元トーナメンター兼フィールドテスターのちかみやが、個人的に気になるルアーをテストして、独断と偏見でお送りするルアーインプレッションコーナー。実際に使い込んだ上でそのルアーが持つ特徴や長所などを超個人的な目線でインプレションしています。今回は数あるメタルバイブレーションの中でも独自の進化を遂げ、強い個性を獲得したデプスのさサーキットバイブを実釣で使い込んできました。このハードベイトが持つその特徴と本当の実力を解説していきます。
Contents
サーキットバイブ(3/8oz)のスペック
Length : 47㎜
Weight : 3/8oz(10.5g)
Hook : RYUGI TCコートダブルフック#7×2
カラー :14色
使いやすさ
実釣性能
おすすめ度
サーキットバイブの構造と外見
独特なルアーメイクが特徴的なデプス社ですが、その中でもサーキットバイブはかなり思い切った発想が採用されています。
ここではリサーキットバイブの主要なコンポーネントや内部構造などから、このルアーが持つ特徴や本来のポテンシャルをひも解いて行きます。
ウエイト形状
サーキットバイブのウエイト部は、他のメタルバイブと比較してもかなり一点集中型となっています。軽量なボディ素材を採用した分、よりメリハリの出たボディバランスは、小さなロッドワークにも機敏に反応する驚異的なレスポンスを発揮。やや張り出しの強いデザインのウエイト部分は良く水をつかみ、その特性をさらにブーストさせています。
ヘッドの角度
ボディラインに沿うような、滑らかなデザインをベースに、ナイフエッジ構造を取り入れたサーキットバイブのヘッド形状。非常にすり抜けやすく、ゴミを拾いにくい特性はボトム付近を主軸として活躍するメタルバイブにとって大きなメリットになります。
ボディ形状
サーキットバイブのボディ形状は他のメタルバイブと同様、基本とも言えるオーソドックスなフォルム。メタルバイブに求められる性能を追求した合理的で洗練されたデザインは2つのラインアイポジションによって魚の活性やフィールドコンデションに合わせて幅広いアクションセッティングが可能となっています。
サーキットバイブの特徴と長所
サーキットボード採用によるハイレスポンス化がサーキットバイブ最大の特徴。魚の動く範囲が急激に狭くなる低水温期に移動距離を抑えて攻められる動力性能は大きな武器になります。
ここではサーキットバイブが持つ大きな特徴を3つご紹介します。
それぞれのルアーが持つ特徴や長所、強み理解していれば、状況に応じて正確にルアーを使い分けられるようになるので、より多くのバスに出会えるチャンスが広がります。
小さいロッドワークでもしっかり動く!ハイレスポンス特性!!
メタルバイブの特徴を踏まえ、サーキットボードを使用した軽量ボディを採用したサーキットバイブは、何よりも抜群の泳ぎ出しとハイレスポンスが目を引くメタルバイブ。メリハリの利いたボディデザインは、タックルのセッティングを問わず、常に高い実釣性能を発揮してくれます。また、軽いボディ素材を採用した独特の使用感は、水中でのインフォメーション能力も非常に高く、アングラーへ水中やボトムの状況を的確に伝えてくれます。
イメージ通りにコントロール出来る高い操作性!
驚異的なレスポンスを誇るサーキットバイブは、その操作性もカテゴリートップクラス。ボトム付近やディープレンジを攻める事が主流となるメタルバイブにとって、アングラーのイメージ通りに動かせる高いコントロール性能は、それだけで大きなアドバンテージとなります。特にボトムスレスレを数㎝単位でバンピングさせる繊細なリフト&フォールや障害物ギリギリをなめるようにトレース出来るコントロール性はサーキットバイブだけのモノ。低水温で思うように動けないバスの鼻先を思い通りに攻め込める性能は、タフな状況での釣果を倍増させてくれます。
メタルバイブ特有のトラブルを自動で回避する基本設計!
メタルバイブは非常にインパクトの強いハードベイト。高いリアクション効果と引き換えにスレるのも早く、ミスキャストやミスアプローチは余計なプレッシャーを与えてしまいますが、メタルバイブはちょっとしたトラブルでアクションがスポイルされてしまいます。特にボトム付近や障害物周りを攻める事の多いメタルバイブはゴミやウィードを拾いやすく、アクションを阻害しやすいのも事実。サーキットバイブは、その類まれなるすり抜け性能とフックの自由度をある程度制限する事で極力トラブルを抑えつつ、高い実釣性能を保てるように設計されています。長時間の使用でも実釣性能を損なわない設計は、タフな状況での数少ないチャンスをとらえやすく、釣果の底上げに大きく貢献してくれます。
サーキットバイブの感想と使い方 まとめ
サーキットバイブは前回紹介したオーバーライドと並んでメタルバイブの個人的な2TOP。その特性を理解し、シチュエーションや状況によって使い分ける事で実力を発揮します。
バスの活性が著しく落ち、ルアーを追えない状況で出番の多いメタルバイブ。私達アングラーにとってはまさに「切り札」と言える存在ですが、その中でもサーキットバイブの持つ非常にレスポンシブな特性と繊細なロッドワークに機敏に反応するコントロール性能は、他のメタルバイブには無い最大の特徴であり、最高の武器と言えます。使いこなすにはややスキルを要しますが、少ない移動距離でもしっかりアクションする特性をキッチリ使いこなせるようになれば、その破壊力は格別!バスのポジションや状態をしっかりイメージし、移動距離を意識して使うサーキットバイブにはミニマムワームにも口を使わないタフなバスも思わずリアクションバイトを誘発させる力があります。ここぞと思う場所では、ぜひ1度サーキットバイブの特性を思い出して使って見て下さい。きっと今までとは違う結果が訪れるハズです。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
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