトリグロッドとしての基本性能の高さトップクラス。スキルのあるエキスパートアングラーが使えば、バスの前当たりも取れるほどの実力を備えています。

2020 ゾディアス264ULの特徴

ここではゾディアス264ULが持つ優れた特徴を3つご紹介します。それぞれのロッドが持つ強みを知っているとそのロッドの性能を引き出しやすくなり、より使いやすくなります。

感度と操作性を両立させたクセのないチューブラーティップ

軽量なライトリグを操るには最適なソリッドティップを採用せず、あえてチューブラーとしたゾディアス264ULのティップセクションは非常にしなやかなで適度なハリを持ち、感度と操作性がとても特徴的な一本に仕上がっています。

ソリッドティップというのは抜群なバイト追従性能を持つ代わりに一般的にダルくなりがちで操作性も低め。感度も高くなくライトリグ使うにはメリットとデメリットが大きい特性を持っています。独特なクセも強く、ソリッドのデメリットを打ち消してメリットを活かすにはアングラー自身のスキルも試されますが、ゾディアス264ULはとても素直な特性でライトリグに必要な性能を高次元であわせ持ち、他のアングラーよりも1ランク上のライトリグを目指すにはうってつけのスペックを持っています。

軽量で取り回しに優れたロッドバランス

ゾディアス264ULは自重95gと6フィート半ばのロッドとしてはかなり軽い部類に入ります。

繊細なライトリグを操りやすくなり、小さな違和感でも感じやすくなるロッド自体の軽さは、この手のロッドにとってとても大きなアドバンテージとなりますが、軽ければ良いというものでもありません。軽い=高性能と思いがちなバスロッドですが、実はリールをセットした時のバランスが非常に大切。ゾディアス264ULは現在リリースされている2000~2500番のスピニングリールと組み合わせれば抜群のロッドバランスを発揮し、釣りはもちろん、リグの操作に集中しやすい環境を作り出してアングラーを強力にバックアップしてくれます。

ライトリグロッドとしては長めのレングス

繊細な操作を必要とするライトリグ用のロッド6フィート前半のモノが多く、基本的にショートレングスのモノがほとんどです。ロッドレングスが短ければ短いほど操作性が増し、繊細なハンドリングがしやすくなるためですが、ゾディアス264ULは6.4フィートとやや長めの設定となっています。

正直なところ、私個人の意見としてはもう少し短い方が使いやすいのでは?と感じていましたが、実際には非常に絶妙なレングスでボート、オッカパリ問わずとても使いやすいという印象。6.4フィートのレングスはライトリグに必須な操作性をしっかりと確保しながらも、遠投も効きやすく、このレングスは様々な要素を同時に実現できるギリギリの長さと言えるでしょう。

先生
先生
ゾディアス264ULはライトリグに必要なスペックを高次元であわせ持つバーサタイルな性格が魅力的な一本です。長めのレングスは特にオッカパリゲームで非常に有効で、ライトリグの釣りをステップアップさせたいならうってつけのロッドとなっています。

2020 ゾディアス264UL実釣インプレッションまとめ

ゾディアス264ULの性格を一言で言うならライトリグマルチプレイヤー。ほぼ全てのライトリグを操れるスペックはどんなリグとも相性が良く、ライトリグのスキルアップを目指すには最高の相棒となります。

ゾディアス264ULと相性抜群のリグ&ルアー

・2~3インチ程度のノーシンカー
・1.8gくらいまでのスモラバ、ジグヘッド
・トータルウエイトが5g前後のダウンショット
・沈む虫系ワーム
・軽めのスプリットショット、キャロライナ
・ただ巻きで使う引き抵抗の軽い小型ハードベイト

以上がゾディアス264ULと相性抜群のリグやルアーになります。

このロッドは幅広いライトリグに対応するバーサタイル性と高い操作性、高い感度が非常に特徴的な一本に仕上がっています。どんなリグと組み合わせても十分な実力を発揮しますが、私個人としては高い感度と操作性を活かしたスプリットショットやキャロ系のリグがおすすめです。

特にボトム変化やストラクチャーなどを探るような釣りでは持ち前のロングキャスト性能と感度が本当に使いやすく、ボトムやリグの状態が分かりやすい特性は「バイトがあるならこの辺り」と予想が出来てしまうほど水中の状況を教えてくれます。この特性はダウンショットやスモラバでも同様で、今までよりもライトリグのスキルをアップさせたい方や、ライトリグ専用に最適な最初の一本を探している方には本当におすすめ出来るロッドとなっています。

兄弟機 ゾディアス264UL‐Sとの違いと使い分け

ゾディアスにはチューブラーティップの264ULとソリッドティップの264UL‐Sというモデルが存在します。

この両者、レングスも同じでスペックも近いので良く使い分けを聞かれますが、大きな違いはティップセクションの硬さと感度、操作性が違います。チューブラーの264ULの方がティップが硬く、感度と操作性が高め、264UL‐Sの方はソリッドなのでティップが柔らかくソフトなため264ULと比べて感度と操作性が低くなっています。単純な使い分けとしては使うリグの重さとバイトの強さで使い分ける事が多く、おおむね1.8g以下のシンカーを使う場面ならソフトなティップの264UL‐Sの方がキャストもしやすく、リグの移動距離も制限しやすくなって使いやすくなってきます。バイトに関しては、264ULでバイトをはじくようなら264UL‐Sに切り替える位で、バーサタイル性と適応能力は264ULの方が一枚上手。264UL‐Sはとがったスペックを持つ特化型ロッド、264ULはバーサタイル性の高いマルチロッドとイメージすると良いでしょう。

先生
先生
264ULは高い感度と操作性を活かしてこちらから仕掛けられる「攻撃的な釣り」、264UL‐Sはバスのコンディションやリグ、状況に合わせて向こうからバイトさせる「守りの釣り」と言えるでしょう。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。


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