ライバルはルドラ!?
使用シチュエーションを絞り、極限まで性能を特化させたビッグローリングミノー!
ビッグミノージャンルは意外と得意なちかみやが、個人的に気になるルアーをテストして、独断と偏見でお送りするルアーインプレッションコーナー。そのルアーが持つ特徴的なルアーの構造と形状、実際に使用した感想と独自の解釈でルアーの特徴をひも解き、超個人的な目線でルアーを解説しています。今回はイマカツが2年の経験と歳月を経て完成させたビッグミノー、ゲキアサⅢ コンプリーターについてインプレションしていきます。
Contents
ゲキアサⅢ コンプリーターのスペック

Length : 130.0㎜
Weight : 16.0g
フローティング
Hook : #4×3
カラー :16色
ゲキアサⅢ コンプリーターの構造と外見の特徴
ゲキアサⅢ コンプリーターの外見や内部構造などから、このルアーが持つ本来のポテンシャルを解き明かしてみましょう。ある一定の状況に特化したルアーというのはたくさんの特徴が詰まっています。
リップの形状
出典:イマカツ様
ゲキアサⅢ コンプリーターのリップ形状はボディサイズに対してはややワイドになっていて、しっかりと水を掴みやすく設計されています。リップの長さが少し短めで潜行深度を抑えてあり、公式㏋では、ゲキアサⅡのリップ形状を継承し、半リーフ形のリップによりロール6:ウォブル4の比率でバランスの取れたタイトローリングアクションで発生させてバスを魅了する。と、されています。
リップの角度
リップの角度は通常よりも気持ち浅めにセッティングされています。浅めのリップは左右から効率良く水を逃がし、その抵抗をロールアクションに変換しやすくします。
最大到達深度は約50㎝前後。霞水系の水深にマッチするように設計してあり、「ゲキアサ」の名に恥じないセッティングとなっています。
ボディ形状
ボディ形状はフラット面の多い、サイドエッジの効いたフォルムを採用しています。このボディならではの特殊性能、激しくロールしながら急速浮上する「シミーライズアクション」のキレは、その大きなボディとフローティング化によって最大限に強化されています。
ゲキアサⅢ コンプリーターの特徴と長所
ゲキアサⅢ コンプリーターが持つ特徴を3つご紹介します。
それぞれのルアーが持つ特徴や長所、強み理解していれば、状況に応じて正確にルアーを使い分けられるようになり、より多くのバスに出会えるチャンスが広がります。
アピール力の高いハイピッチ・タイトロール
ゲキアサⅢ コンプリーターの一番の特徴はその大きなボディから繰り出されるハイピッチ・タイトロールアクションでしょう。フローティングのボディはレスポンスが高く、エッジの聞いたフラットボディが作り出すフラッシングと強い水押しは強いアピール力を発揮し、本物のワカサギで溢れかえる中でもひときわ目立つ存在となります。
ロールしながら急速浮上するシミーライズアクション
出典:イマカツ様
霞水系のビッグミノーパターンでは水深の浅い場所がメインとなるので自ずとフローティングのミノーがメインとなります。ボトムタッチしたらリーリングを止めてルアーを浮かせるワケですが、ゲキアサⅢ コンプリーターはライズアップ中でもバイトに持ち込めるようにシミーライズアップアクションを採用しています。シミーライズするビッグミノーというのは意外と珍しく、この特徴はライバルが多い春の霞水系において大きな武器となります。
様々な巻きスピードに対応できるレスポンスの高さ
ただ巻きをメインアクションとするルアーにとって、あらゆる巻きスピードでもしっかりアクションする対応力は良いルアーと評価される上で必須の性能となっています。使えるスピード幅が広ければ広いほど一つのルアーでカバー出来る状況やシチュエーションが広がる訳ですが、ルアーと言うのは基本的にサイズが大型化すればするほど自重が重くなってレスポンスが低下するので、結果的に対応出来る幅が狭くなってしまう事がほとんどです。ゲキアサⅢ コンプリーターは霞ヶ浦では定番となっているビッグミノーの早巻きからデッドスローリトリーブまで、様々な巻きスピードに対応出来る程のレスポンスをしっかり備え、この問題をクリアしています。
ゲキアサⅢ コンプリーターを使った感想と使い方のまとめ
以上でライバルはルドラ!?使用シチュエーションを絞り、極限まで性能を特化させたビッグローリングミノー!ゲキアサⅢ コンプリーターのルアーインプレッションは終了となります。今回のまとめとして、もう一度このルアーの特徴をおさらいしてみましょう。
・アピール力の高いハイピッチ・タイトロール
・ロールしながら急速浮上するシミーライズアクション
・様々な巻きスピードに対応できるレスポンスの高さ
この特徴を理解して有効なシチュエーションでゲキアサⅢ コンプリーターを使ってあげるようにすれば、より効率良く釣果を伸ばすことが出来ます。
ゲキアサⅢ コンプリーターは遠浅で激浅なシャローフラットにワカサギを追い込んで捕食する霞水系の春の風物詩、ワカサギパターンから生まれ、ほとんど霞水系のビックミノーパターン専用ルアーとして、かなり特性が特化されたモノになっています。ここまでシチュエーションや使い方を絞り込んだルアーというのは珍しく、”専用機”として尖った仕上がりに利益を度外視したメーカー側の本気が伺える一品になっています。
春霞のビッグミノーパターン専用ルアーとはいっても、この様な特性のルアーというのは四季を通して活躍する場面は意外と多く、広大なシャローフラットをスピーディーにチェックしたり、大きなベイトを偏食しやすいアフター以降のサスペンドバスに効果的だったりします。プレッシャーの高いフィールドなどではクランクベイトよりもただ巻きミノーの方がバイト率が高くなる傾向にあるので、様々な場面で投入すれば、その有効性を確かめる事が出来ると思いますよ!
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
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