基本に忠実な作りを高い技術力で再現!
キレのあるウォブリングでシャローを疾走するパワフルクランク!
サーキットボード製リップを搭載したクランクに弱いちかみやが、個人的に気になるルアーをテストして、独断と偏見でお送りするルアーインプレッションコーナー。実際に使い込んだ上でそのルアーが持つ特徴や長所などを超個人的な目線でインプレションしています。今回はメガバスがプロアングラーの意見を取り入れて完成した意欲作、ナックルLDの特徴と性能について解説していきます。
Contents
ナックルLDのスペック
Length : 60.0㎜
Weight : 3/8oz
フローティング
Hook : #4×2
カラー :10色
使いやすさ
実釣性能
おすすめ度
ナックルLDの構造と外見の特徴
ここではナックルLDの主要なコンポーネントや内部構造などから、このルアーが持つ特徴や本来のポテンシャルをひも解いて行きます。
リップの形状
ナックルLDリップ形状は、少し小ぶりなスクエアに近い形状のリップを持っています。
1㎜厚のサーキットボードを使用したコンパクトなリップは、しっかりと水を掴む特性で、極めてハイピッチなアクションを生み出します。リップが小型のためそれほどスナッグレス性能が高いわけではありませんが、ボディのウエイトや浮力を考えてデザインされたリップはスイムとアクションのバランスが良く、ちょっとしたレイダウンやゴロタなどは問題なくかわす事が出来ます。
リップの角度
出典:メガバス様
ナックルLDのリップ角度は、シャロークランクらしいオーソドックスなリップ角を採用しています。受けた水をがっちりと受け止めるリップ角度はウォブリングメインのアクションで、これぞシャロークランクと言ったパワフルな水押しでアピール力も高め。ラインアイもノーズアイなのでリップで受けた水の抵抗は大部分がアクションに変換されます。非常にレスポンスの高い特性は増水時など濁り気味なシチュエーションでとても効果的。潜行レンジは約1.5m前後とベーシックな設定で非常に応用が効きやすく、このクランク一つで様々なシチュエーションに対応する事が出来ます。
ボディ形状
出典:メガバス様
シャロークランクらしいボディ形状で、高い浮力を持つナックルLDはメガバスらしい先進的な技術を搭載せず、王道の固定重心を採用しています。バランサー兼メインウェイトを多方向からがっちりホールドすることにより、完全なサイレント化とハイレスポンスを実現。
ハイプレッシャーな状況下で1匹をしぼり出す競技仕様のクランクはフロントのフックハンガーをスイベル化する事によりバラシを最小限にする作りをしています。
出典:メガバス様
クランクとしては珍しいスイベル式のフックハンガーを採用。ウエイトの重いルアーでは効果的なスイベル式ですがクランクに採用しても逆にデメリットの方が強い気がします・・・
ナックルLDの特徴と長所
ここではナックルLDが持つ特徴を3つご紹介します。
それぞれのルアーが持つ特徴や長所、強み理解していれば、状況に応じて正確にルアーを使い分けられるようになるので、より多くのバスに出会えるチャンスが広がります。
シャロークランクの基本を追求したワイドなアクション
シャロークランクらしい強めのウォブルアクションが売りのナックルLDは水押しも強くアピール力も高め。シャロークランクが活躍しやすい春先や濁りの入った状況で活躍する正統派のシャロークランクと言えます。
実はこの正統派クランク、最近ではフィールドのタフ化が進み出番自体は少ないですが条件を満たすと手が付けられない様な爆発力を発揮します。上記した春先や濁り時にはすさまじいほどの実釣性能を見せてくれるのでボックスの片隅にそっと置いておくと良いでしょう。
ハイレスポンスな設計で泳ぎ出しが早い!
1㎜厚のサーキットボードリップと十分な浮力、固定重心による優秀なボディバランスを持つナックルLDは非常にレスポンシブでシャロークランクとしてはトップクラスの泳ぎ出しを誇ります。
一見するとそれほど必要性を感じない泳ぎ出しの速さですが、実はハードベイトにとっては意外と重要なファクター。タフな状況ではバスのストライクゾーンも狭く、タイトなカバー攻略が必須となるシビアな展開ではアクションを始めた時にはもうストライクゾーンを過ぎたあとなんてこともしばしば・・・巻き始めからしっかりアクションする特性が釣果を大きく分けてしまいます。
巻き始めからしっかりアクションすればその分バスにアピールする時間も長くなり、結果として釣果につながりやすくなります。
幅広いリトリーブスピードに対応可能!
コンディションやその時の状況によって反応しやすいスピードが変わるバス釣りとって、幅広いリトリーブスピードに対応できる基本性能というのは優秀なファーストムービングルアーにとって必要不可欠。時として釣果を大きく左右するリトリーブスピードですが、固定重心で高いボディバランスを持つナックルLDはデッドスローからハイスピードまで体制を崩さずきっちりアクションする事が可能。様々な状況で活躍しやすい特性は1つ持っていると何かと役に立ちます。
ナックルLDの感想とまとめ
オーソドックスでベーシックな作りながらも高い完成度で優秀な基本性能を持つナックルLDは同社のSUPER-Z Z1と似たような外見ですが、ナックルLDの方がよりパワフルなアクションでハイピッチな仕上がりになっています。この特性はオリジナルよりもダウンサイジング版であるJrの方が強く、微妙に異なるセッティングやリップデザインがそれを物語っています。
確かに優秀で釣れるには釣れるんですが、率直な意見を言いますと何というか非常に「惜しい」と感じる部分が多いように感じます。非常に優等生なスペックではありますが、どことなく天才になりきれない秀才止まりと言った感じで、昔のメガバスを知る私からすれば、メガバスが本気を出せばもっとすごいシャロークランクを作れるでしょう・・・なんて勝手な期待がますますこのクランクへのハードルを上げてしまします。
ただ、何度も繰り返してしまいますがこのクランクが持つアピール力と潔いアクション設定は個人的に評価が高め。先述した条件であればこのクランクの強みが発揮されるでしょう。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
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