本日は午前中に用事を済ませ、午後は釣りに行こうと前々から計画していました。
前回ご紹介したテストロッドのデータを集めるために今回は違うリール(ちなみに本日はG-niusのGRAVIUSを使用しました。)を載せてロングワームのネコリグやジャークベイトなど、操作性が優先されるルアーやリグを試してみましたが、今までとはまた違った発見も多く、非常に有意義な時間となりました。
今回テストに参加してくれたルアー達。ホームフィールドではリングスター社製のポケットケース160番にルアーを詰め込み、プライヤーと一緒にポケットに入れてランガンするスタイルがちかみや流ですが、高い機動力と引き換えにフィールド状況を読み違えると致命傷を負うこのスタイルは、私が釣果に恵まれない一番の原因かもしれませんww
しかしながら、天候や水温が不安定なこの時期と言うのはタイミングやルアーがしっかりマッチしないと中々釣果に恵まれないのも事実。今日みたいな日はやや水深のある地形変化をシャッドでサーチする事がセオリーですが、今回は思い切って最近好調なヘラブナ釣りに挑戦する事にしました。

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2021/10/27 ヘラブナ釣りのフィールドデータ
当日の空模様。まさに曇天と言える暗い空は時おり小雨がパラつくシチュエーションで待ち伏せ型のヘラブナ釣りには少々肌寒い天候でした。
当日のフィールドデータ
2021/10/27 12:00~15:00
天候:曇り 前日は晴れ
気温:18℃ 前日より3℃低下
水温:20℃ 前日より1℃低下
水質:平常
水量:20㎝程減水
風 :ほぼ無風
私がホームとするこのフィールドはサイズ、数ともヘラブナが釣れるフィールドとしても有名です。足場やトイレ、自販機などの施設も充実しており、11月には放流も行われるので、ヘラブナ初心者の方にも優しいフィールドとして人気です。
今回使用したタックルの紹介
ここでは今回使用したタックル類を紹介します。本職バスフィッシャーマンの私が使うタックルは正直最新の物ではありませんが、道具の差が釣果に出にくいヘラブナ釣りでは「使いやすさ」を重視した道具選びを心掛けています。
竿(ロッド)
今回使用した竿は12尺(3.6m)のヘラ竿。この長さを選んだ理由は特にありません(笑)個人的にはウキの動きを間近で見られる短竿の方が好みです。前回の小物釣りと同じく、ヘラブナ釣りでは使う道具のディテールにこだわり、機能と同時に所有感を満たすアイテムが一流とされていますが、私の様な似非ヘラ師には、この位で十分です。
仕掛け(リグ)
出典:マルキュー様
今回使用した仕掛けは「チョーチン」と呼ばれる中層メインの仕掛けを組みました。穂先から直ぐ下の30~50cm辺りにウキがあるので竿とウキが近く、ウキの動きや掛けた瞬間の衝撃がダイレクトに伝わるので、ダイナミック感のある攻撃的な仕掛けです。
また、エサはセット(上針に魚を寄せるダンゴ(バラケ)エサ、下の針に食わせエサをセットする方法)を使う予定なのでハリとハリスの長さは上針7号、ハリス5㎝、下針3号ハリス40㎝にセッティングしました。
ウキ
ウキはやや浮力の高い大きめの物を使用。昔から愛用している一品です。ウキは基本的に大きければ大きいほど浮力が強くなるので繊細さは欠けますが、その分重いオモリや大きなエサを背負う事が出来るようになります。素早く魚を寄せるために大きなダンゴエサを使いたかったり、自分が狙っているレンジの上にエサ取りがいる場合、重いオモリを使ってエサを取られる前にいち早く狙ったレンジに落とし込みたい時など、シチュエーションや状況、使うエサや仕掛けに合わせてウキを使い分けます。
ウキのセッティングは上記の通りです。ヘラブナ釣りのウキは非常に繊細で、出ている目盛の状態やちょっとした動きでエサの状況や魚の寄り具合、反応など、水中の状況を伝えてくれます。
エサ
上針に付けるバラケエサは時間も短かったため、水を加えれば直ぐに使える市販の物を単品で使用。説明書き通りエサ5:水1の割合でブレンドして全体に水が行き渡るようにまんべんなく混ぜていきます。ここで注意したいのは「練り込まない事」と「エサと水は計量カップを使ってきっちり計って作る事です。」大ベテランのおじさま達は目分量で作ったりしますが、ヘラブナ釣りはエサのタッチが変わると魚からの反応もガラッと変わるので、面倒でもきっちりやるのが釣果を伸ばす第一歩です。
下の針につける食わせエサは市販の麩エサ。本来ならばグルテンかヘラブナ用のウドンを用意しようかと思いましたが、完全に手抜きをしました。
先ずは魚を寄せるため、上ハリにつけるバラケエサは親指大にして狙ったレンジに入ったら直ぐにバラケてしまうように調整してエサ付けします。(上ハリが極端に大きいセッティングなのも大きなエサをしっかりホールドさせるためなんです。)ウキがぴょこぴょこ動き出したり、ソワソワして魚が寄って来たら大きさとバラケ具合を調整していきます。この辺りは前回紹介した小物釣りと基本的には一緒です。

下ハリの食わせエサは深く考えずにチョンがけ。大切なのはかんたんに取れないようにつけることくらいです。魚からの反応を見て、2個つけでボリューム感とアピール力アップをはかったりもします。
実釣開始
見にくいですが、足元にはブルシューターJrクラスのブルーギルがいて、私のこぼすエサを待っています。時には水面まで食べに来る事を考えると思っている以上に魚達の活性は低くないのかも・・・
さてさて、今回も前置きが長くなりましたが実釣開始。エサを打ち始めて10分ほどでウキがもぞもぞと動き出し魚が集まってきたサインが出始めます。(俗に言う前アタリってヤツです。ヘラブナ用語では”さわり”と言います。)しかしながら、バラケエサが落ちたとたんウキには全く反応が無くなります。エサの大きさや付け方を変えてもイマイチ反応が薄く、下針のサイズを下げてハリス(リーダー)を伸ばして見ることに。
下ハリ3号、ハリス40㎝
⇩
下ハリ2号、ハリス50㎝
ちなみに下針のハリスを長くするのにはこんな効果があります。
非常に分かりやすいテキストがあったのでお借りいたします。
上のハリスは極端に短く、下のハリスは極端に長く。メリハリをつけてさらに攻撃的なセッティングにすると少しずつですが、ポツポツとアワセる回数が増えるようになって来ました。
しばらくすると狙ったレンジで魚がはしゃいでいるのが良くわかるほどエサが持たなくなり、エサを付け直して打ち返すスピードも徐々に上がり始めました。良いリズムが出てきたなぁ・・と感じ始めたところでついに待望の1枚目が登場してくれました。
1枚目はちょうど尺(30㎝程度)のキレイな個体でした。
この1枚が登場してくれなければこの記事も無かったでしょう。(笑)
本来ならばヘラブナはハリ外しを使って水面から上げずにリリースする事がスマートな釣り師の仕草とされていますが、ヘラブナ釣行記なのに魚の画像が無いのはあまりにもさみしいので最速で画像をおさめてお帰りいただきました。
ヘラブナ釣りで使われるハリ外し。魚が水面から顔を出しさえすればハリを外せるシステムは非常にスマートでカッコ良く感じます。
立派な体高を持つ本日一番のヘラブナ。非常に奥が深くゲーム性の高い展開はバスフィッシングと同等の面白さがあります。ヘラブナ釣りが好きな有名バスプロも多いですが、一度やればその理由が良くわかるはず!!本気のバスアングラーほどヘラブナ釣りにハマりやすいと言えます。
それからは魚からの反応も続きポツリポツリと釣果を重ねますが、足元のブルーギルによそ見をしたり、知り合いのヘラ師やバスアングラーと話をしている最中にアタリを見逃ずなど、ココ一番でミスを連発します。(笑)最終的には3時間で5枚とへっぽこぶりをこれでもか!と見せつけた釣行となってしまいましたが、個人的には満足の行く釣行でした。
どんな釣りでも相手は自然なのでどうしても釣りやすい時期、釣れない時期は存在してしまいますが、メインのターゲットが釣れない時は他のターゲットを狙ってみるのも非常に勉強になります。相手によっては全く畑違いとなってしまう他魚種の釣りですが、釣りの基本的な部分は一緒であることが多く、イメージ以上にスキルアップにつながる事がたくさんあります。場合によってはメインの釣りを続ける事よりも学ぶことがあり、ステップアップのための重要なヒントに気付かせてくれることも多いところが他の釣りものに挑戦する最大のメリット。新しい扉を開くのは決断と労力を必要としますが、ヘラブナ釣り未経験の方はこの機会にぜひ一度、日本を代表するゲームフィッシュの魅力に触れてみてはいかがでしょうか?
最後までお読みいただきありがとうございました。
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