クランクベイトマニアのちかみやが、個人的に気になるルアーをテストして、独断と偏見でお送りするルアーインプレッションコーナー。実際に使い込んだ上でそのルアーが持つ特徴や長所などを超個人的な目線でインプレションしています。今回紹介するのはシマノがリリースするカバークランク、マクベスシリーズの第二弾、マクベス50(コマック)の特徴を解説していきます。
Contents
マクベス50(コマック)のスペック
出典:シマノ様
Length : 50.0㎜
Weight : 12.0g
フローティング
Hook :TBL930フック #6(前)+リア#4(後)
カラー :13色
マクベス50(コマック)の構造と外見の特徴
ここではマクベス50の主要なコンポーネントや内部構造などから、このルアーが持つ特徴や本来のポテンシャルをひも解いて行きます。
リップの形状
オリジナルと同じく非常にワイドでいかにもカバークランクらしいマクベス50のリップ形状は、しっかりと水を掴み、キレの良いワイドウォブルを生み出します。ボディの横幅とほとんど同じ幅を持つワイドなフロントフックすっぽりと隠して高いスナッグレス性能を発揮します。
リップの角度

出典:シマノ様
リップ角度はオリジナルと変わらず、シャロークランクらしい角度となっていて、リップで受けた水の抵抗を効率良くアクションに変えることが出来ます。
ラインアイの位置もかなりボディに近く、リップがしっかりと水を受けるセッティングなのでスイムアクションはかなりハイピッチなウォブルアクションとなっています。
潜行レンジは1.2m前後ですが、80cm~1mレンジ辺りが最も得意なレンジといったところです。オリジナルと同様なレンジ設定は様々なフィールドやシチュエーションに幅広く対応し、常に安定した性能を発揮してくれます。
ボディ形状
出典:シマノ様
マクベス50のボディ構造は低重心化と理想のフックポジションを両立させるフックアイ一体成形ウェイトである”オーズウェイト”やアクションにキレを強化してレスポンスを上げるショートテール構造、小型のボディでリアに大型のフックを搭載してもフロントフックと絡まない独自のアイポジションなどオリジナルとは違う様々なギミックを採用しています。小さなシルエットながら高い浮力と固定重心でシンプルな内部構造は、ワイドなスクエアリップとの組み合わせで高いスナッグレス性能を誇ります。
アクションを最優先した作りながらも十分なキャスタビリティーとアキュラシーを確保してある部分はオリジナル譲り。使いやすさもオリジナルに負けないような高いものとなっています。
マクベス50(コマック)の特徴と長所
ここではマクベス50が持つ特徴を3つご紹介します。
それぞれのルアーが持つ特徴や長所、強み理解していれば、状況に応じて正確にルアーを使い分けられるようになるので、より多くのバスに出会えるチャンスが広がります。
オリジナル譲りの圧倒的スナッグレス性能!
カバークランクとして開発されたオリジナルのマクベスは当然ながら高いスナッグレス性能を持っていまが、マクベス50も同様な性能を持っています。オリジナルと比べてひと回り小さなボディにもかかわらず、同じサイズのリップを持つマクベス50は、ハードベイトのキャストを思わずためらってしまうようなヘビーカバーでも軽々とクリアすることが出来ます。高いスキルを必要とせず、オートマチックにカバーを回避してくれる性能はカバークランキン初心者の方にとっても強い味方となります。
小さなシルエットでもオリジナルに負けないアピール力!
オリジナルと比べてひと回り小さなボディながら、同じサイズのリップを持つマクベス50のアクションは、その分ワイドになります。途中からバッサリ切り落とした様な太いテールはボディ側面で受ける水の量が少なくなるのでアクションがよりハイピッチ化し、水押しが強く、太くなります。
結果としてマクベス50はオリジナルと同等かそれ以上のアピール力を発揮し、水が濁った状況やローライトコンディションなどでも十分に活躍することが出来ます。
左:オリジナル 右:マクベス50
ボディサイズは違いますが、リップサイズはほとんど一緒です。
どんなリトリーブスピードでもしっかり泳ぐ使い勝手の良さ!
マクベス50はオリジナルと同じく、高い浮力と低重心化した固定ウエイト、大胆に切り詰めたテール形状のおかげで非常に高いレスポンスを持っています。ハイレスポンスなボディは少ない水の抵抗でも敏感に反応してアクションするので泳ぎ出しも早く、通常のクランクベイトでは体勢を崩してしまうようなハイスピードリトリーブからデッドスローリトリーブまでキッチリ泳いでくれます。
幅広いリトリーブスピードに対応する特性はバスのコンデションや状況に合わせやすいので使い勝手も良く、一つのルアーで様々なシチュエーションを攻略する事が出来ます。
マクベス50(コマック)の感想と今回のまとめ

全長50㎜の小型クランクながらハイフロートな設計でカバーにも強く、アピール力も満点なマクベス50は、グローバルな舞台で活躍するオリジナルモデルを、日本という”ローカル”に合わせて作り直したようなイメージがあります。
特にクランクベイトはアクションとボディサイズのバランスが大切で、少しでもズレてしまうと思うようにバスからの反応が得られなかったりしますが、マクベス50の持つアクションとアピール力のバランスはとても良くまとまっていて、野池や小規模なフィールドで効果的。発売当初は実釣テストもかねて将監川でカバークランキングしてみましたが、ロストはもちろん無し、午前中だけで6本の釣果に恵まれました。使い込みの浅いクランクベイトでもしっかり結果を残せたのは、マクベス50のポテンシャルが高かったからに他なりません。
日本にもかつてRPMクランクやマッドパピーなど優秀なカバークランクがありましたが、今回紹介したマクベス50も間違いなく名作として名を残すクランクベイトになることでしょう。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
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