バス釣りの本質集

おすすめのマグナムクランクとその性能を引き出すタックル&使い方

琵琶湖などのビッグフィールドを中心に猛威を振るっているマグナムクランクベイト。

最近では琵琶湖のみならず河口湖などのフィールドでもその有効性が話題となっています。2ozに迫るボディサイズはとてもインパクトが強く、ハマった時の爆発力は手が付けられない強さがあります。私自身も発売したばかりのストーミーマグナムのみを使ってローカルトーナメントで優勝した事があり、そのポテンシャルと実績は十分ですが、まだまだ知られていない部分も多く、その性能を引き出すには正しい使い方や出しどころが大切になります。

そこで今回は「これからマグナムクランクに挑戦したい」「マグナムクランクは持っているけど使い方や出しどころ、強みが良く分からない」といった方向けに私が実際に使って良いと感じたおすすめのマグナムクランクとその性能を引き出すためのタックル、使い方を解説してみたいと思います。

おすすめのマグナムクランク

クランクベイトは投げて巻くのが基本アクションなのでルアー自体の性能がモノを言います。ここでは実際に使ってみてこれは!!と思ったマグナムクランクをご紹介します。

ノリーズ ショット ストーミーマグナム

LENGTH:102mm
WEIGHT:46g

使いやすさ
初心者オススメ度
マグナムクランクらしさ

日本の様々なレイクで喰わせる波動を実釣追求した結果から生まれた強すぎないロールとウォブリングが特徴のショットストーミーマグナム。マグナムクランクの弱点は、通常サイズのクランクベイトに比べ圧倒的に強いアピール力で、魚が気付いてもスルーしてしまうほど、大きく、強いことですが、それだけに相当な高活性状態や大型ベイトの中で使用しないと結果が出にくくなってしまう部分にあります。ストーミーマグナムが目指したのは、場所を選ばずに出し時の幅を拡げられ、サイズの良いバスを選んで釣れるようにすること。どんなハイプレッシャーレイクにおいても、突然の激濁りなど、普段は効果的なルアーでも全く追いが無い場面で圧倒的なバイト数とサイズアップを実現できる可能性があることを証明してくれるのがストーミーマグナム。状況さえ合えば誰もがただ投げて巻くだけで面白いように激しいバイトが得られる。そんなパワーゲームが味わえる設定になっています。

先生
先生
ストーミーマグナムにはより深く潜り、アクションがタイトに設定された”TDM”と14lbラインで5mレンジまで到達できるストーミーマグナム5というモデルがあります。

ラッキークラフトUSA SKTマグナム110MR

LENGTH:110mm
WEIGHT:56.0g

使いやすさ
初心者オススメ度
マグナムクランクらしさ

マグナムクランクの火付け役とされ、今も第一線で活躍しているSKTマグナム110MRは強い水押しと強烈なアピール力が最大の個性となっています。16lbラインで約3.5m潜る潜行能力は幅広いレンジをサーチする事が可能で、現在、最も実績のあるマグナムクランクになっています。SKTマグナムにはひと回り小さいサイズの105MRもあるので初心者や専用のタックルを持っていない方は105から使ってみると違和感なくマグナムクランクの釣りに入れると思います。

マグナムクランクの中では最もカバーに強く、浮力も強めなので琵琶湖などでウィードに絡めて使う場合はウエイトを追加するなどして浮力を調整する事が大切です。純正フックも弱いのでキャスト前に交換しておけばランカーサイズのバイトにも余裕を持って対応出来ます。

ストライキング KVD8.0

LENGTH:90mm
WEIGHT:42.0g

使いやすさ
初心者オススメ度
マグナムクランクらしさ

ストライキングのKVD8.0は、その他KVDクランクシリーズ同様にかなりの秀作です。アクションが強めでこれぞマグナムクランクというようなアピール力を持ち、気持ち小さめなボディサイズは様々なフィールドでも効果的です。潜行深度が他のマグナムクランクよりも浅いという特徴もこのルアーの強みなので、シチュエーションで使い分けると良いでしょう。

なぜか公式の発表では3/4ozとされていますが、実際には1.5ozあります。潜行レンジとボディサイズの違いで8XDと10XDというモデルもラインナップされているので急深なリザーバーなどで使う場合はそちらのモデルの方が実績が多くおすすめです。

SKT同様フックは早めに交換しましょう。後悔先に立たず、です。

デプス イヴォーク4.0

LENGTH:100mm
WEIGHT:56.5g

使いやすさ
初心者オススメ度
マグナムクランクらしさ

デプス、イヴォーク4.0は日本で最もマグナムクランキンが進んでいるフィールド、琵琶湖で開発されたクランクベイトです。大柄なボディは極めて水押しが強く、高浮力と左右に張り出したリップデザインのおかげで高いスナッグレス性能を持っています。大きく、重たいルアーというのはノタノタとキレがなく巻き抵抗も重くなりがちですが、イヴォーク4.0はハイピッチでマグナムクランクとしては巻き抵抗の少ないルアーといえ、様々な巻きスピードに対応出来る懐の深さがあるクランクに仕上がっています。

O.S.P ブリッツマグナムMR

LENGTH:90mm
WEIGHT:45.0g

使いやすさ
初心者オススメ度
マグナムクランクらしさ

O.S.PのブリッツマグナムMRは名機であるブリッツシリーズをそのまま大型化したような基本性能の高さと使いやすさが魅力のマグナムクランクとなっています。あえて固定重心を採用したボディは高い浮力とレスポンスを併せ持ち、ロングキャストも難なくこなせます。ブリッツシリーズ伝統のセミフラットボディはフラッシングとの相乗効果でバイト数を増やし、キャストしやすく軽いリトリーブで早巻きにも対応する事が出来るので、通常のクランクベイトの延長のような感覚でストレスなく一日快適に釣り続けることができるミドルランナービッグクランクとなっています。

先生
先生
O.S.PのブリッツマグナムMRは非常に巻き抵抗も軽く、自重も軽めなので専用のタックルでなくても使う事ができ、入門用としてとてもおすすめなスペックを持っています。

マグナムクランクの出しどころと使い方

私が持つマグナムクランクのイメージを一言で言い表すと深いレンジでも浅いレンジでも一定のレンジを早いスピードで探ることが出来るビッグベイトというイメージを持っていて、そのイメージに沿った使い方が大半を占めます。基本的にビッグベイトというのは表層~サブサーフェイスかボトムやウィードトップをゆっくりサーチするものが多く、ビッグベイト並みのアピール力を持って任意のレンジを任意のスピードで探ることが出来るハードベイトというのはマグナムクランク位になります。基本的にはバスの反応しやすいレンジとスピードを探しながらウィード内やカバー内に入り込み、ベイトを待ち伏せしているバスを高いアピール力で引っ張り出してバイトさせる使い方が本質の使い方となりますが、急な豪雨などで濁りが入った状況でもマグナムクランク特有の高いアピール力が非常に有効で、強い力を発揮します。

先生
先生
マグナムクランクはその高いアピール力から、何もないオープンウォーターではなかなかバイトに持ち込むのは難しく、本来の性能を発揮しにくいルアーと言えます。必ずカバー絡みかウィード絡み、濁りなどの状況で使用するのが大前提となります。

マグナムクランクの性能をフルに引き出すタックルセッティング

マグナムクランクはクランクベイトですが、通常のクランクベイトタックルと比べるとタックルに求められる性能が大きく違います。ここではマグナムクランクタックルに求められる性能をまとめました。

マグナムクランクのタックルで一番大切なこと

マグナムクランクのタックルで一番大切なのは投げやすさと扱いやすさです。

マグナムクランクは重量もあり引き抵抗も強いので、投げて巻くだけの単純な作業でもアングラーの身体に負担が掛かります。キャストを続けられなければどんなに釣れるクランクベイトでも意味がありません。出来るだけ長い時間集中して扱えるタックルバランスが最優先の性能と言えます。

ロッド

最近では専用のモデルも販売されているのであまり悩まなくて良くなりましたが、このメゾットが広まり始めた直後は試行錯誤がありました。様々なロッドを使い込んだ結果、マグナムクランクに使うロッドに求められる性能はレギュラー寄りのマイルドなテーパーで低弾性のロッドが理想的です。また、ウィードやオダなどにタッチさせながら使う事が多いので最低限の感度も必須となります。私自身はビッグベイト用のロッドから始まり、エバーグリーンのグラスコンポジットロッド“レパード”を使っていました。レパードは非常に良いスペックを持っていましたが自重が重かったためその後デプスのグラスコンポジット、フェルデランスに持ち替えました。今はダイワのタトゥーラエリート701MHRB-Gの極めて広い汎用性が様々なルアーに対応出来て潰しが効きやすく楽なのでメインに使っています。

重く空気抵抗の大きなマグナムクランクは意外とフルキャストするのが難しく、ある程度ロッドに投げてもらう必要があります。その為にはスイングバックだけでも十分に良く曲がるロッドと長めのロッドレングスが必要で、ビッグベイトを投げる時のようにスローなスイングでもロッドの反発力でルアーを運んでくれるロッドが適しています。また、そのような性格のロッドはアングラーへの負担を軽減する役割も持っているのでマグナムクランクのロッドとしてはうってつけのロッドとなります。


シマノのゾディアス176MH‐Gはコストパフォーマンスに優れ、入門用としてとてもおすすめです。ピュアグラスにハイパワーXで補強しただけのブランクはとても個性がありますが、本来はディープクランクにフォーカスしたロッドなのでもう少しハリがあればキャストも楽で、マグナムクランクに最適となります。


ダイワのタトゥーラ エリート 701MHRB-Gは私が現在メインに使っているロッドになります。全体的に非常に良くまとまっていて、コレ1本で様々なファーストムービングルアーに対応出来るところが最大の魅力になっています。

アブガルシアのマグナムドライバーはマグナムクランク専用に設計されてい強靭ながら手元まで綺麗な弧を描く「しなやかなロッド」は、キャスト 、ルアー操作 、バスとのファイトまでの全ての所作を高次元に行え、一日中 快適にクランキングを継続できるロッドバランス性能を持っています。ディープクランクやエクストラディープクランク、ジョインテッドクローなど2ozクラスのちょっとしたビッグベイトも扱える対応力も魅力の一つです。

リール

マグナムクランクに使うリールには様々な要素が求められます。ラインキャパシティーはもちろん、巻き抵抗を和らげるギヤ比もそうですが何よりも優先すべきはリールの剛性になります。重く大きなマグナムクランクの巻き抵抗は相当なもので、剛性の弱いリールでは巻きのリズムが取り難く大きなストレスとなります。シマノで言えばバンタム、ダイワではジリオンなど剛性に定評のあるリールを選びましょう。

ギヤ比に関しては使いやすいもので大丈夫ですが、巻き抵抗の観点から新しく用意するのであればローギヤがおすすめです。


上記の2機種がローギヤ仕様で剛性も高く、マグナムクランクには最適なリールです。

ライン

ラインはフロロカーボンの16lbをメインに使います。狙う潜行深度に応じて太さを使い分けますが、フロロカーボンを使う理由は感度が良いからで、ウィードやオダなどにタッチさせながら使うシチュエーションが多いマグナムクランクでは最低限の感度が必要になるからになります。16lbラインが基準となるのは多くのマグナムクランクが16lbを基準に設計されているからで、16lbラインが様々な戦略を立てる基準になります。

最後に・・・

「マグナムクランクってビッグバス用でしょ?」「琵琶湖とか河口湖みたいなビッグフィールドでしか活躍しないでしょ?」こんな質問を多く受けますが、決してそんなことはありません。私自身それなりに使い込んでみましたが、一番多く釣れるサイズは40㎝位のサイズが多く、フィールドを選ばずに活躍出来るというのが私のイメージです。ただ、マグナムクランクのメゾットはとても強力なメゾットなので効果的な条件というのが非常にハッキリしています。それゆえに出しどころが限られてしまいますが、このルアーには他のルアーには無いハマった時の強烈な爆発力がありますし、マグナムクランクにしか反応しないバスが確実に存在します。

マグナムクランクはそのルアーサイズから挑戦するには勇気が必要なのはよくわかります。
それでもこのルアーには挑戦するだけの価値と面白さがあり、確固とした実釣性能が備わっています。

この記事がマグナムクランクに興味はあるけれどなかなか一歩を踏み出せない皆さんの背中をそっと押せるような記事になる事を願っています。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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