大きなシルエットが持つ存在感と他のルアーにはない圧倒的なアピール力で大きなバスを引き付けてバイトに持ち込むビッグベイトゲーム。
「豪快」という言葉がとてもしっくりくるこのスタイルはバス釣りにおけるパワーゲームの代表格として今でも多くのアングラーが憧れとするところですが、実は繊細な一面も持っています。
特にプレッシャーが日常的に掛かっている昨今のフィールドでは、そのポイントにおけるファーストキャストが非常に重要。アピール力の高いビッグベイトではなおさら大切になりますが、今回はそんなビッグベイトを狙った場所へ正確にキャストし、繊細に操ってビッグバスのバイトを引き出せるショートレングス・ビッグベイトロッドを5つご紹介します。
Contents
ショートレングス・ビッグベイトロッドのメリットとデメリット
ショートレングスのビッグベイトロッドにもメリットとデメリットがあります。しかもビッグベイトゲームの特性上、その特徴は思っているよりもハッキリ出るのでロッドを選ぶ前に自分の求めているロッドの特性を整理しておきましょう。
ショートレングスのメリット
・正確なキャストがしやすい
・繊細なルアー操作が可能
・取り回しが良く、持ち運びやすい
ショートレングスのデメリット
・ロングキャストが苦手
・ルアーのトレースコースを制限される
・フッキングパワーが伝わりにくい
細かい部分を書き出せば、まだまだありますが、最も表面化しやすい違いは上記のようなものとなります。
このようなメリットとデメリットがあることを知っておくと、ショートレングスのビッグベイトロッドを上手に使いこなすヒントになります。
昨今のビッグベイトゲームは非常に繊細でテクニカル。アプローチの精度やルアー操作一つでバスからの反応がガラッとかわります。
ショートレングスのビッグベイトロッド5選
ここでは私自身が実際に使い込み、自信を持ってオススメ出来るショートロッドを5つ選びました。
ダイワ ブレイゾン 691H+B-SB
ダイワのハイパフォーマンスモデル、ブレイゾンのビッグベイトラインからリリースされる691H+B-SBはビッグベイトロッドの中でも強めのモデル。様々な大型リグやルアーに対応しますが、リップ付きのビッグベイトや羽モノなど水を強く押すタイプのビッグベイトと相性が抜群で、特徴的なファーストアクションはルアー操作性に優れた一面を持っています。
アブガルシア ホーネットスティンガープラスHSPC-671X-BB
非常にコストパフォーマンスが高く、しっかりとした基本性能を持つスティンガープラスHSPC-671X-BBは自重も軽くロッドバランスが良好なので初心者の方にもおすすめに一本です。極めて取り回しが良く、キャストすしやすいスペックは狙ったポイントへルアーを運びやすくバスからの反応を引き出しやすいロッドと言えます。
バレーヒル ブラックスケールXP BKHC-67XHX
琵琶湖を中心に高い人気を誇るバレーヒルのブラックスケールXPシリーズ。その中でもBKHC-67XHXは主にビッグベイトを使用してカバー等をピンポイントに攻略するために開発されたショートレングスモデルでロッド全体をトルク重視に仕上げたブランクスは、近距離におけるジグのカバー撃ちにも高次元に対応します。ボートからはもちろん、オカッパリでも活躍する新しいコンセプトのパワーロッドです。
レジットデザイン WSC64XH “Big Bait Special”
ショートレングス・ビッグベイトロッドの火付け役、レジットデザインのWSC64XHはビッグベイトをストレスなく操れるパワーと、取り回しの良いレングスで関東圏に多く存在するリザーバーを中心に高い人気を誇るロッドです。ビッグベイト以外にも大型のトップウォーターやフロッグに対応できる懐の深さは一本持っていると何かと重宝しますが、高い汎用性よりもビッグベイトに深く対応したロッドの方が気になる方にはさらに大きなビッグベイトに対応するWSC65XXH “Big Bait Special”がおすすめです。
デプス ヒュージカスタム H3N-62F
国内のビッグベイトゲームのみならず、世界中のモンスターハンティングに対応したデプスのヒュージカスタムH3N-62Fは様々なウエイトのビッグベイトはもちろん、ビッグペンシルや大型ジャークベイトなどの操作系プラグから、ビッグクランクや大きなワイヤーベイトまで幅広く対応するテーパーを持ち、込み入ったブッシュ周りへのアキュラシーも考慮したブランクは、至近距離でのバイトや突発的なファイトにも相手に一切の主導権を渡さないトルクを合わせ持っています。ややオーバースペックに感じるほどのパワーは、ここ一番で本領を発揮してくれます。
ショートレングスのビッグベイトロッド 最後に・・・
ビッグベイトやスイムベイトの釣りは一般的にルアーを見ながら操作するサイトフィッシング。自分がイメージしたようにアクションするビッグベイトが突然現れた黒い影によって”消される”瞬間は何度体験しても非常にエキサイティングです!
ショートレングスのビッグベイトロッドは琵琶湖や河口湖のような広いオープンウォーターを持つビッグレイクで大遠投し、ロングディスタンスで広範囲をサーチするスタイルではなく、オッカパリやレンタルボートなど足場の限られることの多い野池などの小規模なフィールドや、水がクリア気味でバスをだましにくく、レイダウンやオーバーバング下の狙ったスポットへ比較的近距離から正確に、キャストする必要があるリザーバーなどで有効なスペックと言えるでしょう。
高いサーチ能力を発揮するロングキャスト性能よりも正確なスポットへのキャストと繊細なルアー操作が必要なテクニカルな食わせのビッグベイトゲームは、もしかしたらプレッシャーが高く一筋縄ではいかなくなってきた昨今のバスフィッシングシーンに必要不可欠なスタイルなのかもしれませんね。
今回も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
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