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オカッパリアングラーの強い味方!2020 ゾディアス1610M 実釣インプレッション

高いキャスタビリティーはオカッパリアングラーの強い味方!
幅広いウエイトに対応し初心者にも使いやすい特性は次世代のマルチパーパスロッド!

ハイエンドモデルなどに採用されるカーボンモノコックを搭載し、一躍注目のロッドとなった新・ゾディアスシリーズ。
ロッド全体の軽量化によって基本性能の底上げに成功しながらも、旧モデルと同じくアングラーに優しいコストパフォーマンスで非常に人気の高い20ゾディアスは今最も注目されているロッドと言えるでしょう。

そんなゾディアスシリーズの中でも特に人気のある20ゾディアス1610Mは、シリーズを通して最も人気のあるモデルとなっています。評判も高く、兄弟機である166Mとどちらを選ぶが迷っている方は本当に多いこのロッド。果たしてその本質はどのようなものなのでしょうか?今回はそんなゾディアス1610Mの実釣で使い込んでみた際に感じた個人的な使用感や感想、抱いたイメージを交えてその特徴を皆さんにお伝えしてみたいと思います。

Contents

2020 ゾディアス 1610Mのスペック

長さ:2.08cm(6.10ft)
継数:2本
仕舞寸法:178.2cm
重さ:110g
適合ルアーウエイト:7~21g
適合ライン(フロロ・ナイロン):8~16ポンド
グリップ長:244㎜
テーパー:F(ファーストテーパー)

2020ゾディアス1610Mの外観とデザインの特徴

全体的なデザイン

旧モデルと同じく全体的にブラックをメインに、アクセントのレッドカラーが入った外観はとてもカッコ良く引き締まったイメージで、非常にスパルタンな印象を受けます。コストパフォーマンスを重視したロッドとして初めて採用されたカーボンモノコックグリップは、ロッド全体を軽量化して設定された価格とは不釣り合いな性能を持っています。

グリップの長さ

出典:シマノ様

扱いやすさや使用感に影響するグリップ長は244㎜。セミダブルのグリップはダブルハンドでのオーバーヘッドキャストから正確なピッチングまでまんべんなくこなせます。一見すると特に特徴の無いグリップ長に思いますが、6.10ftのロングレングスながらとてもスムーズに取り回せるのは、このグリップのおかげ。ゾディアスシリーズがコストパフォーマンスに優れながらも高い性能を誇るのはこの様な細かい調整の賜物であり、このグリップは、その象徴のようなパーツと言えます。

ブランク

ロッドの性能を大きく左右するロッドブランクは中弾性カーボンをメインマテリアルにハイパワーXで補強したファーストテーパーのブランクを採用しています。
しなやかな中にも全体的にハリを感じるブランクは操作性も悪くなく、ファーストテーパーと相まって初心者でも扱いやすくなっています。7フィートに迫るロッドレングスはとても振り抜けが良く、長さを感じさせません。

リールシート

出典:シマノ様

コストパフォーマンスを優先しながらもリールシートはシマノの最新型リールシートであるパーフェクションシートXTを採用。独自のカーボン強化素材CI4+を使用しコンパクトで手の小さい方でも握りやすく、ロッドの軽量化にも一役買っています。使いやすいリールシートは感度と操作性が高いのはもちろん、長時間の使用でも疲れにくく、集中力の途切れやすい初心者には強い味方となってくれます。

ガイド

必要にして十分な性能を持ったアルコナイトガイドはダブルフットガイド4個とシングルフットガイドを5個搭載しています。ガイド径は#5.5とマイクロガイドが全盛の現在としては少し大きめで、大口径のガイドと少なめのガイド数はブランク本来のしなやかさを引き出して曲がりやすい特性になり、キャストのしやすさと飛距離アップに貢献します。トップガイドはSicを採用し、必要な部分にはしっかりコストをかけて高い実釣性能とコストパフォーマンスを両立させている部分は旧モデルと同様。コストパフォーマンスを優先しながらも必要な部分にはしっかりとコストを掛ける所はゾディアスが高く評価されている理由となっています。

先生
先生
アルコナイトはPEラインでけずれてしまうというウワサがありますが、そんなことはありませんよ。アルコナイトの特性に関してはこちらの記事で解説しています。
アルコナイトってどうなの?導入が心配な方に教えたい本当の性能2015年に登場したシマノの「ゾディアスシリーズ」が採用して一躍有名になったアルコナイトリング。最近では多くのエントリーモデルに採用され...

2020 ゾディアス1610M 実釣インプレッション

テストしたルアーの一部。ここに写っているモノ以外にも様々なサイズのスイムベイトやポッパー、ジャークベイト、シャッド、ヘビキャロ、ヘビーダウンショット、大型のネコリグやなどをテストしています。

ゾディアス1610M & ファーストムービング

ハードベイトとのマッチング評価が非常に高いゾディアス1610Mは予想以上の幅広いウエイトに対応出来ます。表記上のMAXウエイトは21ℊとなっていますが、実際には1oz程度のハードベイトも無理なくキャスト出来ます。

特に3/8~1/2ozクラスのスピナーベイトやバズベイトなどのワイヤーベイト、バイブレーションなどは非常に使いやすく、キャスタビリティーの優れないクランクベイトであってもストレスは感じにくいキャストフィールとなっていますが、軽いウエイトの方は限界が低く、エキスパートアングラーでも5ℊ以下のハードベイトをキャストするには少し苦労するでしょう。6.10ftのロッドレングスはロングキャストには適していますが、ペンシルベイトやポッパー、ジャークベイトなどのロッドワークでアクションをつけるタイプのハードベイトはストレスを感じる部分もあり、ロングキャストの必要がないボートフィッシングや操作系のハードベイトを多用するフィッシング・スタイルの方、その様なルアーが活躍するフィールドでは少しレングスが短めの166Mの方が使いやすいでしょう。

ゾディアス1610M & ワーミング

しなやかながらも感度と操作性を優先し、しっかりとしたハリを持たせたゾディアス1610Mはワーム系の釣りもそつなくこなしてくれます。皆さん気になる感度面は決して良いとは言いませんが必要十分と言ったレベル。5~10ℊ程度のウエイトを使用したリグであればほとんど対応出来ますが、多少先重り感があるところ、ロングレングスはワームの釣りで必要になる繊細な操作がしにくいところ、バットパワーはそれほど強く無いのでヘビーカバーはちょっとキビシイところ。この3点に気を付けましょう。シェイクなどの繊細な操作を必要としないヘビーキャロライナやちょっとしたカバー打ち、打ち物系ベイトフィネスのサブロッドとしては十分つかえる性能を持っています。

先生
先生
キャスタビリティーの高さに目が行きがちな長いロッドですが、当然メリットとデメリットがあります。皆さんのフィッシングスタイルや良く行くフィールドに置き換えて、果たしてロングレングスのロッドはメリットの方が多いのか?デメリットの方が多いのか?良く考えてから選びましょう。

ライバル機種 ゾディアス166Mとの使い分け

ゾディアス1610Mと166Mはどちらも似たような性格から、「最終的にこの2モデルで悩む」方が後を絶ちません。
両方使ってみた結果、ロッドの性格や特性はほとんど変わりませんでした。強いて言うならば1610Mの方がバットパワーが強い印象が残りましたが、キャスタビリティー重視なら1610M、操作性を重視なら166Mを選ぶと良いでしょう。

先生
先生
繊細な操作の要らないマキモノやテキサスリグ、ヘビーキャロライナをメインに使うなら1610M、ポッパーやペンシルベイト、ジャークベイト、ワームの釣り比率が多いなら操作性に優れる166Mがオススメです。

2020 ゾディアス 1610Mの特徴

ここではゾディアス1610Mが持つ優れた特徴を3つご紹介します。
このロッドが持つ特性が理解出来れば、ゾディアス1610Mがどのようなロッドなのかイメージしやすくなります。

長めのレングスは高いキャスタビリティーと優秀な取り回しを両立

ゾディアス1610Mの大きな特徴の一つとしてロングレングスでキャスタビリティー性能が非常に高い特性があります。6.10ftのレングスはどんなフィールドやシチュエーションでも使いやすいギリギリのレングスで、初心者からエキスパートまでストレスなくロングキャストが出来ます。長めのロッドというのは取り回しが悪いモノありますが、ゾディアス1610Mはしっかりと細分まで作り込まれているので取り回しも良く、ウエイトを乗せればしっかりと曲がる特性のブランクはロングキャストが非常にしやすく、オカッパリゲームはもとより、ディスタンスが必要な状況やロングキャストを生かせるビッグフィールドでとても役に立ちます。

しなやかながらも曲がるロッド特性はハードベイトゲームに最適!

ハイパワーxでロッド全体を締め上げ、ブランクにハリを持たせて操作性を上げているゾディアス1610Mですが、メインに中弾性カーボンを使用してガイド数を減らしているセッティングは負荷をかければしっかりと曲がり込むのでワームの釣りはもとより、ハードベイトでの釣りと最高の相性を持っています。キャスト出来るルアーウエイトの幅もイメージよりもとても広く、様々なハードベイトをキャストしやすい特性になっています。

使いやすく素直な性格は最初の一本にうってつけ!

良い意味でクセが無く悪い意味で個性の無い素直な性格は、オカッパリゲームをメインとする初心者でも扱いやすく最初の一本にうってつけです。様々なルアーに対応する懐の深さは色々なルアーを使い込むのに好都合で、アングラーのスキルアップにとても貢献してくれます。

また、基本性能の高いゾディアスはエキスパートアングラーでも納得できる性能を持っているので持ち込むタックルに制限があるオカッパリやボートフィッシングのバックシート、遠征先のサブロッドとしても非常に有用です。初心者、エキスパート問わず、一本持っていると何かと応用が効いてとても便利なロッドです。

2020ゾディアス1610M実釣インプレッションまとめ

投げて巻くだけの釣りとゾディアス1610Mは最高のマッチングで、高いパフォーマンスを発揮してくれます。ワームの釣りにも対応し、まんべんなく性能を詰め込んだ仕上がりは、一本しかロッドを持てない状況でとても頼りになります。

ゾディアス1610Mと相性も抜群のリグ&ルアー
・1/4~1/2ozクラスのスピナーベイト、バズベイト
・1oz程度のビッグベイト、スイムベイト
・1/4oz以上のスイムジグ、チャターベイト
・1ozクラスのハネモノやロッドワークの要らない大型トップウォーター
・ミドルサイズのクランクベイト、バイブレーション
・1/4oz以上のシャッド
・1/4oz以上のテキサスリグやラバージグ、バックスライド系ワームによるカバー打ち
・1/4~1/2ozのヘビーキャロライナ、その他ロッドワークを多用しないワームの釣り

以上がゾディアス1610Mと相性抜群のリグとルアーになります。

こうしてリストアップしてみるとほとんどのルアーやリグに対応でき、いかに懐が深いか良く分かります。

ロングキャスト性能にフォーカスし、オカッパリでの使用を強く意識したモデルであるこのロッドはワームの釣りよりもハードベイトとの相性が良く、マキモノメインに使ってあげるとその真価を発揮してくれるでしょう。

高性能で多用途なゾディアス1610Mはストライクゾーンが広く初心者はもちろん、エキスパートでも満足にいく仕上がりです。

あると何かと便利なスーパーサブロッドであるゾディアス1610M。この機会に皆さんも一本ご用意してみてはいかがでしょうか?

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

ゾディアスの他モデルインプレッションはこちら!!

https://bassmania.site/%e3%83%91%e3%83%af%e3%83%bc%e3%83%a0%e3%83%bc%e3%83%93%e3%83%b3%e3%82%b0%e3%83%90%e3%83%bc%e3%82%b5%e3%82%bf%e3%82%a4%e3%83%ab%ef%bc%812020%e3%80%80%e3%82%be%e3%83%87%e3%82%a3%e3%82%a2%e3%82%b9172mh

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