小さなボディに様々な特徴を凝縮搭載!!
クランクベイトの神様が作り出した本気のタイニークランク!
元トーナメンター兼フィールドテスターのちかみやが、個人的に気になるルアーをテストして、独断と偏見でお送りするルアーインプレッションコーナー。実際に使い込んだ上でそのルアーが持つ特徴や長所などを超個人的な目線でインプレションしています。今回はあのリック・クランが完全監修したウワサのタイニークランク、RCフラットシャッド45MDの特徴と本当の実力を解説していきます。
Contents
RCフラットシャッド45MDのスペック
Length : 45.0㎜
Weight : 5.9g
フローティング
Hook :RC KAMAKIRI#6/#4
カラー :8色
使いやすさ
実釣性能
おすすめ度
RCフラットシャッド45MDの構造と外見の特徴
ここではRCフラットシャッド45MDの主要なコンポーネントや内部構造などから、このルアーが持つ特徴や本来のポテンシャルをひも解いて行きます。
リップの形状
RCフラットシャッド45MDに採用されているリップは、ひと目で「それ」とわかるような無骨でワイドなスクエアリップとなっています。非常に大胆で潔ささえも感じるようなスクエアリップはストラクチャーやカバーなど、何かしらの障害物にコンタクトさせて使う事を前提として設計されており、ズバ抜けて優秀なスナッグレス性能は、他のタイニークランクには無いこのクランク特有の武器と言えます。
リップの角度
RCフラットシャッド45MDのリップ角度は、ボディ形状やウエイトのバランスを考えると、少し水平なセッティングと言えます。小さなフラットサイドボディでもしっかりとアピールする強いアクションとミッドランナーらしい潜行深度、そして長めのリーチを持つスクエアリップの物理的なスナッグレス性能をフルに引き出すには、やや頭を下にした前傾姿勢が好ましく、水平に近いリップ角は、そのためのものと言えるでしょう。また、小さなボディに設定された潜行レンジは約1.5~2mちょっとと深めの設定であり、このクランクベイトがボトムに点在するストラクチャーや変化などの攻略をメインとしている事が伺えます。
ボディ形状
RCフラットシャッド45MDの最大の特徴と言えば、小型ボディにフラットサイドの要素を取り入れた部分と言えるでしょう。一般的の小型ボディのタイニークランクは全体的なウエイトが軽くなってしまうため、同じくウエイトが軽くなりがちなフラットサイド化との相性は最悪と言えますが、RCフラットシャッド45MDは複雑な内部構造を用いずにしっかりとした使い勝手の良さとキャスタビリティー性能を確保しています。これは純正で採用されているフックによるもので、一見ボディサイズと不釣り合いにしか見えないフックには、この様な役割も担っています。
RCフラットシャッド45MDの特徴と長所
リック・クランが監修したクランクベイトと言えば、ラッキークラフトのRCシリーズや、上記画像のオウサム・ベイツがリリースしたサンダーシャッドなど、桁外れの実釣性能で一時代を築いた名品が多いのも特徴。今回紹介したRCフラットシャッドも同じ土俵に上がれるポテンシャルを秘めています。
ここではRCフラットシャッド45MDが持つ特徴を3つご紹介します。
それぞれのルアーが持つ特徴や長所、強み理解していれば、状況に応じて正確にルアーを使い分けられるようになるので、より多くのバスに出会えるチャンスが広がります。
タイニークランクらしい小型ボディとフラットサイドの融合
RCフラットシャッド45MDは他のタイニークランクに比べて個性的な特徴の多いクランクと言えますが、その中でも特徴的なのが全長45㎜のコンパクトなボディとフラットサイド形状の融合と言えるでしょう。タイニークランク特有の小さなボディは急な状況変化によるタフコンデションに強く、フラットサイドボディが放つハイアピールかつナチュラルなアクションは、気難しいバスのバイトを引き出しやすい特性を持っています。この2つの要素を上手に合わせ持ったRCフラットシャッド45MDは、ある一定の条件下で反則級の実釣性能を発揮しやすく、「バスはいるけどバイトしない」というような状況下でその規格外のパフォーマンスを見せてくれます。
ストラクチャーコンタクトに特化した高いスナッグレス性能
ボディに対して比較的リーチが長く、ワイドなスクエアリップが目を引くRCフラットシャッド45MDは、その見た目からもわかるように非常に優秀なスナッグレス性能を持っています。特にレイダウンやオダなどの沈み物からゴロタやブレイクなどの地形変化に対してはほぼ無敵と言える回避性能は、このクランクが持つ大きな特徴の1つ。様々なリーリングスピードで、着実にストラクチャーを攻略するその実力は、数あるタイニークランクの中でも唯一無二と言えます。
大型フック採用による高いビッグフィッシュ率と優秀なボディバランス
小型でコンパクトなボディを採用したRCフラットシャッド45MDは、そのボディサイズに不釣り合いとも思えるような大型フックを標準装備しています。古くからタイニークランクの代表的なチューニング方法として知られているフックの大型化は、キャスタビリティー性能の劣るタイニークランクの飛距離アップの他、ビッグフィッシュのキャッチ率向上など様々なメリットがありますが、小型ボディのタイニークランクはフックの影響を受けやすく、クランクによってはアクションが大きく変わってしまうモノも多くあります。しかしながらRCフラットシャッド45MDは優秀なトータルバランスと高い完成度で大きなフックを搭載してもキレのあるワイドなウォブルアクションを実現。タイニークランク特有のデメリットを打ち消しつつもメリットを最大限に引き出したこのクランクの特性は、タイニークランクの理想形にもなっています。
RCフラットシャッド45MDの感想と今回のまとめ
RCフラットシャッドシリーズには今回紹介した45MDの他にも65MDと65DDと呼ばれる兄弟機が存在します。同じフラットシャッドシリーズでも各モデルごとに特性の違うクランク達は、その個性を理解して使う事が重要なファクターとなっています。
フックメーカーのイチカワフィッシングが、あのリック・クランと手を組んで作り上げたタイニークランクであるRCフラットシャッド。ラッキークラフトのRCシリーズやオウサムベイツのサンダーシャッドなど、数々の名作を監修して来たリック・クランが手掛けた今回の作品は、コンパクトな小型ボディにフラットサイドの要素を取り入れた意欲的なモデルとなっています。RCフラットシャッド45MDを様々なシーンで使い込んでわかった事は、このクランクの実力を引き出すにはがどのようなシチュエーションを想定して作られたのか?をしっかりと理解し、その特性に合った使い方をする事が非常に重要であるという事実。タイニークランクらしいタフコンデションに強い特性とストラクチャーに滅法強いスナッグレス性能を武器に、厳しい状況に直面した時にこそ大胆にストラクチャーを攻め込み、巻き続ける事でライトリグにも反応しないようなバスを仕留める事が出来る実釣性能は、まさに優秀なタイニークランクならではと言えるでしょう。タフコンディション時でもハードベイトで攻め続ける強気なアングラーの切り札的存在を、皆さんも試してみてはいかがでしょうか?
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
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