強烈な存在感がディープレンジで炸裂!!
パワフルなアクションで広範囲からビッグバスを引き寄せる元祖マグナムディープダイバー!
元トーナメンター兼フィールドテスターのちかみやが、個人的に気になるルアーをテストして、独断と偏見でお送りするルアーインプレッションコーナー。実際に使い込んだ上でそのルアーが持つ特徴や長所などを超個人的な目線でインプレションしています。今回は数々のトーナメントで輝かしい実績を残し、マグナムディープクランクの実力を世に知らしめた名作、ストライクキングの10XDにフォーカスし、その特徴と実力、使い方を解説していきます。
Contents
ストライクキング プロモデルクランクベイト シリーズ10XDのスペック
Length : 147㎜(リップ含む。ボディのみは約95㎜)
Weight : 56.4g(約2oz)
フローティング
Hook : #1×2
カラー:9色
使いやすさ
実釣性能
おすすめ度
ストライクキング プロモデルクランクベイト シリーズ10XDの構造と外見の特徴
ここでは10XDの主要なコンポーネントや内部構造などから、このルアーが持つ特徴や本来のポテンシャルをひも解いて行きます。
リップの形状
前回紹介した6XDと同様、刻印入りのオシャレなリップを持つ10XDのリップは、国産ディープクランクではなかなかお目にかかれないワイドなラウンドリップを備えています。16LBラインでも7mオーバーを記録するダイビング性能とディープクランクらしからぬワイドなアクションを実現したリップは、シリーズ共通の大胆な肉抜きと、先端から付け根部分にかけて角度を付いた変則的な形状を採用。クラストップと言えるスナッグレス性能は、様々なストラクチャーをものともしない類まれなる性能をあわせ持ち、あらゆる場面で積極的なコンタクトを可能としています。
リップの角度
10XDのリップ角度はディープクランクの基本角度とも言える、ほぼ水平な角度となっています。リップ先端から付け根にかけて絶妙な角度変化を設けたリップ角は、巻き始めから水を嚙みやすく、初速の状態から優秀なダイビング性能を発揮。ラインアイはディープクランクで定番とされるリップ中央のセッティングで、ディープレンジでもしっかりと存在をアピールするワイドなアクションを発生させます。
ボディ形状
ディープクランクと言えば、巻き抵抗を軽減するスマートなボディデザインが一般的ですが、10XDのボディはシャロークランクをイメージさせるようなファットでハイフロートなボディ形状が特徴的。内部には大型のウエイトを要した重心移動システム兼ラトルボールを完備し、ファットなボディとワイドなアクションによる強烈な水押しと、ギョロギョロと鳴る大音量のラトルサウンドでディープレンジのビッグバスにアピールします。
ストライクキング プロモデルクランクベイト シリーズ10XDの特徴と長所
マグナムクランクの元祖として有名な同社KVD8.0との2ショット。KVD8.0よりも気持ち大きめなボディと、しっかりとしたアクションは、ディープレンジをワイドに移動するビッグバスに非常に有効となっています。
ここでは10XDが持つ特徴を3つご紹介します。
それぞれのルアーが持つ特徴や長所、強み理解していれば、状況に応じて正確にルアーを使い分けられるようになるので、より多くのバスに出会えるチャンスが広がります。
ディープレンジを効率良くサーチ出来る!圧倒的存在感とダイビング性能!
今回紹介した10XDのみならず、マグナムディープクランク最大の武器と言えば、他のルアーでは攻め込みにくいディープレンジを効率良くサーチ出来るクランク特有のレンジキープ能力とディープレンジのバスを思わずバイトさせてしまうほどのインパクトと言えますが、10XDの持つ性能はまさにその最たるもの。10XDがマグナムディープクランクの元祖にして今もそのトップに君臨し続ける理由はここにあります。ドラッギングで最大15m、キャスティングでも7~8mレンジに到達するダイビング性能はもちろんの事、通常のハードベイトでは攻略良くサーチすることの不可能なディープレンジを長時間キープしながら広くサーチ出来るアドバンテージは想像以上です。また、マグナムクランク特有の存在感と、ハードベイトのアピール力はディープレンジにおいては新鮮そのもの。マグナムディープクランクの特性をしっかりと見極め、そのメリットをさらに磨き上げたクランクが10XDと言えるでしょう。
ディープレンジで強烈にアピールするワイドなアクション設定
一日中巻き続けられる様な軽い巻き心地と使いやすさがフォーカスされやすい(特に国産ディープクランクはその傾向が強い)ディープクランクですが、10XDはしっかりと水を押してディープレンジでも優秀なアピール力を発揮するディープクランクに仕上がっています。5mを越えるようなレンジ帯と言えば、一般的にはハードベイトで効率良くサーチするのが難しく、どうしてもスローダウンゲームの割合が高くなりますが、ディープレンジをクルーズするバスは大型になればなるほど大きなベイトを偏食する傾向が強くなるのも事実。マグナムディープクランクの持つビッグボディの存在感と、ハードベイト特有のハイアピールな特性はそんな高難易度ビッグバスを攻略するための切り札とも言えますが、数あるマグナムディープクランクの中でもトップクラスに位置する10XDのワイドなアクション設定とアピール力は時として他を寄せ付けないような爆発力を垣間見せてくれます。
ゴリ巻きOK!最強クラスのスナッグレス性能!
ストライクキングのプロモデルクランクベイトシリーズと言えば、非常に優秀なスナッグレス性能も大きな特徴の1つ。マグナムディープクランクはディープレンジの広大なフラットやウィードトップを効率良くサーチするイメージが強いハードベイトですが、10XDは様々なストラクチャーに強く、シチュエーションを選ばず活躍してくれます。特にディープレンジに沈むレイダウンやティンバーなどにはめっぽう強く、ストラクチャーをタイトにトレース出来る特性は、他のマグナムディープクランクには無い10XDだけの特筆すべき特徴。このクランクが琵琶湖や河口湖だけでなく、池原や亀山ダムの様なリザーバーでも豊富な実績を残す最大の要因は、その規格外のスナッグレス性能にあると言えるでしょう。
ストライクキング プロモデルクランクベイト シリーズ10XDの感想とまとめ
国産ディープクランクの名作、マッドペッパーマグナムとの比較。その規格外とも言えるボリューミーなボディデザインは使い手を選ぶ一面もありますが、「デカイからこそ釣れる」と言う事実を最も身近に教えてくれる存在です。
ストライキング社のプロモデルクランクベイトシリーズは、様々なモデルが幅広いシーンで活躍する実力派クランクベイトとして有名ですが、今回紹介した10XDと言えばアメリカのトップトーナメントで伝説的な実績を残し、一躍大ブームを巻き起こしてマグナムディープクランクの有効性を世界に知らしめたルアーとしてあまりにも有名。他のハードベイトを寄せ付けないような独特な爆発力は、マグナムディープクランクと言うカテゴリーを築き上げ、多くのフォロワーを生み出しましたが、10XDの持つ「使いやすさ」よりも「実釣性能」を最優先した特性は、このクランクが長年に渡ってクラストップの実力を誇るバックボーンとなっています。ディープレンジをハイアピールで効率良くサーチ出来るハードベイトと言えば、今までビッグスプーンくらいしかありませんでしたが、マグナムディープクランクの導入はディープレンジ攻略概念を180度変えてしまうほどのインパクトを持っています。数あるマグナムディープクランクの中でも元祖にして最強と言われる10XD。大きな見た目に思わずためらってしまうのも頷けますが、一度思い切ってキャストすれば皆さんのディープレンジ攻略に新たな切り口を見出す事が出来るでしょう。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
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