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エクスプライド 168MH実釣インプレッション!ハイレベルなカバーゲームを実現する打ち物系ロッド!

圧倒的な取り回しの良さでイメージ通りのキャストが決まる!!
高い感度と操作性で軽量リグでもコントロール可能なワーミングスペシャル!

シマノのリリースするエクスプライドシリーズは落ち着いたコスメティックとハイエンドモデルに迫る性能でエキスパートはもちろん、初心者の方にも絶大な指示を受けるロッド。必要な部分にはしっかりとコストと手間を掛け、削れる部分は思いきって削る事で高い性能とコストパフォーマンスを両立させています。その絶対実戦主義な作りは様々な面で後発ロッドにたくさんの影響を与え、その後リリースされるロッド達の一種の「基準」とされるほどのシリーズとなりました。

今回はそんなエクスプライドの中でもテキサスリグやラバージグなどの”撃ちモノ系”メゾットに特化したエクスプライド168MHを実釣で使い込んできました。各方面で高い評価と優秀な実績を持ち、初心者からエキスパートまで愛用者の多いロッドの実力は一体どのようなものなのでしょうか?元ロッドテスターが感じた素直な感想と、このロッドが持つ特性や個性を皆さんにお伝えしてみたいと思います。

Contents

エクスプライド168MHのスペック

長さ:2.03cm(6.8ft)
継数:1本
仕舞寸法:203.0cm
重さ:112g
適合ルアーウエイト:10~30g(3/8~1-3/32oz)
適合ライン(フロロ・ナイロン):10~20LB
グリップ長:245㎜
テーパー:F(ファーストテーパー)

エクスプライド168MHの外観とデザインの特徴

ここではエクスプライド168MHが持つ外観とデザインの特徴を紹介します。セパレートでセットされたコルクとEVAのリアグリップなど、エクスプライド特有のセッティングにもそれぞれ意味があり、細部に散りばめられた製作者のメッセージを読み解くことが出来ます。

全体的なデザイン

ブラックをメインに、必要最低限のコスメを施したエクスプライドシリーズ統一の外観は非常にシンプルで引き締まったイメージがあります。良い意味で主張の少ない落ち着いたルックスはどんなリールともなじみ、コルクとEVAをミックスアップしたグリップ周りは、高性能なロッドに不可欠なバランスとコストダウンを高い次元で両立させています。

先生
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エクスプライドシリーズの特徴でもあるコルクとEVAのミックスセッティング。実は使い心地やロッドバランス、コスト面などをハイレベルで実現させるための工夫でもあるんです。

グリップの長さ

扱いやすさや取り回し、使用感に影響するグリップ長は245㎜。撃ちモノ系ロッドとしては少し短めな6.8フィートのレングスを考えれば、可もなく不可もなく平均的な長さに見えますが、実際には高いロッドバランスを実現するための絶妙な長さとなっています。同社のメタニウムのような160~170g程度のリールと組み合わせることで発揮する抜群の取り回しと感度は非常に高いキャスト精度が特徴的で、ハイレベルなワーミングゲームには必要不可欠な性能となっています。

ブランク

ロッドの性能を大きく左右するロッドブランクは高弾性カーボンをメインマテリアルにハイパワーXで補強したブランクを採用しています。
全体的にハリを感じるブランクは非常に軽く感じ、ワーミングロッドに必要な高い操作性と感度を両立。前モデルよりも気持ちソフト化したティップ~ベリー部分はより扱いやすく、軽量なリグへの対応力がアップしています。また、シリーズ共通の優秀なロッドバランスは、長時間の使用でも疲れにくく、ハイエンドモデルに迫るレスポンスと使いやすさはエクスプライドが絶対的な人気を誇る理由の1つと言えるでしょう。

リールシート

出典:シマノ様

マットラバーコーティングにより見た目にも高級感があるエクスプライドシリーズのリールシートは、シマノ独自の素材CI4+を使用し、どんな人でも握りやすく高強度と軽さ重視したコンパクトデザインで優秀な感度と操作性が印象的。長時間の使用でも疲れにくく、軽く握っても力を入れやすいディテールは油断している時の不意打ちバイトもしっかり対応できる作りと言えます。

ガイド

ロッド自体の性格や性能に大きく関わるガイドはステンレスフレームにSiCガイドの組み合わせでミドルクラスの定番と言えるセッティング。軽量でキャストフィールに優れ、トラブルの少ないセミマイクロガイドを用途やテクニックに合わせた専用セッティングとする事でブランクスの性能を引き出しています。コストパフォーマンスを優先しながらも必要な部分にはしっかりとコストを掛ける所はエクスプライドシリーズがハイエンドモデルに匹敵する最大の要因となっています。

エクスプライド168MH 実釣インプレッション

テストしたルアーの一部。この他にも大型のハネモノやスイムジグなどをテストしています。

エクスプライド168MH & ファーストムービング

少し長めのMHロッドと言えば、重量級ファーストムービングにも対応出来るイメージがありますが、個人的にこのロッドでファーストムービングをカバーしようとするのは「もったいない」と感じます。もちろんスペック的には1/2ozクラスのワイヤーベイトや大型ルアーにも使用でき、実際使っているアングラーの方も多いと思いますが、スローダウンゲームに特化した特性を持つこのロッドのティップ~ベリーセクションは、ファーストムービングで使用するには正直中途半端な性格で、実際に使えばこのロッドが持つ本来の実釣性能はやはりワーミングで引き出されるものだと実感出来ます。スピナーベイトやスイムジグ、チャターベイトなど、シングルフック搭載のマキモノにはある程度対応出来ますが、そのようなルアーの使用頻度が高いアングラーさんは素直に172MHや1610Mを選ぶようにし、このロッドでのマキモノは”緊急時のみ”と割り切った方がそのポテンシャルを引き出しやすいでしょう。

先生
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はじめたばかりでタックルが揃ってない初心者の方や、ロッドの本数に制限がある場合以外、168MHはワーミングロッドとして扱った方が良いでしょう。

エクスプライド168MH & ワーミング

非常に軽量で取り回しが良く、感度も高いエクスプライド168MHはシャープな使い心地で操作性高く、3.5~14g程度のシンカーを使用したテキサスリグやラバージグ、ヘビーダウンショットなどと抜群のマッチングを見せます。繊細でイメージよりもややソフトなティップセクションと、パワフルなバットセクションはオープンウォーターで使用する軽めのワーミングからカバー攻略まで様々なワーミングを1本のロッドでこなす事が可能。また、最近では食わせの切り札として使われる事の多いバックスライド系などの高比重ワームのノーシンカーやヘビーキャロライナなどとの相性も高く、その特性はまさにワーミング・スペシャルと呼ぶにふさわしい仕上がりになっています。

先生
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エクスプライド168MHはハイレベルなワーミングに必要な高い操作性と感度をあわせ持ったロッド。精度の高いカバー攻略も可能なパワーと繊細さの両立は、数あるMHクラスのロッドの中でもトップクラスの性能を有しています。

エクスプライド168MHの特徴

ここでエクスプライド168MHが持つ特性と優れた特徴を3つご紹介します。ロッドの持つ特性をしっかり理解して使うことが道具本来の性能を引き出し、釣果を伸ばすコツと言えるでしょう。

アキュラシー精度を引き上げるハイバランス設計と取り回しの良さ

エクスプライド168MHを現場で使用して一番最初に感じるのは非常に優秀な取り回しの良さとロッドバランス。昨今の撃ちモノ系ロッドとしてはややショートな6.8フィートのレングスは高いキャストアキュラシー精度を有し、ロングレングスのロッドでは難しいキャストや丁寧になアプローチを難なくこなす事が出来ます。しっかりと重心を集中させたロッドバランスは長時間の使用でも疲れにくいので集中力が続き、一日中繰り出す事の出来る正確なキャストはタフな状況でこそ真価を発揮し、価値ある一匹をもたらしてくれます。

ハイレベルなワーミングに欠かせない高い感度と操作性

誰もがかんたんにアプローチ出来る一級ポイントでのワーミングや、カバーにアプローチしただけではかんたんにバイトに持ち込めないようなタフコンディション時は、ちょっとした違和感を感じられる高い感度や、移動距離を抑えて細かく、丁寧にリグをコントロール出来る操作性が威力を発揮します。年々タフ化の進む最近のフィールドでは特にこの傾向が強くなってきていますが、今回フォーカスしたエクスプライド168MHはこの2つの性能を見事に両立させたワーミング特化型のロッド。ラインのたるみさえも手に取るようにあやつれる高い感度と操作性はイメージ通りのアクションをワームに与え、今よりも一段上のハイレベルなワーミングは、周りのアングラーが苦戦を強いられている中でも貴重なバイトを絞り出す事が出来ます。

撃ちモノ系ロッドに不可欠なソフトティップとバットパワーの融合

優秀な撃ちモノ系ロッドには様々な要素が求められますが、幅広いウエイトのリグを自由に操れる繊細なティップセクションとカバーの中でフックアップした大型のバスに主導権を与えず押さえ込むパワーはなくてはならない必須のスペックと言えます。

特に最近ではロッドの軽量化が進み、ここ一番のトルクに欠けるロッドがチラホラあるのも事実。いくら”掛ける”事が出来ても”獲る”事が出来なければその魅力は半分以下になりますが、エクスプライド168MHはMクラスのロッドでもはじいてしまいそうな軽いバイトでもしっかりノセるソフトなティップと、掛けた魚とのファイトを常に有利に進め、高確率で取り込むパワーをバランス良く持ち合わせたお手本のようなロッド。上級者の高い要求を満たすだけのポテンシャルと懐の深さは、各方面で高い評価を受けるのも納得出来る完成度を誇ります。

先生
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エクスプライド168MHは撃ちモノ系ロッドとして突き詰めたスペックが最大の特徴。軽量なリグでも正確に打ち込める絶妙なティップと取り回しの良さはハイレベルなカバーゲームを約束してくれます!

エクスプライド168MH 実釣インプレッションまとめ

エクスプライド168MHはロッドレングスを抑える事で他の撃ちモノ系ロッドにはない取り回しの良さと高い操作性を実現したロッド。高いアキュラシー精度は自分のスキルが上達したような感覚になります。

エクスプライド168MHと相性抜群のリグ&ルアー

・1/4~3/8ozクラスのテキサスリグやラバージグ
・1/4~3/8ozクラスのヘビーダウンショット
・6~8インチワームを使用したネコリグ
・1/4~1/2ozクラスのヘビーキャロライナリグ
・4~6インチのバックスライド系ワーム、ノーシンカーリグ

以上がエクスプライド168MHと相性抜群のリグになります。

ハイレベルなワーミングに必要な高い操作性と感度、取り回しの良さを実現するためのレングスは初心者の方にも使いやすく、狙ったピンスポットを射抜ける抜群のアキュラシー精度がエクスプライド168MHの特徴。ソフトなティップは軽量なリグでも繊細なコントロールが可能で、オープンウォーターでの高度なワーミングゲームにも高次元で対応しますが、個人的には5~10g程度がこのロッドのポテンシャルを引き出せるウエイトとイメージしています。野池などの小規模フィールドや、霞水系、リザーバー等キャスタビリティーや絶対的パワーよりもアキュラシー精度や繊細なアクションが重要なフィールドでその実力が発揮され、レンタルボートやオカッパリゲームなど、比較的接近戦の多いシチュエーションでは最近主流となっている7フィート前後のカバーロッドよりもはるかに扱いやすく、メリットを感じる事が出来ます。バスフィッシングでは王道と言えるカバーゲームのスキルや釣果に結び付けるために欠かせないカバー攻略の基礎をいま一度確認したい意欲的なアングラーさんは、エクスプライド168MHを手に取って見ると良いでしょう。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。


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