マグナムクランクとしての本質と使いやすさを両立！！
使いやすさとアピール力のバランスが優秀な国産ハイスペックモデル！！
マグナムクランクが出始めた当初、リリースしたてのストーミーマグナムを使ってローカルトーナメントで優勝したことのあるちかみやが、個人的に気になるルアーをテストして、独断と偏見でお送りするルアーインプレッションコーナー。実際に使い込んだ上でそのルアーが持つ特徴や長所などを超個人的な目線でインプレションしています。今回は国産のマグナムクランクとしてはトップクラスの人気を誇り、高い実績と実釣性能で知られる実力派ビッグクランク、ノリーズのショット ストーミーマグナムにフォーカスし、その特徴と実力、使い方を解説していきます。
Contents
ショット ストーミーマグナムのスペック
Length : 102.0㎜
Weight : 46.0ｇ
フローティング
Hook :フロント#1 リア＃1
カラー ：16色
使いやすさ
実釣性能
おすすめ度
ショット ストーミーマグナムの構造と外見の特徴
ここではショット ストーミーマグナムの主要なコンポーネントや内部構造などから、このルアーが持つ特徴や本来のポテンシャルをひも解いて行きます。
リップの形状
出典：ノリーズ様
ショット ストーミーマグナムのリップ形状はT-リップと呼ばれるスクエアリップとなっていて通常のリップと比べ少しワイドな形状となっています。
フロントフックをしっかりとカバーできるほど幅の広いスクエアリップは、ウィードやストラクチャーなどを拾いにくくなっており、適度なタッチ感とスタック低減など優秀なスナッグレス性能を持っています。通常であればこの様なリップは水の抵抗を強く受け非常にワイドでアピール力の強いアクション設定となりますが、ストーミーマグナムはボディの形やリップの角度、リップからの水の抜け具合など総合的なバランスを調整し、様々な状況やフィールドで安定したパフォーマンスを発揮する「強すぎない絶妙なアクション」を実現しています。
リップの角度
出典：ノリーズ様
出典：ノリーズ様ストーミーマグナムのリップ角度はほぼ45°で様々な状況に対応しやすいバランスの良い角度となっています。
一見するとシャロークランクらしい見た目のリップ角とリップサイズですが、潜行レンジはフロロ14LBラインで約2mとなっていて、イメージしているよりも巻き心地が軽く、大きなボディから想像出来ないような使いやすさが特徴。一定の巻きスピードを超えるとバランスをくずしてチドる特性は何もないオープンウォーターでチェイスしてくるだけのバスをバイトに持ち込む強力な一手となります。
ボディ形状
出典：ノリーズ様
マグナムクランクらしいストーミーマグナムのボディは全長102㎜/46ｇというデザインで、濁りやウィードの中に入り込んだバスを引き出してバイトに持ち込めるほどの圧倒的な存在感が最大の魅力となっています。絶妙なアピール力を持つウォブロールは状況やシチュエーションを選ばずに一定のレンジを効率良くサーチ出来る特性は、さながら「狙ったレンジをスピーディーに攻略する事が可能なビッグベイト」といったところ。使いやすい特性で他のマグナムクランクと比べてそれほどタックルを選ばない部分も、マグナムクランク初心者には心強い特性と言えます。
ショット ストーミーマグナムの特徴と長所
ハッキリした出しどころがあるのもマグナムクランクの特徴。急なニゴリやウィード、ストラクチャーなどでバスがルアーを確認しにくい状況で高い実績を誇ります。この様な状況なら小規模なフィールドや野池でも有効ですし、マグナムクランクでも30㎝程度のバスならかんたんにバイトしてきます。
ここではショット ストーミーマグナムが持つ特徴を3つご紹介します。
それぞれのルアーが持つ特徴や長所、強み理解していれば、状況に応じて正確にルアーを使い分けられるようになるので、より多くのバスに出会えるチャンスが広がります。
マグナムクランクとしてはトップクラスの使いやすさ！
2oz近いウエイトとグラマラスなボディが特徴的なマグナムクランクは、一般的にボディとリップに受ける抵抗が強く、巻き抵抗がかなり重くなります。タックル面から見ても通常のタックルでは扱いにくいモノも多く、様々な制限があるマグナムクランクですが、ストーミーマグナムはリップやボディ形状にたくさんの工夫をこらして非常に扱いやすく、その使いやすさはカテゴリートップクラス。クセもなくマグナムクランク特有の性格を引き出しやすい特性はこの手のクランクを使用したことがないアングラーさんでも手軽にその効果を体感出来ます。
マグナムクランク＝ハイアピールの常識を変えたアクション設定！
マグナムクランクはビッグでボリューミーなデザインゆえ、その水押しはとても強く、ハイアピールに設定されている事がほとんど。良くも悪くも効果的なシチュエーションやフィールドが限られる事があります。しかしながらストーミーマグナムはマグナムクランクらしい存在感は残しつつも、あえてアピールの弱いアクションと設定する事で他のマグナムクランクと決定的な違いを持ち、場合によってはストーミーマグナムでしかバイトに持ち込めない状況も多く存在します。独特な個性とアピール力を持ったストーミーマグナムはマグナムクランク同士のローテーションを非常に有効なモノとし、これまでハイアピール一辺倒で選択肢のせまかったマグナムクランクのメゾットをより深く、幅の広いものとしています。
場所を選ばずに出し時の幅が広い！！
タフ化が進む日本の様々なフィールドで、バイトに持ち込むアクションを実釣追求した結果から生まれた強すぎないストーミーマグナム独特のロールとウォブリング。存在感が通常サイズのクランクベイトに比べ圧倒的に強いマグナムクランクは、バスが気付いてもスルーしてしまうほどインパクトが強い部分が最大の弱点となっています。それだけに相当な高活性状態や大型ベイトの中で使用しないとバイトに持ち込みにくい特徴がありますが、使いどころが極端に限られるマグナムクランクの中でストーミーマグナムが持つ独特なセッティングは、場所を選ばずに出し時の幅を拡げられ、どんなハイプレッシャーレイクにおいても、小規模なフィールドや野池でも誰もがただ投げて巻くだけでバイトが得られやすい特性となっています。
ショット ストーミーマグナムの感想と今回のまとめ
マグナムクランク＝ビッグバス専用、ビッグフィールド専用というイメージが強いですが、実際はそうではありません。かたよった使い方をすれば確かにサイズの良いバスを効率良く狙って釣ることは出来ますが、条件さえそろえばどんなフィールドでも有効となるハードベイトというのがマグナムクランクの最大の魅力であり、特徴となっています。
ハイアピールが持ち味のマグナムクランクとしてはやや抑え気味のアピール力を持つショット ストーミーマグナム。タフ化が進む日本のフィールドに寄り添った特性のアクションは様々なフィールドで非常に効果的で、マグナムクランクが決してビッグバス専用のルアーでないことを結果を持って教えてくれます。現在リリースされているたくさんのマグナムクランクの中でもひときわ使いやすい特性は初心者の方でも使いやすく、出しどころが広い特性はマグナムクランクと言う少し特殊なハードベイトの実力を手軽に体感する事が出来ます。
マグナムクランクはどちらかと言えばエキスパートアングラーが多用しやすい中～上級者向けのハードベイト。ハマった時の爆発力はすさまじいモノがあります。ストーミーマグナムの特性を生かし、マグナムクランクの特徴とメリット、有効な場面を経験すれば、皆さんの”マグナムクランカー”としてのスキルは大幅に向上する事でしょう。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
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