優秀なスナッグレス性能と強めのアピールが最大の武器!
ディープレンジのストラクチャー攻略では最強を誇るトーナメントウエポン!!
元トーナメンター兼フィールドテスターのちかみやが、個人的に気になるルアーをテストして、独断と偏見でお送りするルアーインプレッションコーナー。実際に使い込んだ上でそのルアーが持つ特徴や長所などを超個人的な目線でインプレションしています。今回は、本場アメリカのトーナメントシーンにおいて、「最強」の名を欲しいままにしているディープクランク、ストライクキングの6XDにフォーカスし、その特徴と実力、使い方を解説していきます。
Contents
ストライクキング プロモデルクランクベイト シリーズ6XDのスペック
Length : 76㎜(3inch)
Weight : 28.0g(1oz)
フローティング
Hook : #2×2
カラー:7色
使いやすさ
実釣性能
おすすめ度
ストライクキング プロモデルクランクベイト シリーズ6XDの構造と外見の特徴
ここでは6XDの主要なコンポーネントや内部構造などから、このルアーが持つ特徴や本来のポテンシャルをひも解いて行きます。
リップの形状
6XDの刻印が入った当モデルのリップ形状は、ダイビングクランクの基本とも言えるラウンドリップを改良し、高いダイビング性能と軽い巻き心地、そして強力なスナッグレス性能を備えた形状となっています。エッジ部分を大胆に肉抜きし、角度を付けた変則的な形状のリップは、付け根部分を大胆に絞り込み、必要最低限の水を掴むようにする事で抜群のレスポンスと運動性能を発揮。アメリカンクランク=重い巻き心地を根底から覆す使用感はストレスフリーな巻き心地を実現すると共に、ウィードのみならずレイダウンやリップラップなどのハードボトムにも強い特性はストラクチャー周りを大胆に攻めたいシビアな状況で、真価を発揮します。
リップの角度
6XDのリップ角度はディープクランクの基本角度とも言える、ほぼ水平な角度となっています。他のアメリカンクランクではなかなかお目にかかれないシーケンシャルな角度を持つリップ角は、優秀なディープクランクに求められる様々な要素を満たすため、シンプルながら絶妙なバランスとなっている部分が最大の特徴。ラインアイはリップ中央よりもややボディ寄りのセッティングで、レスポンスの良いアクションを最優先としたセッティングにより他のクランクには無いキレのあるアクションを生み出しています。
潜行レンジはパッケージにもあるようにMAX19ftがこのクランクの有効レンジ。フロロ14LBラインで約5.4m、到達可能とする極めて高い潜行能力は、目標とするレンジへの到達も早く、プロダクティブゾーンを効率良くサーチする実力を持ってます。
ボディ形状
6XDのボディは、最下部にアクションの軸となる固定ウェイトに、単発のラトルを搭載したシンプルな内部構造。(サイレント・ストーカーと呼ばれるサイレントモデルもあり)背中部分の盛り上がりを抑えながらも、十分なボリュームを備えたボディは、背中方向に水を逃がしやすく優秀ダイビング性能と軽い巻き心地に一役買っています。ファットで浮力の高いボディデザインは、ディープクランクには珍しくウォブル方向にもしっかりとベクトルを向けたアクションと相まってディープレンジに広く散ったバスを効率良くサーチ出来るだけの優秀なアピール力を備えています。
ストライクキング プロモデルクランクベイト シリーズ6XDの特徴と長所
国産ディープクランクの名作と呼ばれるマッドペッパーマグナムと6XDの比較。今回紹介した6XDの方がよりハイアピールで、様々なストラクチャーに強い性質を持っています。
ここでは6XDが持つ特徴を3つご紹介します。
それぞれのルアーが持つ特徴や長所、強み理解していれば、状況に応じて正確にルアーを使い分けられるようになるので、より多くのバスに出会えるチャンスが広がります。
しっかり水を押してアピールするキレのあるアクション設定
軽い巻き心地と優秀なダイビング性能を実現するため、ウォブルよりもロール重視のセッティングが多いディープクランクの中では珍しく、6XDはウォブルとロールのアクションバランスが優秀なディープクランクと言えます。同じ様なセッティングのディープクランクとしてはボーマー社のファットフリーシャッドが有名ですが、他のクランクには無いハイアピールでキレのあるアクション設定は広大なエリアを効率良くサーチする事に長けているだけではなく、ウィード攻略やディープレンジに沈むインビシブルなストラクチャー攻略にも非常に効果的。ウィードやストラクチャー内部に潜り込んだナーバスなバスを引き出してバイトに持ち込める能力は、6XDならではと言えます。
ディープレンジでバイトを誘う!独特なチドリアクション!
6XDが持つもう一つのバイトトリガーとして有名なのは、ストライクキングのリリースするクランクベイトお得意のチドリアクションと言えます。KVDシリーズほどとまではいきませんが、ただリトリーブするだけでイレギュラーに発生するチドリアクションは、オープンウォーターの攻略でいまいち決めてに欠ける状況で決定的な決め手になることもしばしば。ディープクランクに大切なファクターであるダイビング性能や直進安定性に影響を与えることのない、計算されつくしたかのような絶妙なイレギュラーアクションは、このクランクが圧倒的な実績と釣果を誇る大きな要因となっています。
様々なストラクチャーに強い!クラストップのスナッグレス性能!
6XDを表現するための大きな特徴として欠かせない要素は様々ありますが、圧倒的な実力を誇るスナッグレス性能もその中の1つ。シャローカバーを主戦場とするカバークランクすらも顔負けするような、異様なまでのスナッグレス性能はこのクランクが他のモデルと一線を画す部分と言えるでしょう。通常のディープクランクと言えばダイビング性能と巻き心地を優先するためアクションも弱く、必要最低限の浮力とする為にどうしてもスナッグレス性能が犠牲になりやすい傾向が強くなります。また、ディープクランク=ウィード攻略の方程式が強固な国内では、ベジテーション系には強くてもレイダウンにはイマイチなディープクランクが多いのも事実。ディープレンジに沈むレイダウンをなめるようにトレース出来るディープクランクと言えば、復刻したダイワのハイパークランクか、6XDくらいと言えるでしょう。ウィードはもちろんの事、レイダウンや沈みオダ、リップラップやゴロタなど、ありとあらゆるストラクチャーに強い特性は、オッカパリゲームでのブレイク攻略でもその実力を垣間見せてくれます。
ストライクキング プロモデルクランクベイト シリーズ6XDの感想とまとめ
アメリカン・ディープクランクの名作と言えば、ボーマー 社のファットフリーシャッドも忘れてはならない存在。国産ディープクランクには無いワイドなアクションは、時として他を寄せ付けない実釣性能を発揮してディープレンジを制圧します。
システムクランクと言えば、たくさんリリースされているモデルの中でも一定のモデルだけが抜群に釣れると言う現象が多々発生しますが、ストライクキングのプロモデルクランクベイトでは今回紹介した6XDとその弟分である5XDがそれに当てはまります。ボディのサイズとウエイト、リップの長さやバランスなど、様々な要素が理想的なバランスで構成されている6XDと5XDは、国産ディープクランクの名作と言われるマッドペッパーマグナムやノリーズのオーバー5と比べてディテール部分で見劣りするものの、他のモデルには無い独特な個性と性能は、ディープクランクをマスターする上で欠かす事の出来ない存在と言えます。シンプルなルックスに詰め込まれたディープクランクとしての高い基本性能とズバ抜けた実釣性能。アメリカのトップトーナメントでは、スポンサーの有無に関わらず9割の参加選手がこのクランクをキャストし続けた試合も過去にありました。
使い込めば使い込むほどその実力が伝わって手放せなくなるのが6XDの大きな特徴であり魅力的な部分。一度手を伸ばせば知らないうちに2個、3個と増殖してしまう実力派ディープクランクの真髄を皆さんも試してみてはいかがでしょうか?
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
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