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リーダーの長さ、スイベル、シンカーはどれが良い?釣れるヘビダンの作り方、リグり方

ダウンショットリグのような高いバイト率を持ちながらもスピーディーな展開で強気に攻めることが出来るヘビーダウンショットリグ【略称ヘビダン】は、一般的なダウンショットリグと比べて使用するパーツも多く、全体的なトータルバランスが非常に重要なリグ。完成度の高さが使いやすさや実釣性能に直結するのでパーツの厳選がとても大切で、リグの仕上がりが釣果を左右することも多く、どちらかというと豊富な経験が必要なリグと言えるでしょう。

そのため、このリグを本当の意味でマスターするにはそれなりの時間と経験を要しますがリグ自体の完成度をはじめから高いレベルに持って行く事は初心者の方でも十分可能。

そこで今回は、ヘビダンをあまり使い込んだことの無い初心者~中級者の方でもかんたんにマスター出来るヘビダンの作り方、と今まで様々なパーツを使い込んできた私が愛用する小物類をこの記事にまとめました。「これからヘビダンに挑戦したい!」「自分が愛用しているヘビダンと比較してみたい!」という方の参考になれば幸いです。

Contents

ヘビダンとは?

攻撃的なライトリグ。そんなイメージが強いヘビダンは非常に繊細な面もあり、使い手次第で特性が大きく変わるリグ。このリグが持つ特徴をしっかり理解すれば強力な武器になってくれるでしょう。

ヘビダンとはヘビーダウンショットリグの略称になります。

この場合の「ヘビー」は、使用するシンカーやリグ自体のウエイトが通常のダウンショットリグと比べて「重い」からヘビーダウンショットという意味にとらえられがちですが、個人的にはヘビーデューティーの「ヘビー」や「ヘビータックルで使うダウンショットリグ」という意味合いでとらえています。

ヘビーデューティーとは直訳すれば激しい使用に耐えること。 耐久性があること。

通常のダウンショットリグに比べてヘビーなタックルを使用し、カバー周りやストラクチャーなど通常のダウンショットリグでは耐えられない激しい使用に対しても耐久力のある特性がヘビーダウンショットリグ一番の特徴でもあるので、こちらの意味が本当の由来ではないかと考えています。

ちなみにウエイトを基準としたヘビーダウンショットリグに対しても何グラムからがヘビーダウンショットリグに該当するかの線引きはありません。大まかには5g以上のシンカーを使うとヘビーダウンショットリグと呼ばれる事が多くなります。

ヘビダンのメリット

ヘビダンのメリットはたくさんありますが、代表的な特徴は以下の5つになります。この特性をしっかり理解して他のリグと使い分ければヘビダンの強さを引き出すことが出来ます。

ヘビーウエイトのシンカーで移動距離を抑えたピンスポット攻略が可能!

ヘビダンは少し重ためのシンカーを使うことが多いので多少流れのあるスポットでもリグを留める事が出来ます。通常のダウンショットリグとは違い、少しボリューミーなワームで一点攻略出来るメリットはイメージ以上に大きく、このリグでしか釣れないバスが意外と多いことに気付かされます。

ダウンショット系リグ特有の高いバイト誘発力!

ボトムを切った状態でワームを長時間サスペンドさせられるダウンショット系リグ特有の特徴はセレクティブなバスにも非常に効果的で、高いバイト率を誇ります。

特に高水温期や、急激な環境変化でバスがタフってしまい、ボトムのルアーにバイトしない状況では一定のレンジをスローに誘えるヘビダンの出番。水の濁り具合やバスのコンディション、反応によって通常のダウンショットリグと上手に使い分ければさらに効果的です。

大きなワームを使えるのでアピール力が高い!

通常のダウンショットリグと比べ、大きなワームが使えるのもヘビダンの魅力。「ライトリグを丁寧に操っても全く反応が無い。」なんてことは良くありますが、実はこの状況、ワームが小さすぎてバスが反応しない。という事がけっこうあります。反応が薄ければ薄いほど、日本人はどんどんライトな方向にリグを傾けてしまいますが、このような状況ほど”ヘビダンを試す価値ある状況”と言えるでしょう。

ライトリグには無い遠投性能!

ライトリグに迫る様なバイト率を持ちながらも、ベイトタックルでもストレス無く扱えるウエイトがあるヘビダンは、非常に高いキャスタビリティーを持っています。

この特徴は特に足場が制限されやすいオッカパリゲームでとても有効。

遠く離れたスポットにバイトに持ち込める力が強いリグを投入出来るという特性はそれだけで大きなアドバンテージとなり、ロングディスタンスで攻略出来るという事はプレッシャー対策にもなるので必然的にバスからの反応も多くなります。

根掛かりに強く、カバーやストラクチャー周りも大胆に攻められる!

こちらの特徴も通常のダウンショットリグには無いヘビダン特有の特徴です。

基本的にバスは「ストラクチャーフィッシュ」

バスが居そうなストラクチャーないしカバーを攻めるのがバス釣りにおけるセオリーですが、ライトライン+ライトタックルが基準のライトリグでは大胆に攻め込む事が出来ません。せっかくバイトに持ち込んでも獲れないのであれば本末転倒ですが、ヘビダンはライトリグ級のバイト誘発力を持ちながらもベイトタックルが基準なので無理が効きます。カバー攻略のレパートリーにヘビダンを加えればローテーションのレパートリーも増え今まで獲れなかったバスを獲れるようになるでしょう。

ヘビダンの作り方・リグり方

ここからはヘビダンの作り方、リグり方を順を追って解説します。

作る順番はこの方法だけに留まりませんが、個人的にはこの手順が一番スマートで作りやすく感じています。

用意するもの

・リーダー(メインラインを使ってもOK)
・スイベル
・フック
・シンカー
・使用するワーム

① リーダーを用意してスイベルに結ぶ

※今回は見やすくするために黄色いPEラインを使用しています。

先ずはリーダーとなるラインを用意。リーダーは少し長めに取っておくと失敗してもやり直しが可能で長さの調節も効きやすくなります。不慣れなうちは50~60㎝ほど取りましょう。

リーダーを用意したらスイベルに結びます。リーダーとスイベルをつなぐノットはどんなノットでも構いません。自分のやりやすいノットで接続しましょう。

ヘビダンにおすすめなスイベルの選び方

ヘビダンはラインのスラッグ(たるみ)を利用してワームにアクションを付けてバスを誘うリグなのでスイベルは水の抵抗を受けにくい小型の物が理想的です。

プレッシャーの高いフィールドではスイベルの位置や大きさによってバイト率が変わる事もあります。小さいパーツでもしっかりとしたものを選びましょう。


ラインシステムがリリースするダブルサルカンは本来ヘラブナ釣り用のサルカンですが、バス用のモノと比べてはるか高性能で高強度。大型釣具店であればかんたんに手に入ります。

先生
先生
ヘビダンは通常のダウンショットリグと比べてワームが大きく、キャストしたリグを回収する時にワームが水の抵抗を受けて回転するのでラインにヨレが付きやすくなります。それを回避するためにスイベルを使用しますが、必ず必要なものではありません。スイベルがない方が全体的に使いやすさも上がり、プレッシャーの高い状況やスポット的な使い方をする時などは使わないエキスパートもたくさんいます。
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② フックを取り付ける

次にリーダーへフックをセットします。

ダウンショット系リグのフック装着には様々なノットが使えますが、その中でも特に相性が良いのはパロマー・ノット。比較的かんたんなノットながら高い強度を持ち、結び目も小さいのでワーム本来の性能を引き出しやすい特性はダウンショット系のリグにうってつけ。使ったことがないよ!という方はぜひこの機会にチャレンジしてみて下さい。

パロマーノットの結び方

① ダブルラインを作りアイに通す。アイに通したダブルラインⓑをメインラインであるⒶと、ラインⓐに上から重ねる。

② ラインⓑをメインラインⒶとラインⓐの下からくぐらせて1回結びをゆるめに作る。

③ ラインⓑの先端を広げフックをくぐらせる。

④ フック全体をしっかりⓑのループにくぐらせたら、ⓐとⒶのラインを引き込みⓑのループを小さく縮める

⑤ Ⓐとⓐのラインを均等に引っ張り、ノットのたるみがなくなるまでしっかり締め込む。

⑥ 最後に余分なⓐのラインをカットして完成!ノットを締め込む前に口に含むなどして水分を与えると滑りが良くなり結束力UP!摩擦によるラインのダメージも軽減されます。

引用元:モーリス様

ここまで出来上がったら、最後はシンカー側(リーダー側)のラインをもう一度アイに通します。こうするとフックの姿勢が安定し、フッキング成功率が格段に向上します。

完成。最後にフックがしっかりと上を向いているか確認しましょう。

パロマーノットを結ぶ時の注意点

パロマーノットは結束強度が高く最強ノットの一角として知られていますが、実はノットの完成度によって強度に差が出るノットになっています。

特にラインアイに結んだ時にダブルラインがクロスしていたり、締め込みの際に2本のラインの締め込みが均等でないとかなり強度が落ちてしまいます。ていねい作ったノットならばこの症状はほとんど出ませんが、この2点は念のためキャストする前にチェックするようにしましょう。

先生
先生
ノットの強度を直接左右する完成度を上げるには何度も結んで経験を積むことが一番の近道。はじめは上記したポイントをしっかりおさえて時間を掛け、丁寧なノット作りを心掛けましょう。結ぶスピードと精度は自然とどんどん上がっていきますよ!

ヘビダンに最適なフックは?

ヘビダンにはオフセットフックの他にマスバリも使われますが、このリグの特性を最大限に生かすにはオフセットフックの使用がベスト大きなワームを使用しても抜群のホールド力を持ち、適度なスナッグレス性があるオフセットフックはヘビダンの基本と言えるでしょう。

オフセットフックのメリット
・根掛かりに強い
・大きなワームにも対応可能
オフセットフックのデメリット
・フックサイズとワームのセッティングがマスバリよりもシビア
・ショートバイトが多発する状況が苦手

おすすめのオフセットフック


デコイの㎏フックワーム17は、軸の太さ、形状、貫通力の高さとフックに求められる性能を高次元で持ち合わせた傑作フック。様々なシチュエーションや釣り方にマッチするバーサタイル性と豊富なサイズ展開はたくさんのアングラーから絶大な信頼を勝ち取り、ベイトタックルを用いたワーミングでは絶対的な地位を確立しています。


老舗のフックメーカー、がまかつがリリースするワーム322はストレートワームやシャッドテール系などの細見ワームにフォーカスした特化モデル。高いワームホールド力とスナッグレス性能はもちろん、エッジに効いたデザインは触れたバスを瞬時にフックアップしてしまう驚異的なフッキングレスポンスを持っています。

ヘビダンの実釣性能を引き出すリーダーの長さは?

リーダーの長さは狙っている状況やお好みで構いませんが、おおむね20㎝前後が使いやすくなっています。オッカパリの場合はラインがななめになるので少し長めの方が狙ったレンジをトレースしやすくなりますが、長すぎるリーダーはキャストしにくくなるので注意が必要です。

先生
先生
ヘビダンのリーダーは、長すぎると極端に扱いにくくなります。先ずは20㎝程度を目安に使いやすさを優先した長さを基準にしてみましょう。

③ リーダーの最後部にシンカーを取り付ける

リーダーの長さが決まったら次にシンカーを取り付けます。

最近のダウンショット用シンカーはラインを止める部分がハリス止め式になっているので、そこにラインをはさむようにセットすればシンカーを取り付ける事が出来ます。

ラインは結ぶ必要はありません。PEラインでなければはさむだけでシンカーが取れなくなりますが、根掛かりをすると取れてしまうことも。先端側にコブを作ると激しい根掛かりをしてもシンカーをロストしなくなりますし、ハリス止めタイプはシンカー自体を手軽に交換しやすいメリットもあります。

ヘビダンに最適なシンカーの選び方

ヘビダンで用いるシンカーにはダウンショットリグと同様に様々な形状のモノがありますが、大きく分けるとラウンドタイプスティックタイプに分類出来ます。

どちらも非常に優秀な形状のシンカーですが、両者とも得意なシチュエーションと苦手なシチュエーションが存在します。それぞれのメリットとデメリットを理解して使い分ければより使いやすいヘビダンに仕上がります。

ラウンドタイプ

ラウンドタイプのメリット
・接地面が大きいので感度が高い
・安定感があり、操作性が優秀
ラウンドタイプのデメリット
・根掛かりしやすい
・空気抵抗や水の抵抗が大きく、キャスタビリティーやフォールスピードが弱い

ラウンドタイプはボトム接地面が大きく、ボトムの形状や状態が掴みやすい特徴を持ったシンカーです。スティックタイプと比べてスナッグレス性能は高くありませんが、優秀な操作性と安定感はオープンウォーターで効果的です。

スティックタイプ

スティックタイプのメリット
・高いスナッグレス性能
・優秀なキャスタビリティー
スティックタイプのデメリット
・ステイ中の姿勢が安定しない
・勝手に倒れ込んで意図しないアクションが出るときもある

スリムなボディ形状のスティックタイプは非常に優秀なスナッグレス性能が何よりの特徴。根掛かりが多発するカバーやストラクチャー周りでも大胆に攻め込める特性は、ヘビダン特有のメリットを大幅に引き出す事ができます。ボトムでの安定感が乏しく、ほとんどの場合シンカーが横倒しになるのでアングラーが意図しないタイミングでワームが動いてしまったりしますが、この自発的な小さいアクションがものすごく効果的な事もあります。

おすすめのシンカー


シンカー類に限っては圧倒的な高品質とコストパフォーマンスが魅力的なダイワバサーズワームシンカーTGが非常におすすめ。タングステンを使用したマットフィニッシュな作りでエキスパートも満足する性能は他のメーカーの追従を許しません。

ダウンショットリグ用のシンカーとしてはフックと呼ばれるラウンドタイプとスリムと呼ばれるスティックタイプ、その両方の特性を持ったハイブリッドタイプのペアーをリリースしています。


リューギDSデルタは独特な三角形状でスティックタイプをベースに安定感を持たせたハイブリッドタイプ。「使いやすい事」を大前提に必要とされる性能を全て詰め込んだこだわりのシンカーは、1つ持っていればほとんどのシチュエーションをカバーしてくれます。

ラインを止める部分がハリス止め仕様のDSデルタの他に、ヘビーデューティーで直リグなどにも使えるカン仕様のDSリングデルタとよりヘビーウエイトなラインナップのDSヘビーデルタもリリース。シチュエーションや目的によって使い分ければさらに使いやすく感じるでしょう。

先生
先生
通常のダウンショットリグと違い、カバー周りで有効なヘビダンはスナッグレス性能の高いスティックタイプのシンカーをメインに使うと良いでしょう。

④ 最後にメインとなるワームを取り付けて完成

最後にメインとなるワームを取り付けて完成。人によってはリーダーにフックを結ぶ前にワームをセットする方もいますが、それだとリグを作り上げる間にワームが曲がってしまったり、グズグズになってしまいます。やりやすい順番で構いませんが、個人的には最後にワームをセットする事をおすすめしています。また、スイベルを使用していればリグ自体を保存しておく事も出来ます。

ヘビダンはパーツも多めで完成させるには時間も手間も掛かります。頻繫に使うアングラーさんは仕掛け巻きなどを使ってスイベルから下の本体を取っておくと良いでしょう。

このような仕掛け巻きは大型の釣具店に行けばかんたんに手に入ります。スイベルにメインラインを結べば直ぐに完成度の高いヘビダンを使う事ができ、ヘビダンの他にもキャロライナなど、長めのリーダーを使うリグの収納には非常に便利です。

先生
先生
ハリス止めタイプのシンカーなら外して保管するとかさばりませんし、状況に応じて直ぐにシンカーのウエイトも変える事が出来ます。

リーダーの長さ、スイベル、シンカーはどれが良い?釣れるヘビダンの作り方、リグり方 最後に・・・

通常のダウンショットリグでは扱えないバルキーなワームを使えるのもヘビダンの大きな特徴の1つです。

本来であればスピニングタックルで扱うような小型で繊細なワームも、ヘビダンならば遠投が効き、カバー周りも大胆に攻めることが出来ます。素直なバスならばかんたんにバイトしてしまうだろうフィネスなワームを、素直なバスがたくさん居そうな遠く離れたスポットやカバーに打ち込めるヘビダンのメリットはバス釣りを愛するアングラーさんであれば良く分かるハズです。

また、ヘビダンは通常のダウンショットリグのローテーションとしてはもちろん、オープンウォーターで使用されるフットボールジグやテキサスリグ、大型のワームを使ったネコリグのフォローベイトとしても非常に効果的。私自身もテキサスリグやラバージグでミスしたバスを何度も取り返した事があります。

ライトリグと同等の食わせ能力を持ちながらもライトリグ特有のパワー不足や根掛かりに対する弱さを克服したヘビダン。

抜群の遠投性能と使いやすさ、食わせ能力はバス釣りを始めてまだ経験が浅く、思うようにバスが釣れないオカッパリゲーム主体のアングラーさんにこそ使って欲しいリグと言えるでしょう。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

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