クランクベイトにはうるさいちかみやが、個人的に気になるルアーをテストして、独断と偏見でお送りするルアーインプレッションコーナー。実際に使い込んだ上でそのルアーが持つ特徴や長所などを超個人的な目線でインプレションしています。今回紹介するのはシマノがリリースするバスブランド、”バンタム”が手掛けるクランクベイト、マクベスの特徴と本当の実力を解説していきます。
Contents
マクベスのスペック
出典:シマノ様
Length : 63.0㎜
Weight : 16.0g
フローティング
Hook :TBL930フック #4×2
カラー :10色
マクベスの構造と外見の特徴
ここではマクベスの主要なコンポーネントや内部構造などから、このルアーが持つ特徴や本来のポテンシャルをひも解いて行きます。
リップの形状
非常にワイドでいかにもカバークランクらしいマクベスのリップ形状は、しっかりと水を掴み、キレの良いワイドウォブルを生み出します。幅広いリップはレイダウンなどのカバーからがっちりフロントフックを守り、ただ巻いてくるだけでもオートマチックに根掛かりを回避してくれる驚異的なスナッグレス性能を発揮します。
リップの角度
出典:シマノ様
リップ角度はシャロークランクらしい角度となっていて、リップで受けた水の抵抗を効率良くアクションに変えることが出来ます。
ラインアイの位置もかなりボディ寄りなのでウォブルが強くなる設定で、実際のスイムアクションはかなりハイピッチなウォブルアクションとなっています。
潜行レンジは最大で1.2m程度ですが、80cm~1mレンジ辺りが最も得意なレンジといったところです。オーソドックスなレンジ設定は使うフィールドやシチュエーションを選ばず、常に安定した性能を発揮してくれます。
ボディ形状
出典:シマノ様
マクベスのボディ構造は目新しいギミックや工夫はありませんが、とても基本に忠実に作られています。固定重心でシンプルな内部構造は、ファットなボディと相まって非常に浮力が高く、ワイドなスクエアリップとの組み合わせで高いスナッグレス性能を誇ります。
ベストな位置に一点集中させたウエイトは低重心化してアクションに安定感とキレを与えて強烈なウォブルアクションを発生。16gの自重はとても使いやすく、重心移動システムを搭載しなくても十分なキャスタビリティーとアキュラシーを約束してくれます。
マクベスの特徴と長所
ここではマクベスが持つ特徴を3つご紹介します。
それぞれのルアーが持つ特徴や長所、強み理解していれば、状況に応じて正確にルアーを使い分けられるようになるので、より多くのバスに出会えるチャンスが広がります。
根掛かり知らずな圧倒的スナッグレス性能!
カバークランクとして開発されたマクベスは当然ながら高いスナッグレス性能を持っています。どちらかというとカバーがプアな日本のフィールドで「ここまでのカバー回避性能って必要!?」と思ってしまうほどの圧倒的なスナッグレス性能はもちろん数あるシャロークランクの中でもトップクラス。カバークランク初心者の方でもただ投げて巻くだけでカバーを回避してくれる性能は見事としか言いようがありません。
シンプルな固定重心構造ながらアクションと使いやすさを両立!
シンプルな内部構造を持つマクベスはシャロークランクに求められる性能をほとんど持っているので、ハイピッチでキレのあるワイドウォブルと様々な性能を高い次元で併せ持ち、抜群の使いやすさを持っています。
使いやすさを決定する一つの要素に優秀なキャスタビリティー性能がありますが、空気抵抗が大きいクランクベイトというルアーはアクションを優先して固定重心を採用してしまうと、どうしてもキャスタビリティーやアキュラシーが低下してしまいます。
この問題をクリアするには高い浮力を保ちながらボディウエイトも稼げる「ウッド素材」に行きつきますが、マクベスは両立の難しいこの問題をボディバランスをウエイト配置の調整で見事に解決。
必要な性能を犠牲にすること無く、釣れるアクションと使いやすさを両立させています。
高いレスポンスでどんなリトリーブスピードでもしっかり泳ぐ!
先ほどの”使いやすさ”につながる部分ではありますが、マクベスは高い浮力と低重心化した固定ウエイトのおかげで非常に高いレスポンスを持っています。ハイレスポンスなボディは少ない水の抵抗でも敏感に反応してアクションするので泳ぎ出しも早く、通常のクランクベイトでは体勢を崩してしまうようなハイスピードリトリーブからデッドスローリトリーブまでキッチリ泳いでくれます。
幅広いリトリーブスピードに対応する特性はバスのコンデションや状況に合わせやすいので使い勝手も良く、一つのルアーで様々なシチュエーションを攻略する事が出来ます。
マクベスの感想と今回のまとめ
思わずジグやテキサスリグをキャストしたくなるようなレイダウンやブッシュがマクベスのステージ。ワームの釣りで攻略する前にマクベスをキャストすればワームの釣りで釣れないバスがいることに気付きます。
日本のフィールドではあまり馴染みの無いカバークランキングですが、良く探してみると意外なほど活躍出来るポイントがあります。クランクベイトというとオープンウォーターのただ巻きやボトムノックをイメージしてしまいますが、カバーに絡めた釣りが最も実力を発揮するシチュエーションです。
今回紹介したマクベスはとてもシンプルな見た目で目を引くような特徴やギミックもありません。”見た目が重要”な日本のマーケットでは不利な状況ではありますが、どことなくバグリーのB3やスナブノーズを思い出させるルックスには本物としての迫力があり、本当に本物を見分けられるアングラーからはたくさんの評価をもらっています。
釣れるルアーに対しては定価を超えた額でも取引されてしまう今のバス業界。
本当に釣れるルアーであれば多少高くても欲しいと思う方は、是非ともマクベスを試してみてください。
話題のルアーだけが釣れるルアーではないということを再認識させてくれますよ。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
※詳細なカラーラインナップや価格は上記のAmazon、楽天のリンクからご確認ください。
クランクベイトの性能をフルに引き出せるおすすめタックルセッティングはこちら!!


https://bassmania.site/%e4%bd%bf%e3%81%86%e3%81%a0%e3%81%91%e3%81%a7%e9%87%a3%e6%9e%9c%e3%81%8c%e5%a4%89%e3%82%8f%e3%82%8b%ef%bc%81%e5%ae%9f%e9%87%a3%e6%80%a7%e8%83%bd%e6%8a%9c%e7%be%a4%e3%81%ae%e3%82%b0%e3%83%a9%e3%82%b9