サーフェイスを攻略する上で欠かせないポッパーとペンシルベイト。
トップウォータープラグの主役であるこの2つのルアーですが、皆さんはどの様な基準で使い分けていますか?
同じサーフェイスを主戦場とする両者ですが性格や特徴、より効果的なシチュエーションというのは結構違っていて、ちゃんと使い分けると大幅に釣果を引き上げることも出来ます。
実はルアーとしての性格が違う事は分かっているけれど、実際にどう使い分ければ良いか分からない。そんな方も多いのではないでしょうか?そこで今回は、サーフェイスゲームのツートップ、ポッパーとペンシルベイトの性能をフルに引き出す効果的な使い分けについて解説してみようと思います。
Contents
ペンシルベイトとポッパー、それぞれの特徴
ペンシルベイトとポッパー使い分けるにはお互いの特徴を理解しておく必要があります。
ここではもう一度両者の特徴を再確認してみましょう。
ペンシルベイトの特徴
ペンシルベイトの特徴や優位性は以下の通りです。
遠投が効く!
ペンシルベイトは適度な自重があり、空気抵抗が少ないボディ形状なのでルアーの中でもトップクラスのキャスタビリティーを持っています。
プレッシャーの有無に釣果を左右されやすいトップウォーターゲームにおいて、高いキャスタビリティーは圧倒的なアドバンテージとなります。
広範囲をスピーディーにサーチ出来る!
先ほど紹介したキャスタビリティー性能と相まってペンシルベイトは効率良く広い範囲をサーチする能力に長けています。広大なシャローフラットなどではフィーディング場所になっている事も多く、このようなシチュエーションではペンシルベイトの特性が大いに発揮されます。
ポッパーの特徴
ポッパーの特徴や優位性は以下の通りです。
アピール力が高い!
ポッパーは小さいシルエットとは裏腹に大きなカップに空気と水を巻き込んでポップ音を発生させる事が出来ます。
このポップ音は非常にアピール力が高く、その他にもチャガー音やスプラッシュなどアピールする手段が豊富なところがポッパー最大の魅力です。
移動距離が短くピンスポットに強い!
ポッパーはカップに水を受けてアクションするのでルアーの移動距離が抑えられる傾向にあります。この特性はピンスポットの攻略で非常に強く、何らかの理由でストライクゾーンが狭くなっている状態でも効率良くアピールする事が出来ます。
ペンシルベイトとポッパーの具体的な使い分けポイント
では早速ですがどの様な状況を目安に両者を使い分けると効果的なのか?その大きなポイントを4つに絞ってご紹介します。
魚のレンジで使い分ける
魚のレンジが浅いならペンシルベイト、深めならポッパー
魚がすでに水面付近にいて、フィーディングモードに近い状況ならペンシルベイトが有利です。この状況では追っているベイトフィッシュに近いシルエットと動きが非常に効果的なのでペンシルベイトに軍配が上がります。
反対にある程度深いレンジに魚がいる場合や、カバーやストラクチャーの中でフィーディング状況にないニュートラルな魚に強制的にスイッチを入れて水面まで引っ張りたい場合はポッパーのアピール力が絶大な威力を発揮します。
魚が追っているベイトによって使い分ける
ベイトフィッシュを追っている状況ならペンシルベイト、虫やカエル、エビがメインベイトならポッパー
ベイトフィッシュを追っている状況ならペンシルベイト一択ですね。このシチュエーションであればペンシルベイトは唯一無二の強さを誇ります。
ベイトフィッシュ以外(虫やカエル、エビなどの甲殻類)がメインベイトになっている状況ではポッパーが有利です。特に虫やカエルなどの小さいシルエットのものに執着している場合はポッパーの強さが光ります。また、水面でエビを追う”エビボイル”の時はスプラッシュ系に特化したポッパーが度々最強となり、ポッパーにしかバイトしない状況も多々あります。
投入するフィールドのシチュエーションで使い分ける
濁った状況や水面が荒れている時など、アピール力が必要な時はポッパー
最近ではポッパーとペンシルベイトの中間的存在であるペンシルポッパーもたくさんリリースされていますが、ポッパーとペンシルベイトの最大の違いの一つにアピール力の違いがあります。一般的にはポッパーの方がアピール力が高く、様々な状況に対応できる適応能力があります。濁った状況や水面が荒れている時などはペンシルベイトだとアピール不足になることもあります。
また、先ほど触れましたが、ポッパーはその高いアピール力を活かして深いレンジにいる魚にスイッチを入れる事も可能です。全然反応が無かったエリアでもポッパーで一流しすると活性が上がり、その後に他のルアーでフォローするとバイトが出ることも多く、一部のエキスパートアングラーの間ではシークレットテクニックとして知られています。
攻めるスピードやポーズの有無で使い分ける
ルアー自体のスピードやアクションの途中でポーズを織り交ぜるかどうかもポッパーとペンシルベイトの使い分けでは釣果に影響を与える要素です。
ペンシルベイトはその特性と効果的なシチュエーションの関係上、ポーズを入れてしまうと見切られる事が多く、基本的にはポーズを入れずにアクションし続けた方がバイトに持ち込みやすい傾向があります。スピーディーに攻略するならペンシルベイトの方が得意の分野となります。
ポッパーの場合はアクションの合間にポーズを入れる事が必要です。基本的には移動距離を抑えてピンスポット攻略に特化されているポッパーはペンシルベイトと比べて小さなシルエットやフェザーフックなどで止めても見切られない工夫がされ、止める事前提で設計されています。その上ポッパーには深いレンジにいる魚にアピールし、水面まで引き上げるだけの力があります。深いレンジから食い上げてくる魚が水面のルアーにバイトするには時間が掛かるので、しっかりと止めてあげてルアーに追いつけるだけの時間を作ってあげましょう。時間を掛けてじっくりネチネチ誘いたいならポッパーですね。
この使い分けはあくまでも基本的な使い分けです。スイッチが入っていない状態ではペンシルベイトでもポーズを織り交ぜた方が有効な場合もたくさんありますしポッパーでも連続ドックウォークが効果的な時もあります。狙っているポイントの水深や魚のポジションで使うルアーに関係なくポーズの有無が結果に繋がる事もあるので様々なパターンを試す事を心かけて下さい。
ペンシルベイトとポッパー、使い分けのまとめ
スピーディーに誘い、魚にルアーを追わせて釣るならペンシルベイト、魚にルアーを見つけさせてバイトに持ち込むならポッパーが有利です。単純にフィーディングモードであればペンシル、ニュートラルな魚にスイッチを入れてバイトさせるならポッパーという使い分けが効果的です。
その他にも広大なエリアをスピーディーにサーチしたいならペンシルベイトの方が有利ですしカバーやストラクチャー周りで移動距離を抑えてバイトに持ち込たいならポッパーの方が有利です。攻めたいポイントのシチュエーションによって使い分けるのも一つの手ですね。
何よりも先ずは、フィールドの状況やシチュエーションを読み解き、必要に応じて適切にルアーを選択出来るアングラー側の観察力とスキルが大切という事でしょうか。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。