大きなボディに内包されたナチュラルアクションがバイトを誘発!
ビッグベイトやマグナムクランクのフォローとしても優秀な個性派ルアー!
ちかみやが、個人的に気になるルアーをテストして、独断と偏見でお送りするルアーインプレッションコーナー。実際に使い込んだ上でそのルアーが持つ特徴や長所などを超個人的な目線でインプレションしています。今回はデプスのリリースするブルーギルイミテートのビッグ・フラットサイド、 リアライザーの特徴と、個性的な性能、その性質について解説していきます。
Contents
リアライザーのスペック
Length : 113.0㎜
Weight : 1.8oz
スローフローティング
Hook : #3×2(リアはフェザーフック仕様)
カラー :12色
使いやすさ
実釣性能
おすすめ度
リアライザーの構造と外見の特徴
ここではリアライザーの主要なコンポーネントや内部構造などから、このルアーが持つ特徴や本来のポテンシャルをひも解いて行きます。
リップの形状
出典:デプス様
耐衝撃性に優れたポリカーボネートを使用したリアライザーのリップは先端にテーパーをつけたラウンドリップを採用しています。先端ががとがった独特の形状は水を良く掴むのでスロー~ファーストリトリーブまでしっかり泳ぎ、まるでシャッドのようなナチュラルなロールアクションを発生させます。
また、ブルーギルが多く生息するウィードエリアでの使用を前提としたテーパードリップは、メインストラクチャーとなるウィードへのタッチ感も極上。必ずリップの「先端」からウィードにコンタクトするのでルアーがウィードに飛び込み過ぎず、アングラーの思い通りに一帯をサーチする事が出来ます。
リップの角度
出典:デプス様
リアライザーのリップ角度はシャロークランクらしく、水を受けやすい角度設定となっています。ラインアイはノーズアイなのでリップで受けた水の抵抗を積極的に活用するセッティング。掴んだ水を左右へ逃がし、パタパタとアクションする姿はまさにフラットサイドクランクといったところで、他のビッグクランクにはない弱めの食わせアクションがリアライザー最大の特徴と言えます。
また、リアライザーの持つ潜行能力は約1.5m程度。様々なシチュエーションで幅広く活躍するオーソドックスな設定はどんなフィールドでも可能性を広げてくれます。
ボディ形状
出典:デプス様
ボディの形状に特徴のあるリアライザーは、一言で言ってしまえば大型のフラットサイドクランクです。発砲樹脂を使用した特殊なボディは適度なボディウエイトでキャスタビリティーを確保しながらも浮力を調整。あえてスローフローティングとしたセッティングはリトリーブを止めることで真価を発揮し、フラフラと水面を目指すその姿は食べ頃のブルーギルにしか見えません。
また、サーチベイトでありながらナチュラルなノンラトル・ロールアクションでアピールする特性は、これまでバイブレーションプラグに頼っていた広大なフラットウィードエリアにおいても、ハイアピールベイトでは食わないセレクティブなバスにプレッシャーを与えることなく、効率の良いサーチを可能にしてくれます。
リアライザーの特徴と長所
ここではリアライザーが持つ特徴を3つご紹介します。
それぞれのルアーが持つ特徴や長所、強み理解していれば、状況に応じて正確にルアーを使い分けられるようになるので、より多くのバスに出会えるチャンスが広がります。
ナチュラルなロールで食わせ重視のアクション設定!
浮力を抑えたボディとアクションをスポイルするリアのフェザーフックなどで大きなボディにも関わらずナチュラルなアクションを持つリアライザーは非常に高いバイト誘発力を持っています。
かんたんにいうとフラットサイドクランクに近い特性は、他の大型ルアーやマグナムクランクでバイトに持ち込めない状況で非常に効果的。より食わせにフォーカスしたリアライザーの特性は状況次第で他を圧倒する実釣性能を発揮します。
浮力を抑えたボディでリアルなライザーテクニックを再現!
リアル(現実的な、本当の)+ライザー(浮き上がる、のぼる)と銘打たれたリアライザーは浮力を抑えたスローフローティング設定で、水面にゆっくりと浮上する姿は無防備なブルーギルそのもの。年間を通してウィードエリアで多く見られるその光景はバスの本能を大きく揺さぶり、捕食スイッチをONにする力を持っています。
特に大型のバスはブルーギルをメインベイトとしている事も多く、リアライザーのライジングテクニックは非常に効果的。しっかり潜るクランクベイトの特性とリアルなシルエット、スローフロートセッティングという個性的な特性を持つリアライザーだからこそリアルで有効なライザーテクニックを再現出来るのです。
かんたんにロングキャスト出来るキャスタビリティー性能!!
空気抵抗の大きくなりやすいビッグボディと、固定重心でありながら特殊な製法でキャストしやすいボディウエイトを確保したリアライザーは、非常に優秀なキャスタビリティーを持っています。
優秀なキャスタビリティーは、少ないキャスト数で効率良く広範囲を探れるためファーストムービングルアーには無くてはならない性能と言えます。特にリアライザーのようなパイロットルアーにとっては釣果を左右するほどの重要な要素。無駄なキャスト回数を減らせれば、その分プレッシャーもかかりにくくなり、結果として釣れる確率も変化してきます。
リアライザーの感想とまとめ
リアライザーにはデプスメンバーだけが購入出来る「プロップ仕様」もあります。様々な特性を持つリアライザーはもはやクランクベイトという枠から飛び出したルアーなのかもしれません。
大きなボディを持つ反面、アピール力を抑えたナチュラルなロールアクションで食わせ能力に磨きをかけたリアライザーは、使うシチュエーションや有効な場面がかなり限定的ですが、しっかりと投入タイミングを見極めて使えば高い実釣性能を発揮するタイプのルアーです。
特にウィードエリアの水面でブルーギルが泳ぎ回っている状況では、その実力を発揮しやすく、ビッグベイトやマグナムクランクでバイトに持ち込めない状況でのフォローベイトとしても非常に優秀。ポーズによるライザーを織り交ぜながらスポット的に投入するとバイトに持ち込める場合が多々あるのでこのような状況ではリアライザーを試して見ると良いでしょう。
最後にリアライザーの名前の由来はリアル+ライザーの造語と先ほど言いましたが、実はちゃんとした意味があります。
それは具現化する人、体現者という意味。
リアルなブルーギルを追求し、それを具現化したリアライザー。
それを使ってリアルなブルーギルパターンを体現する事こそが、このルアーが持つ性能を最大限に引き出す条件と言えるでしょう。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
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