高いアピール力と存在感はまさにビッグベイト級!
優秀なスナッグレス性能でカバー攻略にも特化した傑作マグナムクランク!
市場に出回っているマグナムクランクはだいたい使ったことのあるちかみやが、個人的に気になるルアーをテストして、独断と偏見でお送りするルアーインプレッションコーナー。実際に使い込んだ上でそのルアーが持つ特徴や長所などを超個人的な目線でインプレションしています。今回は孤高のビッグバスメーカー、デプスのリリースするマグナムクランクであるEVOKE 4.0を実際に使い込んで分かった特徴と、その性質について解説していきます。
Contents
イヴォーク4.0のスペック
Length : 100.0㎜
Weight : 56.5g
フローティング
Hook : RYUGI・ピアストレブル ブルータル TCコート #1/0×2
カラー :8色+1(限定カラー)
使いやすさ
実釣性能
おすすめ度
イヴォーク4.0の構造と外見の特徴
ここではイヴォーク4.0の主要なコンポーネントや内部構造などから、このルアーが持つ特徴や本来のポテンシャルをひも解いて行きます。
リップの形状
イヴォーク4.0のリップ形状は、非常にワイドなスクエアリップとなっています。左右に大きく張り出した特徴的なリップはフロントフックをしっかりとカバーして優秀なスナッグレス性能を発揮するとともに、水をがっちり掴むリップは力強くワイドなウォブロールを生み出すセッティングとなっています。
リップの角度
イヴォーク4.0のリップ角度は通常のシャロークランクよりも水平に近く、優秀なキャスタビリティーには欠かせない空気抵抗と、短いリップでも十分な潜行能力を両立した角度となっています。ラインアイの位置はノーズアイの設定で、リップで受けた水の抵抗を効率良くアクションに変えることが出来ます。
気になる巻き心地は、マグナムクランク大柄なボディをしっかりアクションさせる設定なのでどうしても重たくなってしまいますが、イヴォーク4.0の巻き抵抗は同クラスのマグナムクランクと比べれば軽いほう。数あるマグナムクランクの中では優秀な方と言えるでしょう。
気になるイヴォーク4.0の潜行深度はフロロ・ナイロンライン共に16LBで4mに届くかどうか?と言ったところ。通常のマグナムクランク同様、ミドル~ディープレンジのウィードトップにタッチ出来るダイビング性能は、まさにディープレンジを効率良くサーチ出来るビッグベイトというイメージです。
ボディ形状
出典:デプス様
イヴォーク4.0のボディは、最下部に固定ウェイトのみを搭載するシンプルな内部構造で、浮力を優先した作りは障害物にヒットしても素早く立ち上がり、狭いカバーの中でもしっかりと水を掴んでアクションする事が可能。カバークランクとしても非常に優秀な特性は、高い直進安定性と相まって狙ったストラクチャーをタイトにトレース出来るのでバイトチャンスが増大します。
また、固定ウェイトの最大の弱点といわれた飛距離においても、作り込まれたボディ形状とリップ角度で空気抵抗を軽減させ、必要十分なキャスタビリティーを確保。ストレスの無いキャストが可能となっています。
イヴォーク4.0の特徴と長所
ここではイヴォーク4.0が持つ特徴を3つご紹介します。
それぞれのルアーが持つ特徴や長所、強み理解していれば、状況に応じて正確にルアーを使い分けられるようになるので、より多くのバスに出会えるチャンスが広がります。
カバー最奥のバスも引き付けるパワフルなアクション設定
マグナムクランクの持つ大きなボディとウォブルアクションを主体としたイヴォーク4.0は非常にアピール力が高く、遠く離れたバスやカバーに入り込んでしまったバスにとても効果的。強烈な集魚効果をまとったまま4mラインまで潜行する姿はさながら「ディープレンジを効率良くサーチ出来るビッグベイト」と言えます。
この「魚を強力に引っ張れる特性」は、カバー周りで非常に有効で、特にカバークランキングとの相性は抜群。カバー周りをリトリーブするだけでバスをバイトに持ち込む力はイヴォーク4.0の特権と言えるでしょう。
しっかりとカバーをかわせる優秀なスナッグレス性能
根掛かりに強いスクエアリップと、しっかりとした浮力を持つイヴォーク4.0はスナッグレス性能がとても高く、オダやレイダウンといったカバーやウィードに強い性質を持っています。
通常のマグナムクランクも比較的カバーには強い特性を持っていますが、イヴォーク4.0の持つスナッグレス性能は別次元と言える程で、その実力は本格派カバークランクに匹敵するレベル。バスが付きやすいこれらのカバーやストラクチャーを大胆に攻め込めるということはそれだけ釣果に直結しやすくなり、マグナムクランクの持つビッグベイト顔負けの高いアピール力は、時としてライトリグにさえ反応しないバスを攻略する事が出来ます。
マグナムクランクとしては軽い巻き心地と使いやすさ!
大きなボディを持つマグナムクランクは総じて巻き抵抗が重く、長時間の使用では体力勝負となりがちですが、抵抗を考えたボディデザインとリップ角度を持つイヴォーク4.0は、フルサイズのマグナムクランクとしては軽い巻き心地を実現しています。
もちろん、通常のクランクベイトと比べたら圧倒的に重く感じますが、適正なタックルセッティングと使い方を理解していれば、その使い心地は長時間使用も十分可能なレベル。
長時間使える特性は集中力を長持ちさせ、使いやすさとなってアングラーをサポートしてくれます。
イヴォーク4.0の感想とまとめ
各メーカーがこぞってリリースするマグナムクランクの中でも、イヴォーク4.0はトップクラスの実釣性能の持ち主。非常に高いトータルバランスはマグナムクランク初心者の最初の相棒としてもおすすめ出来る仕上がりになっています。
イヴォーク4.0はマグナムクランクの高いアピール力はそのままに、カバーに対するスナッグレス性能を特化したカバークランクです。その特性を生かして琵琶湖や河口湖などのウィードや、リザーバーのレイダウン攻略で実力を発揮します。
本文中でも触れましたが、私の持っているマグナムクランクのイメージは、「一定のレンジを効率良くサーチ出来るビッグベイト」というイメージです。
特にマグナムクランクのようなハイアピールなルアーは、バスに見せすぎてしまうと逆効果。カバーやウィード周り、水が濁ってバスがルアーを目視しにくい状況で非常に有効。強いアクション設定もそのためのものです。
マグナムクランクというと、そのサイズ感から、「ビッグバス専用」「琵琶湖などのビッグフィードバックで有効」と思われがちですが、実際にはそんなことありません。
小規模なフィールドや野池でも十分釣れますし、30㎝程度のバスならアグレッシブにバイトしてきます。とても強烈なインパクトは時としてライトリグにも反応しないバスをバイトに持ち込む事も出来るので、先入観は捨てて使う事をおすすめします。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
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