皆さんはワームフックを選ぶ際、何か基準を設けますか?恐らくは装着するワームのサイズやボリュームを見て「このくらいかな?」というような感じで選んでいるのではないでしょうか?確かに膨大な経験値を持つ百戦錬磨のアングラーなら自分の感性を頼りにフックを選んでも正確なチョイスが出来ていると思うので良いのですが、なんとなくで選んでしまっていると、実は釣果に結構な差が出てしまうくらいフック選びは重要だったりします。ところが、このフックの選び方や知識を理論的に解説していたり、熱心に教えてくれる人って見たことがありません。また、フックは各メーカーによって同じ番手であってもサイズもまちまちであり、「このサイズのワームにはこの番手のフックがベストマッチ」というガイドラインを作りづらいのも事実です。今回はそんなややこしいフックの基本的な知識とちかみや式の簡単なフック選びの基準を解説していきます。
Contents
ワームフック部位の名称
芸術的ですみません。後でわかりやすいものに差し替えます。
①アイ
ラインを結ぶ場所。
②クランク
この部分でワームをホールドします。この部分が大きいほどホールドカが高いです。
③シャンク
ワームの長さに比例してシャンクの長さを決めます。
④ゲイプ
ワームの体高(厚み)によってゲイプの深さを決定します。
⑤フックポイント
バスにフックを掛ける部分になります。
フックを選ぶ際に最も重要になるのが”シャンクの長さ”と“ゲイプの幅”です。
使用したいワームが長ければシャンクの長いものを、ボリュームのあるバルキーなワームを使う場合はゲイプの深いものをセットしましょう。
ワームフックの種類
ワームに使用するフックは主に2種類に分類出来ます。ここでは代表的な2つのフック各々の簡単な特徴を合わせて紹介します。
オフセットフック

・オフセット(クランク)部分でワームをホールドするのでワームがずれにくい。
・フックポイントが隠れているので根掛かりに強い。
・バス用フックの主流なので、幅広いサイズが選べる。
・使えるリグの幅が広い。
マス針

・オフセットと比べてワームとの接点が小さいためワーム本来のアクションを出しやすい。
・フックが小さく、フックポイントが剝き出しなのでショートバイトに強くフッキング成功率が高い。
・フック自体が小型、軽量のため繊細なリグにも対応できる。
太軸と細軸
意外と皆さんご存知なかったりするのが、こちら。フックには太軸(ヘビーワイヤー)と細軸(ファインワイヤー)というものが存在します。フックのパッケージには表記されてないことがほとんどなので、実際に実物を良く見て判断することになるのですが、簡単に説明するとフックを形成している針金が太いのか細いのか。の違いになります。太軸の方はベイトタックルを使用したパワーゲームなどで良く使われ、フッキングパワーがダイレクトに伝わる至近距離のカバーゲームなどでは必須のフックになっています。一方、細軸フックの方は軽い力でフッキング出来る事を最大の利点としておりロッドパワーの比較的弱いスピニングタックルを使ったライトリグ全般で多用され、フッキングパワーの伝わりにくい遠距離の釣りなどでも高い効果を発揮します。仮に太軸のフックを使う状況で細軸のフックを使えば簡単にフックが折れてしまったり、伸びてしまったりして使い物にならないでしょう。反対に細軸を使用する場面で太軸のフックを使用してしまえば、一般的なスピニングタックルではバスの硬い上アゴにヘビーゲージのフックをフッキングさせるのは至難の業だと思われますので、太軸、細軸はしっかりと使い分けるようにしましょう。
まとめ
今回のお話はフックにフォーカスして進めてみましたがフックの重要性を上手くお伝えする事が出来たでしょうか?ついつい何となくで選んでしまいがちなフックですが、しっかりと選んであげれば、フッキングの成功率アップだけでなくワーム本来が持つアクションまで存分に引き出し、バイト数も増やしてくれる小さな巨人なんです。皆さんもフック選定の際には使う状況やシチュエーションを考慮して小さな巨人を味方につけましょう。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。