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トーナメントでも通用する実釣性能が大きな魅力!ジーニアス プロジェクト グラビアス長期使用インプレッション!

「すごいリールがあるぞ!!」

私がこのベイトリールに興味を持ったのは、知り合いからのこんな一言からでした。

国内のベイトリールと言えばシマノかダイワ。そんなイメージがすっかり定着したバスフィッシングシーンにおいて現役のトップトーナメンター作り上げたこだわりのリールとしてと話題となったG-nius project 【ジーニアス プロジェクト】のGRAVIUS【グラビアス】。シーンを選ばない極めて優秀なバーサタイル性能で、今ではトッププロの間でも愛用者も急増している注目のベイトリールとなっています。まだまだ取り扱いするショップも少なく、流通量も決して多くはありませんが、バス釣りに熱心なアングラーさんにとっては気になっている方も多いであろう最筆頭ベイトリールと言えるでしょう。今回はそんなグラビアスを長期間使い込み、実際に感じた私なりのインプレッションをその特性と合わせて皆さんにご紹介します。

先生
先生
何よりも実釣性能を優先するトーナメントシーンにおいて急速にそのシェアを拡大し続けるグラビアス。今回は長期間使い込んだからこそわかる当機の特性をご紹介します!

Contents

ジーニアス プロジェクト グラビアスのスペックと外観

私が所有しているグラビアスは1周年記念としてリリースされたモデル。ボディカラーをはじめとした細部のカラーリングは違いますが、基本性能は通常モデルと変わりません。

ここではグラビアスの基本スペックと外観の特徴をご紹介します。リールは実釣で使い込まないとその細部までは分かりませんが、数字として表記されるスペックは1つの目安となります。

ジーニアス プロジェクト グラビアスのスペック

・スペック

🔹重さ:173g
🔹ギヤ比:6.6 7.3 8.1
🔹最大巻取り長:6.6-62cm 7.3-75cm 8.1-82cm 
🔹最大ドラグ力:9㎏
🔹ラインキャパシティー:浅溝スプール8lb-80m 深溝スプール12lb-120m
🔹ベアリング数(ボール/ローラー):10/1

ジーニアス プロジェクト グラビアスの外観

正面

徹底したローダウン化が施され、高いパーミング性能が印象的なフロントビュー。大きく絞り込まれたデザインは手の小さなアングラーでも非常に扱いやすく、繊細な操作が釣果を左右するベイトフィネスでの使用も前提となっています。また、各方面で評価が高く、ライン放出時の摩擦抵抗を軽減するロングノーズのレベルワインダーはこのリールが持つキャストフィールに大きく貢献し、ありそうでなかなか無いルアーキーパーなど、グラビアスは様々な機能をフロントフェイス周りに搭載しています。

左側面

強度を優先し、あえてカーボンハンドルは採用せず金属にこだわった90㎜のジュラルミン製のハンドルは、大胆に肉抜きされたスパルタンなイメージ。ハンドルノブシャフトのハンドルフレームへの取り付け部分を一段凹まして、トラブル時にラインを拾わないようにデザインになっています。また、ハンドルナットのリテーナーに取り付けられたラインメモリーやワーミングから巻物まで幅広くオールマイティーにこなせるハンドルノブなど、左側面にはこのリールへのこだわりが随所に見られます。

後面

どんなロッドとも違和感なくマッチするマットブラックボディにはワンピースのアルミダイキャストフレームを採用。決して軽量化にはこだわらず、フレーム強度を最優先で組み上げたボディは剛性も上がり、ファーストムービング系ルアーのちょっとした違和感を感じ取れるほどの巻き心地と感度を持っています。また、強度優先としたボディとは言え、それでも自重173gを誇るボディは軽量な部類であり、繊細なワーミングゲームでもその実力を発揮しやすくなっています。

右側面

MAXからMINまで12段階からなる外部ダイヤル内に収納されるブレーキユニットには計8個のマグネットを使用したブレーキシステムを搭載しています。スプールの回転数に比例したブレーキのパワーが出るようにセッティングされた「無振動マグネットブレーキシステム」はマグネットブレーキなのに遠心ブレーキのようなフィーリングで、ラインの太さに関わらず抜けるようなキャストフィールと遠投性能が魅力的。しっかりとブレーキを調整すればノーサミングでもバックラッシュしにくく、極めてトラブルの少ない特性は、私自身、このリールがトーナメントの切迫したシーンで生まれた純粋な戦闘機であると強く実感した部分でもあります。

上面

グラビアスの全体的なデザインは非常にコンパクトながら、随所に強いこだわりが見られ、非常にハイバランスなイメージ。様々な工夫を採用しながらも使い勝手と徹底したトラブルレスを追求した作りはまさにトーナメントシーンの産物と言えます。

ジーニアス プロジェクト グラビアスの使用感

私が愛用しているグラビアスは一度完全に解体し、各パーツを洗浄した後に各部のグリスアップとトルク管理を徹底して組み上げたノーマル仕様。高価なアフターパーツを採用しなくても、細部の調整だけで第一線級の実力を発揮するスペックは、このリールが持つ基本性能の高さを物語っています。

ここでは私自身が実際にグラビアスを長期間使い込んで感じた使用感を紹介します。皆さんもご存知の通り、リールには使ってみてはじめてわかることがたくさんあります。

飛距離(キャストフィール)

等間隔に強力なネオジム磁石を配置する事により、スプールに一定の負荷を掛け続ける事に成功した、こだわりの「無振動マグネットブレーキシステム」を搭載したグラビアスは、超高回転時のスプールをバタつかせずに、まるで遠心ブレーキのようなフィーリングが特徴的。低回転域でもブレーキが過剰に効きすぎず、スルスルとラインを放出する特性は他のリールには無いモノがあります。初速の立ち上がりと幅広いパワーバンドを持った中間セクション、遠心ブレーキさながらの伸びを見せる着水時など本当に気持ち良く飛ぶリールというイメージです。リール自体の飛距離やキャストフィールにこだわりたいアングラーにとっては一見すべきリールと言えます。

実釣で対応が可能なルアーウエイト

ストックの状態でノーマルスプールとシャロースプールが標準装備となっているグラビアスはベイトフィネスからビッグベイトまで幅広いウエイトのルアーを扱う事が出来ます。数あるベイトリールの中でもトップクラスと言えるバーサタイル性能は、ルアーのウエイトはもちろんの事、ラインの太さにも寛容性が高く、リールの性能と言うよりもロッドのスペックや目的に合わせて使い分ける方が有用でしょう。マグネットブレーキらしい抜群の安定性はスムーズでストレスの無い釣行をバックアップしてくれます。

テストで使用したルアーの一部。ハードベイトもソフトベイトもそつなくこなすグラビアスは使うルアーやウエイトを選びません。

剛性感

あえてカーボンハンドルとせずに金属にこだわったジュラルミン製のハンドルフレームの採用や、軽量化よりも全体剛性にフォーカスし、強いフレームワークで組み上げられたグラビアスは、ワンピースのアルミダイキャストフレームを採用してビッグバスとのパワーゲームにも十分に対応する剛性を獲得しています。それによって得られたメカとしての完成度と一体感は巻き心地の向上にもつながっており、カチッとしたボディからは安心感を感じる事が出来ます。また、ルックスよりもエンデュランス性能にこだわったマットブラックの塗装は小さなキズが付きにくく、優秀な初期性能を長時間維持することが出来ます。

巻き心地

グラビアスの巻き心地は非常に軽量ながらもしっとりと滑らかな巻き心地といったイメージ。シマノやダイワなどのトップメーカーがリリースするリールと差を感じさせない上質なリーリング感は感度も高くビッグベイトのようなダイナミックなスタイルからベイトフィネスのような繊細な釣りまで、様々なルアーの挙動をリニアに伝えてくれます。

操作性

繊細な操作を必要とするワーミング系の釣りや細かいロッドワークを必要とするトップウォーター、ジャークベイトなどの操作系の釣りで大きなアドバンテージとなる操作性ですが、グラビアスの操作性は非常にリニアでコントロール性に優れています。自重173gと言う軽量設定に加え、極度に引き締められた全体のボディ形状はパーミング性に非常に優れ、軽量なリグを数㎝動かすといったオペレーションをこなす事も可能です。この特性は1匹の釣果が大きく結果を左右するタフな状況にもめっぽう強く、ラインから伝わる小さな変化やちょっとした違和感にも対応しやすい特性は昨今のタフなフィールド状況において強力な武器となるでしょう。

ジーニアス プロジェクト グラビアスの特徴

グラビアスには購入した時点で軽量なリグやルアーにフォーカスしたシャロースプールと、パワーゲームを想定したノーマルスプールがついてきます。リールの性能だけではどうにもならない部分にも手を抜かず、専用パーツを用意して対応するあたり、本当に良いリールを作りたいと言うメーカー側の姿勢が伺えます。

ここでは他のライバル機種には無い、グラビアスの持つ強力な特性にフォーカスして紹介します。コストパフォーマンスを優先しながらも高い実釣性能を誇る同機には、数字には表れない小さなこだわりをたくさん詰め込込まれています。

他の機種よりも1ランク上のバーサタイル性能

最新型バーサタイル機勢揃いの図。左からシマノ20メタニウム、グラビアス、ダイワ21ジリオンSVTW。

高い需要のあるバーサタイルリールは、国内の2大メーカーがしのぎをけずる超激戦区。様々な状況やルアーに幅広くマッチする特性はリールそのものの基本性能がモノを言いますが、グラビアスの持つバーサタイル性能には目を見張るモノがあります。

グラビアスは大手メーカーの手掛けたリールではないため、他のリールと比べてハッキリしたコンセプトと大胆な作り込みが随所に見られる作品と言えますが、その中でも特に際立った特徴と言えば、他のリールには無い極めて優秀なバーサタイル性能と言えるでしょう。シマノの主力モデルである 20メタニウムや、ダイワの次世代バーサタイルマシンである21ジリオンSV TWなど、国内の2台メーカーもその威信を掛けてバーサタイルスペックのリールをリリースしていますが、グラビアスバーサタイル性能は他のモデルよりもより幅の広い守備範囲を誇り、ベイトフィネスで扱う軽量なリグからビッグベイトまで1台でこなせるパワーバンドの広さはバーサタイルリールの極みと言えるでしょう。

優れた遠投性能を実現した独自のブレーキシステム

グラビアスが持つもう1つの大きな特徴と言えば、等間隔に強力なネオジム磁石を配置する事によってスプール回転時の余分なガタツキを抑えてレスポンスを上げたこだわりの無振動マグネットブレーキシステムと言えるでしょう。非常に高精度で安定感のあるブレーキは、スプールの回転に合わせて適切なブレーキが掛かるので、使用するルアーのウエイトに関わらずマグネットブレーキながらも遠心ブレーキさながらの初速の鋭い立ち上がりと着水直前のもうひと伸びが特徴的。このリールが持つ抜けるようなキャストフィールと遠投性能は他のリールには無い大きな魅力となっています。

非常にシンプルな設計による優良な使い勝手とトラブルの少なさ

私がトーナメンターだった頃、リールに求めた1番の性能と言えば何よりもトラブルの少なさでした。(ちなみに2番手はコストパフォーマンスw)他のリールを大きく引き離す様な圧倒的キャスタビリティーや、ハイエンドモデル顔負けのレスポンスの高さももちろん魅力的ではありますが、実釣で必要なのはピーク時のパフォーマンスよりも長時間の使用でもトラブルを引き起こさない安定感であり、その点に関してグラビアスはトップクラスの性能を持っています。特にラインとブレーキをしっかりセッティングした際はノーサミングでも十分な飛距離とキャスティングパフォーマンスを発揮し、バックラッシュなどのトラブルがつきものとなっているベイトリールにおいてまさにトラブルレスと言える性能を引き出す事が可能。大きなダイアルや比較的シンプルな構造は初心者でもその実力を体感しやすく、過酷なトーナメントシーンでも活躍しやすい仕上がりとなっています。

ジーニアス プロジェクト グラビアス長期使用インプレッション まとめ

様々な工夫を採用しながらも使い勝手と徹底したトラブルレスを追求したグラビアスは、まさにトーナメントシーンの産物と言えます。派手さは無く、シンプルなルックスに収められた圧倒的な基本性能と実釣能力は、ベイトリールに不慣れなアングラーにもうってつけのスペックであり、十分すぎるほどの実力をかんたんに引き出せる作りは様々なレベルのアングラーに寄り添い、そのスキルアップを強力にサポートしてくれる力があります。細かいディテールや使用感などは大手メーカーに引けを取ってしまう部分がどうしてもありますが、トップカテゴリーで愛用者が増え続けるその実力は本物。グラビアスの持つ妥協知らずの高い完成度は、国内の大手メーカーがリリースするハイパフォーマンスリールを打ち負かす事の出来る唯一無二の存在と言え、皆さんのバスフィッシングライフにさらに豊かなモノにしてくれるでしょう。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

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