「スピニングタックルに挑戦したいけど、どれを選べば良いか分からない!」
「本腰入れてライトリグに取り込みたいけど最初の一本に最適なのはどれ?」
様々な特徴を持ったロッドがたくさんリリースされている昨今、後悔しないロッド選びというのは私達アングラーの永遠のテーマと言える悩みの一つと言えるでしょう。まだ始めたばかりで経験が浅かったり、様々なロッドを実際に使い込んだ豊富なデータを持っていない方場合は何を基準に選べば良いか分からず選ぶための基準すらままなりません。特に釣り道具というのはお試しで使ったりする事が難しく、購入してから実際に現場に投入してその全体像を確認する事がほとんど。決して安くはないロッド選びで失敗する事だけは絶対に避けたい部分です。
特にライトリグというのは他のスタイルと違ってロッドの性能が大きくモノを言います。繊細でバイトを引き出す力の強いスタイルは、タフな状況を打開出来る反面、アングラーやロッド対して非常に高い操作性を要求し、しっかりとした基本性能がそのまま釣果に直結します。
そこで今回は、長い期間ロッドの開発に携わってきた元ロッドテスターの私が、実際に実釣で使い込んで来た中から「これは本当に最初の一本としておすすめ出来る!」と自信を持っておすすめ出来るロッドを5本紹介します。各ロッドの簡単なインプレッションも添えるので皆さんのロッド選びんの参考になれば幸いです。
Contents
ライトリグ用ロッド 最初の一本に求められる性能とは
ライトリグ用の最初の一本を選ぶのであれば、様々なライトリグを操れるバーサタイルなスペックのロッドがベストです。専門性の高いライトリグは突き詰めれば各リグごとに最適なスペックが変わりますが、自分はどのリグが得意なのか?や、ホームフィールドに有効なライトリグが分からない状態では特化性能を持ったロッドは逆に非効率。最初の一本に求められる性能をしっかり抑えたロッドならば自身のスキルがアップしても長く付き合う事が出来ます。
最初の一本に求められる性能① 高い操作性
ライトリグをメインに扱うロッドにとって、何よりも大切なのは高い操作性です。
シビアな状況で投入されることの多いライトリグはちょっとした違いでも釣果が大きく変わります。小さくフィネスなリグをアングラーのイメージ通りに操れる事が何よりも大切で、ロッド自体のバランスはもちろん、センシティブな感度や取り回しの良さなど総合的な性能が必須。自分のリグがどのような状態なのか分かり、手に取るように操作出来ればセレクティブなバスもバイトに持ち込む事が可能です。
最初の一本に求められる性能② 様々なリグに対応出来る幅の広さ
ノーシンカー、ダウンショット、スモラバ、ネコリグ・・・ライトリグと一言で言ってもその種類は様々。もちろんフィールドのシチュエーションやバスの状況によって効果的なライトリグも変化ししっかりとアジャストする事が一匹への近道となりますが、ライトリグというのはその種類によって重さやキャストしやすさ、操作感などかなり性格が違います。
ライトリグを扱えるロッドが1本しかない状況だからこそ、その1本で様々な状況やリグに対応しなければなりません。最初の一本には様々なリグに対応出来る幅の広いオールマイティーさが必須と言えるでしょう。
最初の一本に求められる性能③ 優秀なキャスタビリティー
様々なシチュエーションでの使用がイメージ出来る最初の一本には必要最低限のキャスタビリティーが必須となります。当たり前の事ですがどんなに高性能なロッドでもバスのいるエリアに届かなければ意味がありません。優秀なキャスタビリティーは少ないキャスト数で効率良く広範囲を探れるためプレッシャー対策としての効果も高く、特に立ち位置や足場が制限されるオッカパリゲームでのアドバンテージは計り知れないものがあります。ストレスのないキャストフィールは集中力を長持ちさせるだけでなく、使いやすさとなってアングラーを強力にバックアップしてくれます。
初心者にもおすすめ!高性能+コスパが魅力のライトリグロッド5選
それではここで、私が実際に使ってみて思わず納得した高性能なライトリグロッドを5つご紹介します。ここで取り上げた5本は非常にハイスペックでアングラーを強力にサポートするだけでなく、スキルアップ後も長く付き合えるような懐の深さが魅力です。コストパフォーマンスも高く、最初の一本にはうってつけのロッド達に仕上がっています。
シマノ ゾディアス264L
高い使用率が絶対性能の証!繊細さとパワーを持ったエントリーモデル
長さ:6.4ft
パワー:L
適合ルアーウエイト:3~10g
適合ライン(フロロ):3~6lb
シマノのゾディアスシリーズは高いコストパフォーマンスで高い人気を持つロッドですが、スピニングタックルのエントリーモデルである264Lはイメージ以上のシャープさとパワーを兼ね備えています。他のロッドよりも対応力が高く、ライトリグはもちろん小型プラグも扱えるパフォーマンスはエキスパートも納得の1本です。
フェンウィック リンクス 63SLJ
取り回しの良さとトルクフルなブランクが魅力なハイエンドキラー
長さ:6.3ft
パワー:L
適合ルアーウエイト:1.8~5.3g
適合ライン(フロロ):3~6lb
フェンウィックのリンクス63SLJはフラッグシップモデルであるエイシスシリーズと同様のコンセプトで作られたスタンダードモデル。持っただけで感じるパワフル感はとてもフェンウィックさを感じるものの、ロッドのバランスと取り回しの良さは数あるライトリグ用ロッドの中でもトップクラスで、独特なフォルムのグリップ周りはとても使いやすく、繊細な操作を実現しています。
ダイワ ブレイゾン641LS
軽量、ハイバランスが好印象な次世代のスタンダードモデル!
長さ:6.4ft
パワー:L
適合ルアーウエイト:1.8~7g
適合ライン(フロロ):4~8lb
非常にシャープで軽量、操作性も抜群なブレイゾン641LSは非常にセンシティブでリニアな感覚が強いロッドです。ライトリグを操る操作性の部分に関しては中~上級クラスのロッドと対等なレベルでとてもこの価格帯のロッドとは思えない仕上がり。小型のハードベイトにも使えますが、プラッキングで使うにはもったいない気さえしてしまう逸品です。
アブガルシア ホーネットスティンガープラス HSPS-641L MGS
細身のブランクに基本性能を詰め込んだハイスペックロッド!
長さ:6.4ft
パワー:L
適合ルアーウエイト:0.9~7g
適合ライン(フロロ):2.5~8lb
バーサタイルなライトリグ用ロッドとしてはとても高い性能を発揮し、シャープな使い心地とダイレクトな操作感を持つHSPS-641Lは、総重量7g以内のリグを快適に扱う事が出来ます。ロッドのバランスと取り回しも良く、ハードベイトもそつなくこなす対応力は弱点らしい弱点が見つからないレベル。エキスパートの間でも愛用者の多く、一度使ったら手放せなくなる性能は思わず納得の1本です。
ジャッカル BPM BS-63UL
繊細なULブランクがバイトを引き出す食わせスペシャル!!
長さ:6.3ft
パワー:UL
適合ルアーウエイト:0.9~5g
適合ライン(フロロ):2~5lb
今回紹介した他のモデルと比べると少し弱めなULパワーの設定ですが、小型ソフトベイトを主体としたライトリグでは高い対応力が光るモデル。気持ち短いレングスとソフトなティップが作り出す操作感はレスポンスが非常に高く、水中のリグをイメージ通りに動かす事が出来るほどで、タフな状況ほど真価を発揮するタフタイムブレイカーと呼べるでしょう。
釣れるライトリグ3選
希望のロッドを手に入れたなら早速試したいのがアングラーの本心。ロッドは釣れてこそその役割を果たします。ここでは最後のおまけとして「ライトリグで釣るならこのリグがおすすめ!」と言えるライトリグを3つご紹介します。
おすすめライトリグその1 スモールラバージグ
スモールラバージグ(略称スモラバ)はコンパクトなシルエットながら適度なボリュームを持ち、アピール力と食わせのバランスが優れた優秀なライトリグの筆頭です。様々な使い方に対応し、むずかしい操作を必要としない特性は初心者の方にうってつけ。プレッシャーにも強く、数あるライトリグの中でも特に結果の出しやすいリグとなっています。

おすすめライトリグその2 沈む虫系ワーム
出典:O.S.P様
高い実釣性能で最近注目されている通称沈む虫系ワームは、バスのメインベイトとなりやすいエビをイミテートしたワーム。オフセットフックをセットすれば根掛かりに強く、簡単な操作でバスのバイトを引き出す特性はむずかしいと言われるバスフィッシングのレベルを大幅に引き下げてくれます。フックをセットするだけで性能を発揮する部分もアドバンテージが大きく、ルアーローテーションの一角として用意しておくと何かと役に立ちます。

おすすめライトリグその3 ダウンショットリグ
ライトリグ=ダウンショットリグをイメージする方も多いのではないでしょうか?
それほどまでに王道的で高い実績を持つダウンショットリグは、ライトリグに挑戦する以上マスターしておきたいリグの1つです。
本体のワームが常にボトムを切る独特なスタイルはセレクティブなバスにとても有効で、バスがルアーを追いにくいタフな状況で抜群の威力を発揮します。初心者の方にとってはダウンショットリグを作ること自体が1つの壁になってしまうこともありますが、ダウンショットリグの作り方や使うフック、シンカーなどはこちらの記事で詳しく説明しています。


初心者おすすめ!ライトリグロッド5選 最後に・・・
私が現役のトーナメンターだった頃、バス業界では非常に有名なあるお方からこんな事を言われました。
「ちかみや。トーナメンターとして広く実力を認めさせるならライトリグはトップクラスの腕前を持っていないとダメだ。ライトリグで釣り負けるようならお前は二流。ライトリグで名をはせる有名なアングラーとライトリグで勝負して釣り勝ててこそ一人前。その上で自分の色を出せて一流のアングラーだ。」と。
私のような三流アングラーに期待を込めたその言葉は何ともありがたいものでした。今でもフィッシング・ショーなどでその方と会う機会はありますが、今のフィールド状況を見ているとそのお言葉を良く思い出します。
年々タフ化するバスにプレッシャーの高いフィールド、ひと昔前と比べて格段にスキルアップしたアングラーを相手に結果を出せるアングラーは一握り。「ライトリグ」といえば、その頃は抑えの切り札的存在でしたが、今ではライトリグの上手さ=バス釣りの上手さと言える状況です。
こんな時だからこそ本当に釣れるライトリグ、本当に釣れるロッドが一匹を釣るために非常に大切。
基本性能が充実した本物のロッドを、ぜひ皆さんも手に取ってみて下さい。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

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