変わったのは潜行レンジだけじゃない!
ボディ設計の見直しによって、よりクランキンに特化したもう一つのバンクシャッド!!
最近は釣りに行けていないので、運動不足なのか腰が痛いちかみやが、個人的に気になるルアーをテストして、独断と偏見でお送りするルアーインプレッションコーナー。そのルアーが持つ特徴的な構造や形状、実際に使用した感想と、独自の解釈でルアーの特徴をひも解き、超個人的な目線でルアーをインプレションしています。今回はバンクフィッシングでの使用にフォーカスし、クランキンで真価を発揮するエバーグリーンのオカッパリシャッド第二弾!バンクシャッドMIDはいったどんなルアーなのか?その特徴や強みを解説していきます!
Contents
バンクシャッドMIDのスペック
Length : 60.0㎜
Weight : 6.8g
スローフローティング
Hook :EGトレブルマジック #8×2
カラー17色

バンクシャッドMIDの構造と外見の特徴
ここではバンクシャッドMIDの外見や内部構造などから、このルアーが持つ特徴や本来のポテンシャルをひも解いてみましょう。霞水系のアングラーから絶大な人気を誇るオリジナルモデルの特徴はそのままに、更に特化した性質を持つバンクシャッドMIDはよりクランキン色の強いシャッドとなっています。
リップの形状
出典:エバーグリーン様
オリジナルモデルとは大きく異なるリップを持つバンクシャッドMIDのリップ形状は、縦に長いリーフ形状のリップとなっています。水を掴みやすく、付け根部分の幅もあり水を逃がしにくいリップ形状は、スローリトリーブでも快適な引き感を確保し、潜り出しも早く、急角度で潜行することで狙いのレンジを長くトレースできます。オリジナルモデルと比べてすり抜け性能とスタックしてしまった際の外しやすさも向上しオカッパリでますます使いやすくなっています。
リップの角度
出典:エバーグリーン様
リップ角度はオリジナルと比べ少し水平気味です。縦に長くなり水を受けやすくなった分基本的なアクションはほとんど変わりませんが、リトリーブスピードに対する幅が広がってデッドスローからハイスピードリトリーブまで対応出来るようになっています。
潜行レンジは約2.0~2.5mとオカッパリでも特にボトム付近をメインに設定してあり、オリジナルの持つ使いやすさはしっかり引き継いでいます。
ボディ形状
出典:エバーグリーン様
オリジナルのバンクシャッドは他のシャッドと比べやや太めのボディデザインで体高も高く、存在感のあるボディをしていますが、そのボディ形状をさらに大きく、重く、ファットにしたバンクシャッドMIDのボディはオリジナル譲りのタングステン式重心移動ウエイトシステムと空気抵抗を計算したエアロボディデザインを採用したことで、ベイトフィネスタックルでもストレスなくキャスト出来るキャスタビリティーと狙ったスポットへのテクニカルキャストを可能にする高いアキュラシーを獲得しています。ボディ自体の容積も増え、アピール力も高くなっているので、ますますクランキンシャッドとしての特色が色濃くなっています。
バンクシャッドMIDの特徴と長所
ここではバンクシャッドMIDが持つ特徴を3つご紹介します。
それぞれのルアーが持つ特徴や長所、強み理解していれば、状況に応じて正確にルアーを使い分けられるようになり、より多くのバスに出会えるチャンスが広がります。
リトリーブスピードの幅が増えたクランキンスペック
スローリトリーブでの使用にフォーカスしたオリジナルのバンクシャッドに比べ、バンクシャッドMIDはデッドスローからハイスピードリトリーブまで幅広く対応出来るように作られています。
様々なリトリーブスピードに対応出来るということは、一つのルアーで様々な状況に対応出来るということでもあり、活躍するシチュエーションを選ばないほか、バスの状況をいち早く知る事で釣りの組み立てに一役買ってくれます。
高いスナッグレス性能
オカッパリにとって天敵の根掛かりは出来れば回避したいものですが、シャッドというルアーは基本的に障害物に弱く、一度スタックしてしまったら覚悟をしなくてはいけませんでした。しかしながらバンクシャッドはスローフローティング設定でこの難問をクリア。リーリングを止めるだけで浮上してストラクチャーをかわし、食わせ型シャッドにとって必要とされるステイも短い時間ながら両立させてストレスなく巻き続けることを可能にしました。
さらにバンクシャッドMIDは長いリップを搭載することによってスナッグレス性能をさらに強化。フロントフックをガードするようなダイビングリップは、様々なストラクチャーからルアーを守ります。
オカッパリゲームで重宝するロングキャスト性能
一度のキャストで広範囲をチェック出来るロングキャスト性能はシャッドなどのファーストムービングルアーにとってなくてはならない性能ですが、ことオカッパリゲームにおいてはその重要性が大きくなります。ボートフィッシングと比べて足場が限定されやすいオカッパリはキャストの自由度も低く、バスへのプレッシャーもかかりやすくロングディスタンスが釣果へのカギとなります。キャスタビリティーの高いルアーであれば、そのロングキャスト性能を活かしてバスとの距離を保ち、ディスタンスを取ることも可能。一匹への可能性を大幅に引き上げる事が出来ます。
また、高いキャスタビリティー性能はそのまま使いやすさにも直結します。
使いやすいルアーは信頼関係も生まれやすく、キャストする回数も増えるので、自ずと釣果を重ねやすくなります。
バンクシャッドMIDの感想と今回のまとめ
バンクシャッドといえばこちらの「バナナカラー」が有名ですね。手に取るには少し勇気が必要なカラーですが、このような強いカラーは一定の条件下で無敵状態の強さを誇ります。
スローリトリーブにフォーカスしたオリジナルモデルに比べてリトリーブスピードの対応幅を持たせ、ボディをひと回り大きくする事でキャスタビリティー性能とクランキン性能を強化したモデルがバンクシャッドMIDの正体です。スナッグレス性能も高くなって使える幅が広がったその特性はほとんど「シャッドの形をしたクランクベイト」に近いモノがあり、使い方によってはとても有効な場面があるでしょう。今回はオリジナルモデルとMIDを連日インプレションしてきましたが、ちかみや個人としてはオリジナルモデルの方が特化モデル、MIDの方がバーサタイルモデルというイメージがあります。
いずれにしても様々な特徴を持ったこの両モデル。近年のシャッドとしては少々異端的かもしれませんが、その基本性能はしっかりしていてコンセプトも非常に明確です。
然るべき状況でキャストしてあげれば必ず結果を残してくれるでしょう。
オカッパリで重宝する数々の特性はまさに、オカッパリアングラーの強い味方です。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
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