独自のつんのめりアクションでバイトチャンス倍増!!
使いやすさとアクションにもこだわったローカル発のクランクベイト!
昔はラバージグをヘッドから作っていたちかみやが、個人的に気になるルアーをテストして、独断と偏見でお送りするルアーインプレッションコーナー。実際に使い込んだ上でそのルアーが持つ特徴や長所などを超個人的な目線でインプレションしています。今回は独特のコンセプトでカバー攻略に磨きを掛けたスモールクランク、ジャッカルのマッシュボブにフォーカスし、その特徴と実力、使い方を解説していきます。
Contents
ジャッカル マッシュボブのスペック
Length : 50.0㎜
Weight : 9.0g
フローティング
Hook :ST36MF#6×2
カラー:18色
使いやすさ
実釣性能
おすすめ度
ジャッカル マッシュボブの構造と外見の特徴
ここではマッシュボブの主要なコンポーネントや内部構造などから、このルアーが持つ特徴や本来のポテンシャルをひも解いて行きます。
リップの形状
出典:ジャッカル様
ラウンドとコフィンのちょうど中間的な形状をしたマッシュボブのリップはダックビルと呼ばれ、先端側をワイドにデザインしたリップはフロントフックをカバーして高いスナッグレス性能を発揮します。角を落としたリップ形状は、ストラクチャーとコンタクトした際にも障害物をタイトにかわすだけでなく、一瞬”つんのめる”ようにしてステイするストップモーションはカバー周りでのストライクチャンスを増大させて、通常のクランクベイトではバイトさせきれないスローなバスもルアーが外れる瞬間に発生する意図的なアクションの変化でバイトに持ち込める特徴があります。
リップの角度
SRで約0.8m、オリジナルモデルであるMRは約1.5mの潜行能力を持つマッシュボブのリップ角度は、一見すると何の変哲もない一般的なセッティングと言えますが、実際にはキャスタビリティー性能とアクション、そして優秀なスナッグレス性能をバランス良く持ち合わせたセッティングになっています。ラインアイをリップの中央にセットする事でリップの先端側は良く水を受けますが、幅を絞られたボディの付け根付近は水を逃がしやすくアクションはピッチが細かくボディー全体が動くアクション。ただ巻きでは多少チドリが混じるスイムバランスなのでオープンウォーターの中層クランキングでも高いバイト率を誇ります。
ボディ形状
出典:ジャッカル様
ボディ内部にマグネット式の重心移動システムを内蔵しキャスト時の飛行姿勢安定化と遠投性能の向上させ、リトリーブ時はウエイトが固定される事で低重心化となるのでストラクチャーにヒットした際にもバランスを崩しにくくなっています。
ジャッカル マッシュボブの特徴と長所
ここではマッシュボブが持つ特徴を3つご紹介します。
それぞれのルアーが持つ特徴や長所、強み理解していれば、状況に応じて正確にルアーを使い分けられるようになるので、より多くのバスに出会えるチャンスが広がります。
カバー内でもしっかりアピールする独特のワンストップアクション
マッシュボブ最大の特徴と言えば、高いボディバランスによる優秀なスナッグレス性能とダックビルが生み出す独特のつんのめりアクション。ストラクチャーにヒットしてもバランスを崩しにくい独自のリップ形状は込み入った場所でもトラブルが少なく、カバーに当たった時にもかんたんにスルっと抜けたり飛んだりしないセッティングとなっています。ほんの一瞬ストラクチャーに詰まる感じでスタックし、ワンテンポ置いて抜けて来る独特のコンタクト感は、カバー内部に潜むバスにもしっかりとアピールし、ストライクゾーンが狭いタフな状況でもバスのバイトチャンスが多くなります。
また、ボトムに点在するゴロタやリップラップなどのハードボトムはもちろん、沈みモノや地形変化に対して同様の効果を発揮する特性はハードボトムを小突いても跳ね過ぎず、根掛りやバスのミスバイトも減少させるので様々な場面で強さを発揮します。
タフな状況に強い!ライブリーなアクション!
通常のカバークランクと言えば存在感抜群のファットボディとワイドなウォブルアクションでグイグイと水を押し、カバー内や濁った状況でもバイトに持ち込めるアピール力の高いアクション設定が一般的ですが、マッシュボブはコンパクトなシルエットとピッチの細かいハイレスポンスなアクションが特徴的。独特のつんのめりアクションでカバー内でもしっかりアピールできるマッシュボブはアクション自体を強くする必要はなく、より食わせ重視のアクションにフォーカスする事が可能で、タフな状況に強いアクション設定は通常のクランクベイトではバイトに持ち込めないナーバスなバスを引き出せるだけの作り込みがされています。
また、通常のただ巻きでは本物の小魚が泳ぐのと同じように真っ直ぐではなく、バスが食い損ねない程度に蛇行するチドリアクションを発生させ、ストラクチャーの絡まないオープンウォーターの中層クランキングでも高い実釣性能を誇ります。
小さなシルエットが持つ食わせ性能と使いやすさの両立!
ルアーが大きいと食ってこない。小さいシルエットのほうがよく釣れる。タフ化が進む現代のフィールドではこのような傾向が強く、現に国内でのハードルアーのみの大会では、45mm前後のクランクベイトがよく釣れていて人気があります。
でもそのサイズになると、必然的にルアー自体のウエイトも軽いので専用のタックルが必要になったり、太いラインを使ってカバーを攻めにくい、パワー不足で無理が効かないなどの場合が多々ありますが、全長50mm/自重9.0gのマッシュボブは普通にミディアムライトからミディアムアクションのロッドでも十分扱える使い勝手の良さでショアラインの障害物をテンポよく撃ち続けるのに最適。また、精密で高性能なマグネット式重心移動システムはキャスタビリティー性能も高く、長時間のクランキングでも集中力が持続するので釣果を積み上げやすくなっています。
ジャッカル マッシュボブの感想と使い方 まとめ
おとなしい見た目とは裏腹に、細部への強いこだわりが何とも「スーパーロコアングラー」が生み出したクランクベイトと言った感じのするマッシュボブ。「売る」ためではなく、「釣る」ために作り込まれたディテールは釣果第一主義のアングラーさんに広く受け入れられています。レイダウンなどのストラクチャーはもちろん、ゴロタやリップラップなどのハードボトム、オープンウォーターの中層クランキングでもバイトを引き出せる実力は様々な場面で皆さんがイメージしている以上の活躍をしてくれるでしょう。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
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