使いやすくて良く釣れるをとことん追求!!
トーナメントで釣り勝つために生まれた元祖根こそぎタイニークランク!
空き缶へのスタックをバスと勘違いしてファイトしてしまった黒歴史をたくさん持っているちかみやが、個人的に気になるルアーをテストして、独断と偏見でお送りするルアーインプレッションコーナー。実際に使い込んだ上でそのルアーが持つ特徴や長所などを超個人的な目線でインプレションしています。今回はTBCクラシック優勝を始め、鋼派やH-1グランプリなどに代表されるハードベイトオンリーのトーナメントでも抜群の実績を誇る、ラッキークラフトのタイニークランク、クラッチDRの特徴と実力を解説していきます。
Contents
ラッキークラフト クラッチDRのスペック
私の持っているクラッチ達はみんなボロボロだったので今回の為に新しいクラッチを入手しました
Length : 42.0㎜
Weight : 6.6g
フローティング
Hook :#8×2
カラー :54色
使いやすさ
実釣性能
おすすめ度
ラッキークラフト クラッチDRの構造と外見の特徴
ここではクラッチDRの主要なコンポーネントや内部構造などから、このルアーが持つ特徴や本来のポテンシャルをひも解いて行きます。
リップの形状
クラッチDRのリップ形状は一般的なダイビングクランクに採用される事の多いオーソドックスなラウンドリップとなっています。
通常のラウンドリップよりも気持ち横幅の広いワイドなリップは水流を受けやすく、小さなボディにも関わらずアピール高めなウォブロールアクションがクラッチDRの特徴。しっかりとフロントフックをカバーするリップはスナッグレス性能も高く、様々な地形変化やハードボトム、ストラクチャーに強い特性があります。
リップの角度
クラッチDRのリップ角度は水平に近い角度となっています。理想的な空気抵抗と潜行能力を両立した角度はスイム時に障害物からフックを遠ざける絶妙なスイム姿勢で優秀なスナッグレス性能を発揮。アクションの要となるラインアイはやや中央寄りの設定で、ラインアイより先端で効率良く水を受けるセッティングのリップはしっかりとした使用感を持ち、通常のクランクではバイトに持ち込めないタフな状況で真価を発揮します。
潜行レンジはフロロ14LBで約2m前後。タイニークランクとしてトップクラスの潜行能力は様々なフィールドやシチュエーションで有効。使いやすいセッティングは特にオカッパリゲームで使い勝手の良い設定と言えるでしょう。
ボディ形状
クラッチDRのボディ形状は標準的なラウンドクランクと同様のボディ形状を採用しています。
非常にシンプルなボディ設計は目を見張るようなギミックや新技術等は採用されていませんが、ややファットなボディデザインは小さなボディでも高い浮力を確保し、リトリーブをゆるめれば高い浮力で障害物をかわして根掛かりを回避する優秀なスナッグレス性能と、しっかりと水を押すアピール力のベースとなっていてクランクとしての高い基本性能を発揮。ヨコアイで統一されたフックハンガーは、フック同士の絡みを防いでトラブルレスな使い心地に貢献しています。
ラッキークラフト クラッチDRの特徴と長所
ここではクラッチDRが持つ特徴を3つご紹介します。
それぞれのルアーが持つ特徴や長所、強み理解していれば、状況に応じて正確にルアーを使い分けられるようになるので、より多くのバスに出会えるチャンスが広がります。
小さなボディでもしっかりアピールするアクション設定
タイニークランクが活躍する場面は、ほとんどの場合通常のクランクベイトではアピール力が強すぎるタフな状況です。本来であればシャッドやワームでフォローするのがスマートですが、水が濁っていてアピール力が不足してしまったり、根掛かりが多発するカバー周りのようなシチュエーションではタイニークランクの出番となります。
最近ではタイニークランクの実力が見直され、様々なメーカーからリリースされるようになりましたが、問題はそのアピール力。タイニークランクでネックとなりがちな使いやすさを優先し、浮力を抑えたセッティングはアクションもタイトとなりますがクラッチDRはクランクらしいアピール力高めのウォブルアクションで、タイニークランクでしか獲れないバスを次から次へとバイトに持ち込むことが出来ます。
2mラインに達する高い潜行能力!!
クラッチDRがリリースされるまで、2m以上のレンジに到達出来るタイニークランクというのはほとんどありませんでした。
その時の状況を読み解き、バスが反応するレンジとアクションを見極めてクランクをローテーションする事がハイレベルなクランキングゲームには大切ですが、そもそも狙ったレンジに到達出来ないというのは論外。見えているのに取れない1UPキノコのように、答えがわかっているのに攻めきれず、歯がゆい思いをしたクランカーは私も含めてたくさんいましたが、クラッチDRの登場以降その状況も見事に解決し、クランカー達の引き出しは確実に増えました。
現在においてもタイニークランクながらしっかりとしたアピール力を持ち、2mラインに点在する有望なスポットを直撃出来るクランクと言えばたくさんあるタイニークランクの中でもクラッチDRくらい。このクランクでしか反応しないバスは確実に存在すると言えるでしょう。
ハイフロートなボディとワイドなリップで根掛かり知らず!!
クラッチDRは数あるタイニークランクの中でもずば抜けてスナッグレス性能が高く、ボトムの地形変化など、”面”での攻略に実力を発揮するモデルとなっています。
特にクラッチDRの持つワイドでダイビングクランクらしいラウンドリップは、しっかりとフロントフックをストラクチャーから守り、根掛かりを最小限に抑える働きをします。この特性はレイダウンやティンバーなどの縦ストラクチャーよりもリップラップやブレイクなどに強く、オダなどの”沈みモノ”にも強いのが特徴。ハイフロートでハイバランスなボディ特性はボトムをノックし続けても体勢を崩しにくく、バスの反応が極端に鈍いタフコンデション下でも高い食わせ能力とサーチ能力を発揮します。
クラッチDRの使い方と今回のまとめ
野池などの小規模フィールドや関東のメジャーレイクなど、タフな状況でこそ真価を発揮するタイニークランク。アピール力の強いクラッチは最もタイニークランクらしい使い方で威力を発揮します!
ぱっと見は大きな特徴もなく大人しい見た目が印象的なクラッチDRですが、競技仕様のクランクベイトとしてトーナメントシーンの最前線で戦うアングラーの声から生まれたその作り込みは他のタイニークランクとは一線を画した類まれなる実釣性能を持っています。メジャーなトーナメントをはじめ、様々な大会で輝かしい結果を残す実力はまさにタフコンディションを打開するための切り札的存在と言え、エキスパートクランカーはもとより、著名なプロフィッシャーマンのボックス内でも高確率で常備されている事実は皆さんもご存知の通り。厳しい状況に頼るルアーだからこそ大切なのは高い基本性能に裏付けされた絶対的な実釣性能となりますが、クラッチDRほどこの条件を高次元でクリアしたクランクはなかなか無いのではないでしょうか?
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
※詳細なカラーラインナップや価格は上記のAmazon、楽天のリンクからご確認ください。
タイニークランクの正しい使い方はこちら!!

クランクベイトの性能をフルに引き出せるおすすめタックルセッティングはこちら!!


