クランクベイトにはうるさいちかみやが、個人的に気になるルアーをテストして、独断と偏見でお送りするルアーインプレッションコーナー。実際に使い込んだ上でそのルアーが持つ特徴や長所などを超個人的な目線でインプレションしています。今回紹介するのはO.S.Pがリリースする最新鋭のマグナムクランクであるブリッツマグナムMR。このルアーの特徴と本当の実力を解説していきます。
Contents
O.S.P ブリッツマグナムMRのスペック
Length : 90.0㎜
Weight : 45.0g
フローティング
Hook :#1×2
カラー :11色
O.S.P ブリッツマグナムMRの構造と外見の特徴
ここではブリッツマグナムMRの主要なコンポーネントや内部構造などから、このルアーが持つ特徴や本来のポテンシャルをひも解いて行きます。
リップの形状
ミッドランナークランクに分類されるブリッツマグナムMRのリップ形状は短めな設定ながら幅が広く、しっかりと水を掴みます。水を逃がしにくい付け根の形状は大きなボディをキレイにアクションさせますが、リップが短いおかげで巻き抵抗は重くならず、質の良いアクションと使い心地を見事に両立させています。
リップの角度
出典:O.S.P様
リップ角度は水平に近く、ディープクランクのようなリップ角となっています。これによりブリッツマグナムMRは思いのほか急潜行でダイブするのでクランクベイトにとって大切なプロダクティブゾーンをより長くトレースする事が出来ます。ラインアイの位置も中心より気持ちボディに近いのでウォブル寄りの設定ですが、実際のスイムアクションはロールとウォブルのバランスが取れたアクションとなっています。
設定された潜行レンジはフロロ16LBで4.5mとされていますが、実際には4m潜っているかどうか?といったところです。ブリッツマグナムMRの場合、4.5mレンジを探るというよりは3~4mラインを効率良くサーチするための潜行能力なのでMRというミドルダイバー表記になっています。
ボディ形状
出典:O.S.P様
O.S.P独自のハニカムスーパーHPボディによるセミフラットボディはフラッシング効果と水押しを上手に両立させ、高い浮力と抜群の空気抵抗で優秀なキャスタビリティーを持っています。固定重心としたウエイトセッティングはあえて分割する事でミドルランナークランクに最適なウエイトパターンとし、大柄なボディからは想像できないような極めてハイピッチでキレのあるアクションをリトリーブスピードの緩急問わず生み出します。
O.S.P ブリッツマグナムMRの特徴と長所
ここではブリッツマグナムMRが持つ特徴を3つご紹介します。
それぞれのルアーが持つ特徴や長所、強み理解していれば、状況に応じて正確にルアーを使い分けられるようになるので、より多くのバスに出会えるチャンスが広がります。
マグナムクランク初心者も安心のお手頃サイズと使いやすさ
マグナムクランクとしては小柄なボディのブリッツマグナムMRは他のクランクと違ってそれほどタックルを選ばないので、専用のロッドを用意出来ない初心者の方でも挑戦しやすいマグナムクランクになっています。
また、ブリッツマグナムMRの大きな特徴として、驚くほど巻き抵抗が軽いという特徴があります。マグナムクランクと言えばひと昔前のディープクランクにも引けを取らないリストブレイカーが多いジャンルですが、ブリッツマグナムMRは少し抵抗の大きなミッドランナーと言った巻き抵抗で感度も高く、ウィードやレイダウンにタッチした感覚も手に取る様にわかります。
固定重心を採用によるハイピッチでキレのあるスイムアクション
大きなボディで空気抵抗も大きいマグナムクランクはキャスタビリティーを向上させるために重心移動システムを採用しているモデルがほとんどです。ただでさえ大きく、重いマグナムクランクのボディは重心移動システムを採用してしまうとノタノタとキレの悪いアクションになってしまいますが、ブリッツマグナムMRは高いボディバランスと固定重心でキャスタビリティー性能を犠牲にせずにハイピッチでキレのあるスイムアクションを両立させています。デッドスローリトリーブからハイスピードリトリーブまでしっかりと水を掴みアクションするので様々なシチュエーションで活躍し、本来ならばマグナムクランクが苦手とするクリアウォーターゲームでもバイトに持ち込めるだけの実力を持っています。
ミドルレンジにフォーカスした潜行能力
ブリッツマグナムMRを使い込んでみて、個人的に一番特徴的だな。と感じた部分が最大4.5mまで潜る潜行能力です。
マグナムクランクには優秀なシャローモデルは多数存在します。ディープレンジに対しても定番と言われるモデルはありますが、ブリッツマグナムMRのようにミッドレンジにフォーカスしたマグナムクランクというのはほとんどありません。
4.5mまで潜る潜行能力は一見するとディープクランクに分類されるスペックですが、ブリッツマグナムMRの場合は3~4mレンジを快適に効率良くサーチするための潜行能力となっています。4.5mまで潜れる能力はおまけであり、本質は3~4mレンジ攻略がメイン。高い潜行能力はそのためのものと言えるでしょう。
O.S.P ブリッツマグナムMRの感想と今回のまとめ
現在市場にはたくさんのマグナムクランクがリリースされていますが、ブリッツマグナムMRは基本性能も高く、圧倒的な使いやすさと軽い巻き心地でミドルレンジ攻略にフォーカスした優秀なマグナムクランクとなっています。
マグナムクランクというのはちょっとしたビッグベイトと言えるアピール力で狙ったレンジをサーチ出来る事が一番の強みです。他のマグナムクランクよりも使うシチュエーションや状況を選ばないブリッツマグナムMRは専用のタックルも必要とせず、気軽にマグナムクランクの破壊力を体感する事が出来ます。マグナムクランクに興味はあるけどどれを使ったら良いか分からないという方にはとてもオススメで、少し泳がせてみればその実釣性能の高さにマグナムクランクの実力を知ることになるでしょう。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
※詳細なカラーラインナップや価格は上記のAmazon、楽天のリンクからご確認ください。
クランクベイトの性能をフルに引き出せるおすすめタックルセッティングはこちら!!


https://bassmania.site/%e4%bd%bf%e3%81%86%e3%81%a0%e3%81%91%e3%81%a7%e9%87%a3%e6%9e%9c%e3%81%8c%e5%a4%89%e3%82%8f%e3%82%8b%ef%bc%81%e5%ae%9f%e9%87%a3%e6%80%a7%e8%83%bd%e6%8a%9c%e7%be%a4%e3%81%ae%e3%82%b0%e3%83%a9%e3%82%b9