皆さんがワームを使った釣りをする時、シンカーの出番は多いと思います。シンカーには様々な材質や形状があり、それぞれの特徴やメリットを知っていると自然と釣りの効率が上がり、結果的に釣果アップにつながったりもします。
また、どのシンカーを選べば良いか解らない。という初心者の方も今回紹介するこの3種類のタイプは持っておくようにしましょう。
今回は小さいけれど、とても重要なアイテムであるシンカーについて簡単にまとめてみました。
Contents
シンカーの材質
シンカーの材質は数種類ありますが、現在メインに使われる材質は主に2種類になります。ここではそれぞれの材質の特徴を簡単にご説明します。
タングステン
タングステンは非常に重い素材として有名です。比重は金とほぼ同じ19.3で鉛と比べて1.7倍の重量を誇り、素材の硬度も硬さをランク付ける「モース硬度」でもダイヤモンドの10に次ぐ9の硬さを持っています。つまり硬くて重い、まさにシンカーにうってつけの素材と言えます。鉛のシンカーと比べて硬いので感度が高く、比重も重いので、その分シンカーの本体を小さくする事が出来ます。さらにタングステンは鉛と比べて環境に優しい素材でもあり、シンカーの材質として現在ではメインマテリアルになりつつあります。
そんなシンカーの材質としての死角無し!に思えるタングステンですが、タングステンは希少金属に分類されるため、少々お値段が高いという欠点もあります。
鉛(なまり)
ちかみやが少年の時はメインマテリアルとしてシェア100%を誇っていた鉛ですが、現在では超優秀なタングステン後輩の出現でシンカーとしては徐々に居場所がなくなっているのが現状です。タングステンより秀でている部分と言えば、何より安価な部分と硬度が低いので加工し易いところでしょうか。シンカーとしてはあまり活躍する場面がありませんが、加工の難易度が低いので個人やガレージメーカーなどがオリジナルのラバージグやルアーを作る際は鉛を使用することが多く、鉛自体の需要はまだまだあると言えるでしょう。
シンカーの形状と種類
シンカーの種類は厳密に言えばかなりの種類が存在しますが、ここでは最近良く使用される代表的なものを3つチョイスしてご紹介します。
バレットシンカー
バレットシンカーは主にテキサスリグで使用されるシンカーになります。砲弾を思わせる先尖的なデザインはカバーにすき間を作ってすり抜けることに特化したシンカーとも言えます。テキサスリグの最大の強みはウエイトを自由に変更できる点にあります。その日のバスの反応を見て、こまめにシンカーのウエイトを変更する事が大切です。
ティアドロップシンカー
左からラウンド、スリム(スティック)ペアー(ティアドロップ)
こちらシンカーは主にダウンショットリグ用いられるシンカーになります。
最近ではラインを結束するアイの部分がリング状のものとハリス止め状になっているものがありますが、ちかみやは専らハリス止め派です。
ラウンドタイプはボトムに接触する面積が大きいため感度が高く、根掛かりに弱い形状のため、ブレイク周りやハンプなどの根掛かりの少ない地形変化を狙うのに適しています。逆にスリムタイプはラウンドタイプに比べ感度では劣るものの、根掛かりに強いため、オダや複雑な沈み物周辺を狙う時に強みを発揮します。ペアータイプはごく標準的な形状ですが、ラウンドタイプとスリムタイプの中間的な存在になるため、広範囲な状況をカバー出来るオールマイティーな性格を持っています。
ネイルシンカー

ネイルシンカーはネコリグ専用のシンカーとして使われることが多いシンカーですが、ネコリグ以外でもスイミングで使うワーム(大型のシャッドテールなど)やノーシンカーのバランス調整やフォールスピードの微調整などで良く使われます。ネイルシンカーに求められる性能は”ワームに刺しやすく、抜けづらい”事がとても大切になるので各メーカーで独自のリブ設けたり、スリットを増設するなどの工夫が見られます。
おすすめのシンカー3選
ちかみやが実際に使ってこれはおすすめ出来る!と思った一品をご紹介します。ちかみやがいまだに現役でお世話になっているアイテムも掲載しています。
ダイワ バザーズワームシンカーTGシリーズ
おすすめシンカーの一番手はダイワのバザーズワームシンカーTGシリーズになります。ちかみやは現在、ほとんどのシンカーはこちらのシリーズをメインに使っています。
シンカーの形状はどのシリーズもオーソドックスな形状ですが、ステルス効果を狙ったペインティングシンカーにもかかわらず、コストパフォーマンスが非常に優れていてヘビーユーザー向けのバルクパックがリリースされている点がとってもポイントが高いと思っています。シンカーは意外と消費が激しいので、一度で大量にお気に入りのシンカーをストック出来るこのシリーズをちかみやは溺愛していますし、皆さんにも是非使って頂きたい一品となってます。
以下、メーカーサイトより引用します。
“カッ飛び・高感度・根掛かり激減”タングステン使用の高比重シンカー
高比重(約18)タングステンを採用することで他素材に比べてコンパクトで、ワームのアクションがより自然なものとなる
サイズが小さいためキャスト時の空気抵抗が少なく、飛距離が大幅にアップ
障害物のスリ抜け性能が高く、根掛かりを減少させる
様々な形状のワームやリグに対応できる豊富なラインナップ
ヘビーユーザー向けのPROパック(増量タイプ)もラインナップステルス効果の高いモスグリーンカラー
水中に同化することで、バスに気付かれにくいステルス性に富んだ塗装を施した。湖底にあわせたモスグリーンカラーのシンカーは、左写真を見て分かるように、通常のものよりシンカーが目立ちにくく、ワームだけが自ら泳いでいるように見える。
レインズ REINS TG SINKERシリーズ
レインズさんは本社がちかみやの実家のすぐ近くという事で勝手に親近感を感じています(笑)このバレットシンカーは形状にオリジナリティがあり、高いすり抜け性能を持っているうえに他のメーカーではなかなか見られない1.5OZや2.5OZといったスーパーヘビーウエイトがリリースされています。これだけのヘビーウエイトシンカーを揃えているところを見ると、カバー攻略の本気度が伺える魅力的なラインナップが特徴となっています。
スタジオ100タングステンシンカーシリーズ
釣具の総合卸売業のツネミさんが展開するバスブランド、ENGINEが手掛けるシンカーとフックのブランド(ややこしい)スタジオ100のシンカーシリーズになります。オリジナルのバレットシンカーは独特の形状をしていて強いこだわりを感じますし、シンカーのウエイトバリエーションも一部の商品で独特な設定になっているのでとても面白いなと思っていました。特にキャロライナシンカーやラウンドショットシンカーは他のメーカーでは見ないバリエーションなので、とても重宝しています。コストパフォーマンスも良く、特に初心者の方におすすめしたいメーカーになります。
おすすめシンカーのまとめ
シンカーというアイテムは冒頭でも話した通り、とても小さいアイテムですが、その存在感はラインやフックなどと並んで釣りを左右する要素をたくさん持っています。
特にこの時期、メインになるカバーの釣りではシンカーの重さや形状が少し違うだけでかなり釣果に差が出る事もあり、たかだかシンカーだと思って安易に捉えていると後々後悔する事になりかねません。
今回はちかみやが自信を持っておすすめ出来るシンカーを3つ紹介しましたが、ちかみや自身シンカーは消耗品だと考えています。もし、今使用しているシンカーに少しでも不満があるのであれば使い切ったタイミングで今回紹介したシンカーを試してみてはいかがでしょうか?
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。