ルアーインプレッション

名機復刻!! ダイワ T.D.ハイパークランク1066Ti 実釣インプレッション

ちかみやが、個人的に気になるルアーをテストして、独断と偏見でお送りするルアーインプレッションコーナー。実際に使い込んだ上でそのルアーが持つ特徴や長所などを超個人的な目線でインプレションしています。今回は特徴的なチタンリップで一世を風靡したダイワのリバイバル・クランクベイト、 T.D.ハイパークランク1066Tiの特徴と実力を解説していきます。

 T.D.ハイパークランク1066Tiのスペック

出典:ダイワ様

Length : 65.0㎜
Weight : 16.5g
フローティング
Hook  :サクサストレブル #5×2
カラー :7色

先生
先生
1997年にリリースされたオリジナルのハイパークランクは、独特のチタンリップでとても個性的なルアーでした。当時のダイワはチタンリップにかなり力を入れていて、シャッドやミノーなどにもチタンリップを搭載していました。

 T.D.ハイパークランク1066Tiの構造と外見の特徴

ここでは T.D.ハイパークランク1066Tiの主要なコンポーネントや内部構造などから、このルアーが持つ特徴や本来のポテンシャルをひも解いて行きます。

リップの形状

出典:ダイワ様

 T.D.ハイパークランクは特徴的なチタンリップを搭載し、幅広でワイドなリップを搭載しています。通常のリップよりも硬くて薄いチタンリップはアクションレスポンスの向上と感度を上げる効果があり、付け根まで幅のあるリップは全体でしっかり水を受け、ディープクランクとしてはかなりワイドなアクションを発生します。

また、ワイドリップのT.D.ハイパークランク1066Tiはとてもスナッグレス性能が高い特性があります。すっぽりとフックを覆い隠せる大型のリップはスタンプやレイダウン、ゴロタなどと非常に相性の良い作りとなっています。

リップの角度

出典:ダイワ様

T.D.ハイパークランク1066Tiのリップ角は水平な角度に設定されていて、ディープクランクらしい角度に設定されています。

水平なリップは飛行時の空気抵抗を減らして飛距離を稼ぐ狙いがありますが、T.D.ハイパークランク1066Tiの場合はリップがチタン合金で重いため、どちらかというと潜行深度を稼ぐことが狙いとなっています。

出典:ダイワ様

特徴的な2ヶ所のラインアイはスナップをかける位置によって手軽にアクションを変更できるシーケンシャルセッティングとなっています。

ラインアイというのはリップの先端にあればあるほど水を逃がしやすくなりアクションがタイトになります。T.D.ハイパークランク1066Tiはディープクランクらしからぬワイドなアクションが非常に魅力的なルアーではありますが、バスの状態や状況、シチュエーションによって2つのアクションを使い分ければこのルアーの特性を最大限に引き出すことが出来るでしょう。

気になる潜行レンジは体感で約5mちょっとといったところです。直立に近い浮き姿勢はかなりの急潜行で潜ってくれますが、ワイドアクションで暴れん坊のT.D.ハイパークランク1066Tiはそれなりの引き抵抗を持ち、最近のクランクと比べると少し重たく感じてしまいます。

ボディ形状

T.D.ハイパークランク1066Tiのボディ形状は一般的なディープクランクを気持ち太らせた様なボディ形状を採用しています

内部には重心移動システムを搭載していますが、特徴的なチタンリップの重量が足かせとなって飛行姿勢が安定しないため、ディープクランクとしてはキャスタビリティーの高い方ではありません。それでも高い浮力を持つボディは優秀なスナッグレス性能で、キャストをためらうようなスポットでも軽々とクリアする事が可能。その類まれなる回避性能はこのクランクベイトが持つ大きなアドバンテージとなっています。

T.D.ハイパークランク1066Tiの特徴と長所

ここではT.D.ハイパークランク1066Tiが持つ特徴を3つご紹介します。
それぞれのルアーが持つ特徴や長所、強み理解していれば、状況に応じて正確にルアーを使い分けられるようになるので、より多くのバスに出会えるチャンスが広がります。

ディープクランクながらアピール力の高いワイドアクション!

通常のディープクランクはタイトなロールアクションを基本とするものがほとんどですが、T.D.ハイパークランク1066Tiはかなりワイドなアクションに設定されています。

ワイドなアクションということは必然的に引き抵抗も重くなってしまいますが、T.D.ハイパークランクの持つアピール力の高いアクションは時として、他のディープクランクでは獲れないバスを連れてきてくれます。

特にこのクランクベイトが主戦場とするカバー周辺ではワイドなアクションが非常に効果的。高いアピール力はカバー最奥でロックしているバスを引き出してバイトに持ち込めるだけの引力を持っています。

他のクランクを寄せ付けない圧倒的なカバー回避能力

ワイドで幅の広いリップと高い浮力を持つT.D.ハイパークランク1066Tiは非常に優秀なスナッグレス性能を持ち、他のディープクランクでは攻略できないようなカバーにも対応できるほどの高いカバー回避能力を持っています。

特にリザーバーなどで見かけるスタンプやオダ、レイダウンなどのウッドカバーには非常に強く、ほとんど根掛かってしまうことはありません。仮にスタックしてしまったとしても直ぐにリーリングを止めてあげれば自慢の高浮力でストラクチャーを自動回避。根掛かりを気にせず大胆に攻め込める特性は、釣果に直結しやすい優秀な性能と言えるでしょう。

硬質チタンリップによる高い感度とスローに巻けるレスポンス

T.D.ハイパークランク1066Tiが最も威力を発揮する使い方は、ストラクチャーにコンタクトさせながらゆっくりリトリーブする使い方です。

通常のディープクランクではアクションしないくらいのスローリトリーブでもしっかりアクションするT.D.ハイパークランク1066Tiの特性は特徴的なチタンリップがあってこそ。非常に薄く、硬質なチタンリップはルアーのレスポンスを大きく引き出し、少ない水の抵抗でルアーをアクションさせてくれます。

また、硬質なリップ素材は水中の状況を明確にインフォメーションすることも得意。

ルアーがどの様なストラクチャーにコンタクトしているのかが手に取るようにわかる高い感度はハイレベルなカバークランキングには必要不可欠な要素で、ルアーの状態やストラクチャーの状況を鮮明に伝える特性はワンランク上のカバークランキングを可能とします。

先生
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T.D.ハイパークランクのオリジナルモデルが現役の時代、チタンリップの裏側に板オモリを大量に貼り付けてシンキングチューンするカスタムが一部のローカルの間で流行りました。リザーバーや山上湖のディープエリアを直撃出来るチューンド・ハイパークランクは他のルアーでは攻略出来ないレンジを攻められる特殊部隊として猛威を振るっていたことを思い出します。

T.D.ハイパークランク1066Tiの感想と今回のまとめ

この白いT.D.ハイパークランクをショップで見かけた時は、かつて一部マニアの間で神カラーとして扱われたプロズシークレットを思い出し、思わずテンションが上がってしまいました。今回はレジェンドというカラー名で登場していますが、比較的水がクリアなリザーバーやウィードレイクで圧倒的な実績を誇ります。今だったら通常時~少し濁りの入った琵琶湖とかで使ってみたいルアーですね。

オリジナルモデルのT.D.ハイパークランクは、システムクランクとしてリリースされていました。

非常に優秀で高評価だったスーパークランクの後継機として登場したハイパークランクはホッテントットのようなメタルリップが好きではなかったものの、良く釣れたのをおぼえています。

特に1052と呼ばれた2mダイブモデル(しっかり覚えていないのでまちがっていたらごめんなさい。)は水深1mもないシャローのゴロタエリアで男巻きして良く釣れました。

浅いシャローエリアで2mダイバーを使ったのは、大きなリップによるスナッグレス性能が優秀だったからで、相変わらずめっぽうカバーに強い特性は復刻版のハイパークランクにもしっかりと受け継がれています。

前回、スーパークランクがリバイバルされた時は個人的に喜びましたが、直ぐに生産が終わってしまいました。今回のハイパークランクも聞くところによると、期間限定の復刻だそうでいつまで販売されるかわかりません。

正直なところ現在主流のディープクランクと比べてしまうと絶対性能でハイパークランクに勝ち目はないでしょう。使いやすくて高性能なディープクランクはたくさんありますが、ハイパークランクの持つディープクランクらしからぬワイドなアクションとハイレベルなスナッグレス性能は他のクランクにはない強烈な個性で、それだけでもハイパークランクの存在価値は十分あります。

この個性を上手に引き出す事が出来れば、ハイパークランクは最新クランクベイトにも負けない実釣性能で皆さんの釣りを強力にバックアップしてくれる事でしょう。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。


※詳細なカラーラインナップや価格は上記のAmazon、楽天のリンクからご確認ください。

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