ハイピッチなナチュラルアクションと高い直進安定性で中層攻略に特化!
シャッドと同等のバイト誘発力でタフタイムに強い食わせのクランク!
昔はよくハンドメイドクランクを作っていたちかみやが、個人的に気になるルアーをテストして、独断と偏見でお送りするルアーインプレッションコーナー。実際に使い込んだ上でそのルアーが持つ特徴や長所などを超個人的な目線でインプレションしています。今回はエバーグリーンのリリーススリムシェイプクランク、ベルカントの特徴と性能について解説していきます。
Contents
ベルカントのスペック
出典:エバーグリーンインターナショナル様
Length : 63.0㎜
Weight : 10.0g
フローティング
Hook : EGトレブルマジック #6×2
カラー :11色
使いやすさ
実釣性能
おすすめ度
ベルカントの構造と外見の特徴
ここではベルカントの主要なコンポーネントや内部構造などから、このルアーが持つ特徴や本来のポテンシャルをひも解いて行きます。
リップの形状
ベルカントのリップ形状はラウンドに非常に近い形状をしています。通常よりもややワイドなリップは水を良く噛んで高いアクション効率を持ちますが、リップの付け根部分はしっかりと絞られているので左右に水を逃がしやすくロールが強く出るセッティングになっています。
リップの角度
出典:エバーグリーンインターナショナル様
ベルカントのリップ角度は通常のシャロークランクとほぼ同じ角度で、効率良く水を受けやすい角度となっています。ラインアイはノーズアイとし、ボディとのバランスを取ることでスイム姿勢はほぼ水平。ナチュラルなアクションと相まってまるでリアルなベイトさながらの泳ぎは、中層にサスペンドするセレクティブなバスをかんたんにバイトさせるほどの力を持っています。
潜行レンジは1.0~1.4mとなっていますが、使い込んでみたイメージではかなりダイブしやすい性質で短い助走距離でもしっかり潜ります。12LBラインでロングキャストしたところ、手前にある1.5mラインのブレイクショルダーをノックしたので、実際にはトレースレンジがもう少し深めに設定されているようです。
ボディ形状
出典:エバーグリーンインターナショナル様
スリムなシルエットで、シャロークランクらしからぬボディのベルカントは、ボディ最下部に固定ウエイトを配置し、しっかりとした浮力と確保しながらも低重心化を両立したボディでデッドスロー~ハイスピードまで幅広いリトリーブスピードに対応出来る高い安定感を持っています。
また、フラット面の多く流れるようなボディデザインは、十分なウエイトと空気抵抗を受けにくいセッティングで固定重心でも十分なキャスタビリティーと使いやすさを持ち、持ち前のナチュラルなロールアクションを最大限活かせる仕様になっています。
ベルカントの特徴と長所
ここではベルカントが持つ特徴を3つご紹介します。
それぞれのルアーが持つ特徴や長所、強み理解していれば、状況に応じて正確にルアーを使い分けられるようになるので、より多くのバスに出会えるチャンスが広がります。
タフコンデションでもバイトに持ち込めるナチュラルアクション!
シャッドのような控え目なアクションと水平に近いスイム姿勢で食わせ能力の非常に高いベルカントは他のクランクと比べてタフコンデションに強く、ルアーの性能が試されるオープンウォーターのただ巻きでもバイトに持ち込める特性を持っています。
この特性は通常のシャロークランクが苦手とする水質が急激にクリアアップした状況やプレッシャーが強く掛かる状況など、バスが強いアピールを嫌うような状況でも有効で、タフ化が加速する現代のフィールド事情に則した特性と言えます。中層でバイトに持ち込めるほどのバイト誘発力は、バスのコンディションやフィールドの状況を選ばず、どんな時期でも安定した実力を発揮するのでフィールドの状況をいち早く見極めるためのパイロットルアーとしてうってつけの性能と言えます。
バイト誘発力を加速させるシャッドライクなシルエット!
ベルカント最大の特徴でもあるスリムシェイプボディは、ナチュラルなアクションと相まって高いバイト誘発力を持っています。
クランクらしい使いやすさを残しながらも大きめのシャッドのような特性は非常に見切られにくく、プレッシャーの高いフィールドではベルカントでしかバイトが出ないなんて事もしばしば。オーソドックスなクランクベイトのフォローとしてベルカントを使用すれば、その高いバイト誘発力をかんたんに体感する事が出来るでしょう。
スロー~ハイスピードまできっちり泳ぐハイバランスなボディ!
バスはコンディションや状況によって反応しやすいリトリーブスピードが変わるので、幅広いリトリーブスピードに柔軟に対応できる能力というのは優秀なハードベイトにとって欠かすことの出来ない性能と言えます。
時として釣果を大きく左右するリトリーブスピードですが、ベルカントは固定重心による高いボディバランスで、スロー~ハイスピードまで様々なリトリーブスピードでしっかりアクションし、バスを誘い出す事が可能。バスのコンディションに合わせてどのような状況でも幅広く対応出来るスペックは、必然的に出番も増えやすく結果として多くの実績を残す事が出来ます。
ベルカントの感想とまとめ
上 ジャッカル チャブル
下 エバーグリーン ベルカント
クランク+αのハイブリットルアーとしてはジャッカル社の「チャブル」が有名。似たようなコンセプトながらも食わせにフォーカスしたベルカントは、アクションもよりナチュラルでタイトになっています。
シャロークランクにシャッドの特性をプラスしたルアー。
何よりもバイトに持ち込む力を強化したベルカントを的確に言い表すならこの様な言葉になります。
非常にナチュラルなアクションは、レスポンスも良く、ミドル~早めのリトリーブスピードで高い実釣性能を発揮しますが、ゆっくりリトリーブしてしまうととたんに釣れなくなります。
通常のクランクでは反応しないようなタフコンデションやプレッシャーの高い状況に強く、ライトリグくらいしか反応しないようなコンデションでもベルカントには反応する事が多々あります。逆に通常のクランクが本領発揮の場面では効果の薄い事も多く、しっかりと出しどころを見極めて投入する事が釣果への近道でしょう。
また、この手のクランクは初夏~秋口、バスが表層付近でベイトを追っている時にものすごく釣れる事があります。「バスのレンジは浅そうだけどトップウォーターには出きらない。」そのような雰囲気の時はシャッド高速巻きの要領でベルカントをキャストしてみましょう。コツは「バスにルアーを見させない」つもりでリトリーブする事。今までの経験上、秋の台風シーズンではこの釣りで良い釣りが出来るハズですよ!
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
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