バスを釣るためのメゾットの一つに「サイトフィッシング」と呼ばれる手法があります。
バスの反応を見ながら釣りを展開出来るのでとても効率が良い反面、長年の経験やスキル差が釣果を左右するので、釣りのレベルとしては中~上級者向けと言えるでしょう。
しかしながら、そんなサイトフィッシングでも釣るためのコツや効果的なルアー、ワームが存在します。本来であればバスの状態に合わせて様々なワームやルアーを使い分ける必要がありますが、今回は元トーナメンターだった私が今でも絶大な信頼を寄せるサイトフィッシング用のリグとサイトフィッシングのコツをご紹介します。
Contents
サイトフィッシングとは?
サイトフィッシングとは、ターゲットであるバスを直接観察しながら釣るメゾットの事です。バスの状態や反応をを見ながら釣ることが出来るのでとても効率が良くエキサイティング。イメージ通りにバイトに持ち込めた時の達成感は何とも言えません。
ルアーフィッシングらしい大胆さと繊細さをあわせ持ったサイトフィッシングは、ターゲットとなるバスの挙動がまる見えなので非常にエキサイティングです。何度も修羅場をくぐり抜けてきた歴戦の大型バスとの手に汗握る駆け引きは病み付きになるほどの緊張感です!
サイトフィッシングで釣果を上げるコツ

サイトフィッシングで釣果を上げるコツはバスの状態を知る事とバスに違和感を感じさせないナチュラルなアプローチです。ここではルアーに反応しやすいバスの見分け方と、高確率でバイトに持ち込めるアプローチ方法を解説します。

釣れるバスの状態と特徴
ところどころで一点を見つめる
移動しながらバンク際やボトム、水面を見つめるしぐさを見せるバスは高確率でエサ(エビやヨシノボリ系など)を探しています。バスが気にしているレンジを考えてしっかりとルアーをチョイスをしてあげればかんたんにバイトさせることが出来るでしょう。
動きにメリハリがある

移動スピードが早いバスでも要所、要所で立ち止まったり、スピードダウンするようなバスは活性の高い状態と言えます。この様な状態のバスは好奇心旺盛で非常に素直。バスの進行方向を先読みしてアプローチすれば、ルアーに興味を持ってくれるでしょう。
胸ヒレや尾ヒレを良く動かしている
これはストラクチャーに付いているバスや一定のポジションにとどまっているバスの見分け方となりますが、ステイ中のバスでもアクティブな状態の個体は胸ヒレや尾ヒレを一生懸命動かしています。まるでいつか来るチャンスを確実にモノにするための準備運動のような動きはバスの状態を知るための重要なバロメーターとなります。
バイト率が一気に上昇するとっておきのアプローチ術
アプローチ方法の小さな違いが釣果が大きく左右する部分もバス釣りが持つ醍醐味の1つ。ここでは警戒心の強いスレっからしのバスに口を使わせるためのとっておきのアプローチ術を紹介します。
バスの進行方向を先読みしてキャストする
こちらのテクニックはサイトフィッシングの初歩としてたくさんのアングラーさんが実践していると思いますが、非常に効果的かつ、結果を残しやすいアプローチ方法と言えます。
大切なのは「あたかも始めからそこにあったように演出する事」で、バスの違和感を無くしてバイト率を高めることが出来ます。
あらかじめルアーを隠しておく
こちらは少し上級者向けのテクニック。先ほど解説した先読みテクと通ずる部分がありますが、バスが一定のストラクチャーやカバーを気にかけている場合や、バスの周囲にストラクチャーがある状況で高いバイト率を誇ります。
正確なキャストやルアーの操作を求められますが、非常にナチュラルなアプローチはまるで魔法のようにバスのバイトを促せます。サイト上級者を目指すのであれば習得必須のアプローチ方法と言えるでしょう。
バスの死角からアプローチする
一定のポジションでステイするバスには死角からのアプローチが非常に有効です。
バスという魚は死角からのアプローチに大変弱い魚で、正面にあるものはしっかりと見定めてバイトするべきかどうか判断しますが、死角から急に現れたものに対しては反射的にバイトする傾向があります。
リアクションバイト。という言葉をご存知かと思いますが、死角からのアプローチもリアクションバイトと同様の反応を見せます。時としてバス自身も自分がバイトしたことに気付いていない様な素振りを見せる事がありますが、リアクション系の釣りは直ぐにルアーを離してしまう為、フックアップするタイミングを逃さない事が大切です。
バスが好きな向きを見定め、タイミングを見てアプローチする
このテクニックは意外と知らない方も多いのではないでしょうか?
バスを長期的に飼育した事のある方やサイトフィッシングに精通している一部のエキスパートしか知らないバスの習性を利用したテクニックです。
バスという魚はその時々によって向きが変わりますが“普段向いている向き”というものがあります。ステイ中は一定の方向を向いている事がほとんどですが、たまに他のものに興味をそそられたり気になったりして振り向いてみたり、違う方向を見たりします。
ほんの数秒で元の向きに戻りますが他の場所に気を取られている時、元の向きの目線の先にルアーをアプローチしておくと、今まで反応しなかったバスが反応する事が多々あります。
サイトフィッシングで抜群の威力を発揮するワーム&ルアー5選
ここではサイトフィッシングで抜群の威力を発揮する実力派のワームとルアーをご紹介します。サイトフィッシングで重要なのはバスの状態に合わせてリグをチョイスする事なので本来であればたくさんのリグが必要となりますが、ここで紹介するリグ達は私が長年使用してきたサイトフィッシングの切り札となるリグ達です。

エンジン ライク3インチ
エンジンのライクはサイトフィッシングの王道でもある水面ピクピクに特化したワームとなります。#6前後のマスバリをワッキーセッティングのノーシンカーリグで使用すれば、非常にリアルなシルエットと絶妙なアピール力で水面をクルーズするバス達に猛烈アピールする事が出来ます。
ゲーリーヤマモト カットテール4インチ
もはや説明する必要性を感じないほどの万能型ストレートワームであるカットテールもサイトフィッシングでは強力な武器となります。こちらも小型のマスバリをセットしたワッキーリグで使いますが、ウォブルを伴った絶妙なフリーフォールはバスの本能に強く訴えかけます。
また、様々なサイズ展開も非常に魅力的。ルアーサイズが変わっても、使用感やアクションが大きく変わらない部分がとても使い勝手が良く好感が持てます。
ジャクソン ヤゴオオォォン
最近脚光を浴びているシンキングタイプの虫系ワーム。その中でも先駆者的な存在のヤゴーンはトーナメンターがシークレットとしてチューンしていた「イモラバ」のリファインモデルとなります。
その名の通り水生昆虫のヤゴをモチーフにしたディテールは高比重素材による遠投性能を持ち、小さな水流でも各パーツがしっかり動くのでノーシンカーやジグヘッドでのボトムのズル引きやリフト&フォールがとても有効です。
O.S.P JIG ZERO FOUR シンクロ
サイトフィッシングの定番でもあるスモールラバージグですが、その中でもO.S.Pのリリースするシンクロは様々なウエイトをリリースし、ガードセッティングもウエイトによって変更するなどパッケージから出してすぐ使える完成度は信頼に値します。細めのスカートはアングラーロッドワークに機敏に反応し、繊細な操作を求められるサイトフィッシングにはうってつけのスペックと言えるでしょう。
トレーラーに関しては普段から使用しているもので問題ありませんが、スモラバ本来の持ち味であるコンパクトなシルエットを崩してしまうようなトレーラーはなるべく避けましょう。
ラッキークラフト ベビーシャッド50SP
小型のシャッドもサイトフィッシングの世界では古くから使われてきたルアーとなります。
時としてワームをはるかに上回る釣果を叩き出す事のあるサイトシャッドですが、バスのいる泳層にレンジを合わせてはじめて効果を発揮するので扱いがやや難しく、スプリットリングやフック交換でサスペンドモデルをシンキングに変更する手間もあって、どちらかと言えば上級者向けのルアーと言えます。はじめのうちは市販のチューニング用板オモリをボディに貼って調整すれば間に合いますが、バイトが浅くワームではフッキングに至らない時などはシャッドプラグの高いフッキング成功率が切り札となるでしょう。
サイトフィッシングのコツと効果抜群のルアー&ワーム5選 最後に・・・
今回はサイトフィッシングで釣果を伸ばすコツと効果的なルアー&ワームを紹介してきました。
サイトフィッシングは冒頭部分で説明したようにアングラーのスキルや経験が釣果に直結しやすい手法ですが、先ずはバスを見つけることがとても大切になります。
この記事を読んでくれた皆さんはすでに中級者クラスの知識を持っています。次回の釣行でサイトフィッシングに挑戦してみようと思ったアングラーさんは是非とも水辺に立つ前に、じっくりとバスを探してみてください。
バスを見つけることができたなら、きっと皆さんの釣果は誰もがうらやむものとなるでしょう!
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。