皆さんはシャッドテールワームやグラブに付いているテールの上下について、一度か二度は考えたり、疑問に思ったりした事はありませんか?
ちなみに約9割の方がテールを”下向き”にして使用しているそうですが、そのほとんどの方がテールの上下について一度は考えた事があるそうです。(ちかみや調べ)
「シャッドテールのテールを上下反対にすると、何か違う結果に期待できるかも・・・?」
思わずそんな思いを馳せてしまうほど、シャッドのテールというパーツは大きくて存在感もありますが、一般的な意見では上下を使い分けてもほとんど効果はなく、釣果にも差が出ないとされています。
確かに釣果には直接的に影響を与えませんが、実はちかみや、シャッドのテールは基本的に”下向き派”なんです。
しかも効果が無い。とされているテールの上下も、使うシチュエーションやリグによって使い分けています。
春先のパラアシや葉の出そろっていないハス畑、リザーバーのレイダウンや一面に広がるウィードエリアなど手早くサーチしたい状況や初夏から秋口にかけてバスが大型のベイトを追っている時期に非常に有効なシャッドテールワームは通年を通して活躍する優秀なサーチベイトの一つで、このような釣りをシーズンを迎える度に何年も続けていると、もちろんいろんな発見もあります。
今回のお話はそんなリグを何年もキャストし続けて発見した、ちょっと興味深いお話です。
Contents
テールの上下で変わる、それぞれの特徴
シャッドテールワームやグラブのテールは上向きでセットした場合と下向きでセットした場合、それぞれでこのような特徴や傾向が見られます。シャッドテールワーム以外にもジャンボグラブなどのグラブテールを採用しているワームに関しても構造的に同じような作用があります。
テールが上向きの場合

テールが上向きの場合、ワームのボディの上を流れてきた水流がグラブのテールにぶつかって抵抗となるので、ワームの頭部が持ち上がります。そのためリグの下方向に水流が流れ込みやすくなって結果的にリグが浮き上がりやすくなります。
テール上向きセッティングはこのような特性がある為、主にグラビンバスやバジング、水面直下を引いて来るガーグリングなどで使用する時に良く利用しています。
一定のレンジをよりスローに巻きたい場合も非常に効果的です。
テールが下向きの場合
上向きとは逆にテールが下向きの一般的なセッティングの場合はワームの下を流れてきた水流がテールにぶつかるのでリグ全体を押さえ込むような形になり、リグが一定層を泳ぎやすくなります。
このような特性がある為、テール下向きセッティングの時はちかみやの得意なテキサスリグのボトムズル引きやテキサスリグのマキマキ、ジグヘッドを使用した中層スイミングなどと組み合わせて使います。
テール下向きの場合はレンジキープ能力が高くなり、様々なリトリーブスピードへ対応出来る幅が広がるとおぼえれば間違いないでしょう。
グラブのシークレットチューニング
シャッドテールワーム【グラブ】のテールは上向きか下向きか?だけでは内容が薄いのでジャンボグラブの特性をかんたんに変えることの出来る裏技を紹介します。
何度か過去の記事でお話しましたが、ちかみやはこれから迎える秋から冬にかけて、主にジャンボグラブをメインにライトテキサス(ちなみにペグなし)で地形変化を狙う釣り方をします。
いまどきそんな釣り!?と思う方は大勢いるとは思いますが、結果的に釣れるのでいつまでたっても卒業出来ません。(笑)
ここではこれからの時期に非常に効果の高い、ジャンボグラブのテキサスリグを地形変化に絡めてズル引く際に、ちかみやが密かに実践しているシークレットチューンをご紹介します。
シークレットチューン。と大げさな事を言ってはいますが、やり方は非常に簡単です。
上がオリジナル、下がチューンモデル
上のイメージ画像を参考にテールをカットするだけでOKです。
ただし、このチューニングは単にテールをカットすれば良いというものではありません。
ジャンボグラブのテールは通常の場合、音で言い表すならピロピロ・・・といった感じでアクションしますが、ある程度の長さを残してカットするとパタパタ・・・というようなアクションに変化します。
逆に短くなりすぎると今度はピリピリといった感じの非常にピッチの速いアクションになったり、最悪はテールがアクションしなくなってしまい、アピール力が大幅に減少してしまいます。
このテールを良いところでカットした時に出るパタパタテールが、アピール力と食わせ力をとてもバランス良く持っていて、すこぶる良く釣れます。
だまされたと思って一度挑戦してみてください。
きっとジャンボグラブやテキサスリグを見直す良い機会を作ってくれるのではないかと思っています。
テールの向きは上か下か?のまとめ
さて、今回も非常にマニアックな内容になってしまいました。
今回の内容を簡単にまとめますと・・・
・テールが上向きの場合
リグ自体が浮き上がりやすくなるので、一定のレンジをよりスローに巻きたい場合に有効。グラビンバスやバジング、水面直下を引いて来るガーグリングなどで使用すると効果的。
・テールが下向きの場合
レンジキープ能力が高くなり、様々なリトリーブスピードへ対応出来る幅が広がる。一定層を通しやすくなるので、テキサスリグのボトムズル引きやテキサスリグのマキマキ、ジグヘッドを使用した中層スイミングなどと相性が良い。
この様な結果になりました。
小型のシャッドテールワームや4インチグラブを使用したジグヘッドやテキサスリグはバス釣り初心者の頃誰もが一度は通る道だと思います。
そしてシャッドテールワームや4インチグラブやにお世話になる事でこのワーム達の効果や素晴らしさ体験し、誰もが釣れるワームと認識しているのでは?と思います。
今は使う機会が減ってしまったけど昔は良く釣れたルアーやリグを使ってみると、当時の事を良く思いだすので非常に楽しいですよ。そして必ず今でも昔と同じくらい釣れるはずです。
その時に、もしここに該当するようなリグを使う事があったら、テールの向きにちょっと気を付けてみると面白いかも知れませんね。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
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