リップの形状変化でアクション特性を見直し!
オリジナルとは全く違う個性を持ったもう一つのレベルシャッド!!
SRのインプレで満足し、MRの存在をすっかり忘れていたちかみやが、個人的に気になるルアーをテストして、独断と偏見でお送りするルアーインプレッションコーナー。そのルアーが持つ特徴的な構造や形状、実際に使用した感想と、独自の解釈でルアーの特徴をひも解き、超個人的な目線でルアーをインプレションしています。今回はレイドジャパンがリリースした大人気シャッド、レベルシャッドスプリンター68MRをインプレッションしてみたいと思います。
Contents
レベルシャッドスプリンター68MRのスペック
Length : 68.0㎜
Weight : 5.9g
スローフローティング
Hook :#12×2
カラー12色
レベルシャッドスプリンター68MRの構造と外見の特徴
ここではレベルシャッドスプリンター68MRの外見や内部構造などから、このルアーが持つ本来のポテンシャルをひも解いてみましょう。ボディの形状などはオリジナルモデルとほとんど変わらず、大きく違うのはリップぐらいですがルアーとしては全くの別物になっています。
リップの形状
レベルシャッドスプリンター68MRのリップ形状は、先端から中央にかけては幅の広い形状で水を掴み、キレのあるアクションが出やすくなるように設定されていますが、ボディとの付け根部分が絶妙な太さで急激に絞られているため、必要以上の水の抵抗はここで逃がされるようになっています。サーキットボードリップを搭載したオリジナルモデルと比べると、かなりタイトで大人しいアクションになっていて、早く巻いても、遅く巻いても一定以上の水流はボディとの付け根部分で逃がされるので、どのようなリトリーブスピードでも軽い巻き抵抗になるように設定されています。
リップの角度
リップの先端から背面までキレイに延長された様なリップ角は、リップのみならずボディ背部にも水流を受けることで、タイトでハイピッチなアクションが出るように工夫がされています。潜行深度は2.0~2.5mとMRモデルらしい設定で、急深なフィールドでもしっかり足元まで探る事が出来ます。
ボディ形状
ボディシェイプはほぼオリジナルモデル同一になります。正面から見ると、楕円形というかやや角張った形状で、シャッドというよりもミノーに近い形状になっていて、しっかり水を押せるけれども同時に逃がしやすい形をしています。68㎜のレングスを持ちながらあえて固定重心を採用した5.9gのウエイトはボディサイズから考えると非常に軽量で、いかにハイピッチでハイレスポンスなアクションにこだわって作っているか?がよくわかります。理想のアクションを追求するあまりに犠牲になったキャスタビリティーは通常のベイトタックルではストレスを感じ、MRモデルにおいてはベイトフィネスタックルがベストマッチになります。
上:MRモデル
下:オリジナルモデル
レベルシャッドスプリンター68MRの特徴と長所
ここではレベルシャッドスプリンター68MRが持つ特徴を3つご紹介します。
それぞれのルアーが持つ特徴や長所、強み理解していれば、状況に応じて正確にルアーを使い分けられるようになり、より多くのバスに出会えるチャンスが広がります。
適度なアピール力とハイピッチなアクション
オリジナルと同じく、あえての固定重心と流線型で細身の軽量なボディを持ったレベルシャッドスプリンター68MRはアピール力とバイト誘発力(食わせの力)のバランスがとても良いアクションに仕上がっています。サーキットボードリップのオリジナルと比べてしまうと個性という部分では薄くなっていますが、全体的にマイルドなセッティングは尖った仕様のオリジナルと比較してとても使いやすく、投入するシチュエーションやタイミングを選ばない印象があります。
オリジナルよりもディープレンジをトレースできる潜行能力
レベルシャッドスプリンター68MRのトレースレンジは最大で2.5mと一般的なシャッドよりもディープレンジよりの設定になっています。全体水深の浅い小規模なフィールドや野池ではオカッパリで非常に扱いやすいセッティングのオリジナルに軍配が上がりますが、リザーバーやテトラ帯、浮桟橋などの足元でも水深があるようなポイントをではMRの方が有利です。バスがボトム付近にたまりやすい低水温期にもMRは有効で、少し大きめのリップはオリジナルよりもストラクチャーに強いおまけもついています。
クラストップの直進安定性とリトリーブスピード適応力
オリジナルモデル譲りのボディは徹底してアクションレスポンスにこだわって作られているので非常にバランスが良く、シャッドの十八番である早巻きからデットスローリトリーブまで、どんなリトリーブスピードでもきっちりアクションするボディバランスとレスポンスを持っています。また、直進安定性が非常に高く、狙ったラインをしっかり通す事が出来るので必然的にバイト数も増え、その実力を余すところなく発揮させることが可能です。
レベルシャッドスプリンター68MRの感想と今回のまとめ
サーキットボードを搭載したハイピッチ&ハイレスポンスのオリジナルと比べて、同じボディながら全く形状の違うリップを持っているMRは、オリジナルと同じコンセプトながら、全く違うルアーになっています。具体的にはオリジナルよりもタイトで大人しいアクションとなり、よりシャッドらしいアクションで、タフコンディションに強いこの特性は本来のシャッドが持つ特性そのものになっています。
また、潜行角度が緩めになるように設定されていますが、オカッパリではほとんど意味がありません。レベルシャッドスプリンターは固定重心のためお世辞にもキャスタビリティーは高くないので、個人的にこの特性を狙うのであれば他のシャッドを使った方が早いです。
それでも68㎜というシャッドとしてはやや大きめなボディはしっかりとしたアピール力があり、シャッド特有の食わせ能力も併せ持っています。オリジナルのSRモデルと上手に使い分ける事でほとんどのシチュエーションをカバーできる設定はとても頼りになります。
オリジナルとMR。2つのルアーで本来の力を発揮するレベルシャッドスプリンター。
その尖った性能をぜひ皆さんの手で確かめてみてください。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

※詳細なカラーラインナップや価格は上記のAmazon、楽天のリンクからご確認ください。
レベルシャッドスプリンター 68MRには、シャッドタックルがおすすめです。
小型シャッドやハードベイトをストレスフリーで扱える巻物特化型ベイトフィネスタックルはこちら!!

