ロングディスタンスで狙い撃つ!多彩なアピールを持つペンシルポッパー
完全にルアーコレクターと化したちかみやが、実際に使用してのレビューを織り交ぜながら、ルアーの外観、形状と構造から特性をひも解き、超個人的な目線でルアーを解説していくルアーインプレッションのコーナー。
本日はデプス ブラキオスティックについて独断と偏見でレビュー&インプレションをしてみたいと思います。
ブラキオスティックはストイックにデカバスを追い続け、多くのアングラーから圧倒的な支持を集めているデプスが作り上げたペンシルポッパーで、コットンコーデルに代表される一般的なペンシルポッパーの形状をしています。この手のペンシルポッパーとしては後発の部類に入るブラキオスティックですが、いったいどんなペンシルベイトなのでしょうか?ブラキオスティックの特徴と共にその実力と性能をひも解いてみましょう。
Contents
ブラキオスティックのスペック
出典:デプス様
・スペック
Length 147mm
Weight 31.0g
Other Hook : #3×3pcs
フローティング
カラー18色
以下はメーカーホームページより製品紹介文を引用します。
BRACHIOISTICK
遠隔操作系ペンシルポッパー気配を悟られないスーパーロングキャストを可能にする超後方重心・ロングボディの“ブラキオスティック”は、遥か沖で発生したボイルをすかさず狙い撃つシューティングや、ジンクリアレイクをロングディスタンスでアプローチできる圧倒的飛距離を求めたと同時に、遠距離操作でも確実に首を振る高い操作性を持ち合わせた高性能ペンシルポッパーです。
出典:デプス様
ブラキオスティックの構造的特徴
ブラキオスティックは下向きアイで、超後方重心、約15度の斜め浮きなのでおしりを始点とした首振りがかなりやりやすいルアーです。
ブラキオスティックの浮き姿勢は水平に近く、ドックウォークを容易にします。
カップが水を捉え、ポップ&スプラッシュが簡単に発生します。
アゴの部分には大柄なボディとは不釣り合いな小さいサイズのカップを備えていて、ドックウォーク時に空気を巻き込んで甘いポップ音とスプラッシュを生み出します。カップが水を掴んでしまうのでドックウォーク時の移動距離は短いのですが、後ろを振り向くようなテーブルターンを得意のアクションとしています。
今回搭載しているバリアブルバランサーはテール側に配置されており、規模も小さいのでアクションへの影響がかなり少なく、理想とするドックウォークアクションを再現しやすくなっています。内部に配置されたスプリングウエイトもポーズ中に独特の波紋を出してアピールする手助けをしています。
■BODY FORM & WEIGHT SETTING
超後方重心でありながらテールに浮力を持たせたボディフォルムにより、約15度の斜め浮きにセッティングされた浮き姿勢はドッグウォークを容易なINNERものとし、喫水面が増えたことでスプリングウェイトが生む微波動もより増幅されています。加えてバリアブルバランサーが独自のサウンドを放つとともに、動きにキレを与えてくれます。ブラキオスティックの内部構造
水面を上から叩きつけるようにバブルを放つカップ形状が小魚の啄ばむ捕食音をリアルに再現し、移動距離の少ないテーブルターンでピンスポットにより長く留めてバイトを誘います。
また、ポーズ時には内蔵されたスプリングウェイトシステムが発するマイクロバイブが水面に微波動を生み、スレたビッグバスにアピールします。■CUP
下方に向けられたオーバル形状カップはドッグウォークやトゥイッチなどエアをはらんだ捕食サウンドでバスを惑わします。■3HOOK SETTING/size#3
ミスバイトすら掛けてしまう3フックシステムは、ビッグバスとのやり取りを考慮された#3フック採用。
フックの可動域を狭める傾斜させた横アイに、さらにスプリットリングの動きを抑制する突起を設けたことでフック同士の絡みを防ぎます。出典:デプス様
ブラキオスティックのアピールポイント
ここではブラキオスティックが持つ大きな特徴を3つに絞ってご紹介します。
それぞれのルアーが持つ個性や特性、強み理解していれば、状況に応じて正確にルアーを使い分けられるようになり、より多くのバスに出会えるチャンスが広がります。
・他には無いロングボディデザイン
何といっても特徴的なのはそのロングボディで、通常のペンシルベイトが概ね110mmなのに対して147mmの全長を誇ります。
このロングボディは内蔵されるスプリングウエイトの効果を最大限に引き出すためのモノという事ですが、その存在感でトップウォータープラグに大切な視認性とバスへのアピールに重要な水押しも強化されています。
・カテゴリートップクラスの遠投性能
製品説明文でもありますが、ブラキオスティック最大の特徴の一つにスーパーロングキャストを可能にするカテゴリートップクラスの遠投性能があります。
ペンシルベイトに必要な性能の中に遠投性能がありますが、ブラキオスティックはそのボディデザインと超後方重心の影響で遥か彼方のスポットを狙い撃つ事を可能にし、大幅なバイト率アップを実現しました。
・様々なギミックが作り出すアピールポイント
ブラキオスティックには色々なギミックがあり、複数の手法でバスにアピールすることが出来ます。
バリアブルバランサーが生み出す独特のラトル音やスプリングウエイトが発する波紋、クイックなテーブルターンによる水押しとカップが空気を巻き込んで作り出す甘いポップ音とスプラッシュ・・・
たくさんの切り口があるブラキオスティックは様々なチュエーションで活躍することが出来るので大幅なストライク率の向上に貢献します。
ブラキオスティックを使った個人的感想と活躍する場面
この手の大型ルアーは自重が重いので、アクションにキレが無く大味な設定になっていることが多いのですが、ブラキオスティックはかなりアクションをつけやすくて小さなロッドワークでもレスポンス良く反応し、そのロングボディに似合わず操作性がかなり高い印象を受けました。ボディ形状や構造を考えるとラインスラッグをたっぷり使ったピンスポット狙いのテーブルターンが得意なアクションなのではないかと思いますが、ボディが大きくて存在感もあるので、広大なシャローフラットを広範囲にサーチするような使い方にも効果的ですね。
活躍しやすいシチュエーションはリザーバーのバックウォーターやジンクリアな水質、常にプレッシャーが掛かっているようなフィールドでバスがアングラーの存在に気付きやすい状況や敏感になっている時、その遠投性能を駆使しロングディスタンスでアプローチ出来るブラキオスティックが威力を発揮すると思います。
まとめ
出典:デプス様
ロングディスタンスで狙い撃つ!多彩なアピールを持つペンシルポッパー、ブラキオスティックのインプレション&レビューはここまでとなります。
今回、ブラキオスティックを使用して感じたインプレションを整理しますと、キャスタビリティーに非常に優れ、ロングボディに似合わないレスポンスの良さと操作性を兼ね備えたドックウォークのやりやすいペンシルポッパーでした。
110mm前後が主流の中でこのサイズ感は抵抗を感じる方も多いとは思いますが、ブラキオスティックの特徴であるキャスタビリティーの高さや操作性、レスポンス、アクションさせやすいボディバランスはこのロングボディだからこそ必要な性能全て一つのルアーにを詰め込むことが出来たのではないかと思います。
この手のルアーはアングラーがとっつきやすいサイズにすると飛ぶように売れるので、実釣性能度外視したダウンサイジング版のJr.が作られたりしますが、ブラキオスティックは発売からかなり立っているにも関わらず、サイズバリエーションが増える気配がありません。
それだけ完成されたルアーという事なのではないでしょうか?
今回も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
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