スピナーベイトを簡素化したようなルックスと、幅広いセッティングが可能な懐の深さが非常に魅了的なジグスピナーはややマイナーな存在ながら、エキスパートのアングラーになればなるほどその実力を知っている方が増えるルアーではないでしょうか?
ナチュラルなアピール力で活躍するシチュエーションを選ばず、スナッグレス性能も高くて使いやすい特性はまさに初心者の強い味方。ただ巻くだけでセレクティブなビックバスも虜にしてしまうその実釣性能は使わない手はありません。今回はそんなジグスピナーの中でも本当に実釣性能が高いおすすめジグスピナーと、その性能を引き出してくれる優秀なトレーラーワーム、ジグスピナーの実釣性能を引き出す使い方を皆さんにご紹介します。
Contents
おすすめジグスピナー4選
ここでは、私が実際に使ってきた色々なジグスピナーの中で数々の実績と釣果を残し、胸を張って皆さんにおすすめ出来る実釣性能抜群のジグスピナーを4つご紹介します。
おすすめその1 ゲットネット ダブルフラッシュスピン
プロップとブレードで作り出すバイブレーションがライブリーなアクションを生み出すジグスピナー!
ヘッド前部に装着されているプロップがとても印象的なゲットネットのダブルフラッシュスピンは、他のジグスピナーには無い複雑なバイブレーションを持っていて、コンパクトなサイズながら高いアピール力を誇ります。ヘッド部分には追加のブレードやシンカーを取り付けることも可能で、様々なビルドアップが楽しめます。
おすすめその2 デプス Bカスタム・ジグスピナー
デカバス対応のジグスピナーとして古くから知られているデプスのBカスタム・ジグスピナーは素早い立ち上がりとスローリトリーブでも確実なバイブレーションで、ナチュラルにバスを誘い、タフコン時でも使える切り札としてエキスパートに愛用されています。
安定したスイムバランスを誇るスイミングジグヘッドをフリーセットすることで、スピナーベイトとは異なるナチュラルバイブをもたらし、スピナーベイトとスイミングワームの隙間を詰めるサーチベイトとして、今まで獲れなかった極度のセレクティブ・ビッグ・フィッシュを、いとも簡単にバイトに持ち込める力を持っています。
おすすめその3 ダイワ ジグスピナー SS
中~小型のシルエットで、アピール力のバランスがとても優秀なダイワのジグスピナーSSはジグスピナーに必要な性能を高次元であわせ持ち、ただキャストして巻くだけでたくさんのバスを連れてきてくれます。ヘッドに装着されたブラシガードは高いスナッグレス性能を発揮し、トラブルレスなその特性はエキスパートはもちろん、初心者にとてもおすすめです。
おすすめその4 グゥーバー 越前スピン
他のジグスピナーとはちょっと違う。特化した性能が無類の強さを誇るエキスパート向けジグスピナー
約20年に渡ってハンドメイドで制作、販売され、利根川・霞ヶ浦水系のアングラーに根強い人気を持つローカルベイトの越前スピンは、知る人ぞ知る名作ワイヤーベイトとして不動の地位を確立しています。形状としてはジグスピナーに似ていますが、実際は縦スト周りのサスペンドバスをフォーリングで狙うためのルアーです。ただ巻きでは大きなシングルコロラドの生み出す波動が遠く離れたバス達に効率良くアピールし、サーチベイトとしても有能な一面を持っています。
ジグスピナーで良く使われるトレーラーの特徴
トレーラーによって大きく性能が変わるジグスピナーにとって、相性の良いトレーラー選びはとても大切です。それぞれのトレーラーが持つ特徴を良く理解して使い分ける事が釣果への近道になります。
トレーラーを選ぶ時の注意点
ジグスピナーのトレーラーには様々なワームが使えますが、それぞれの特徴を理解して使い分ける事とかんたんに釣果を伸ばす事が出来ます。ここではジグスピナーに良く使われるトレーラーの特徴を形状別にご紹介します。
ピンテール系
デプスのデスアダーやスタッド、ドライブスティックなどに代表されるピンテール系はブレードのバイブレーションを受けて非常にライブリーなアクションを発生させます。今回紹介するトレーラーの中では一番ナチュラルでバイト誘発力が高く、プレッシャーが高い状況や水の色がクリアアップしている状況で威力を発揮します。
グラブ系

ジグスピナーのトレーラーとして古くから親しまれ、様々な状況に対応出来るグラブ系のワームは、オールマイティーな使い方が可能なので釣りを組み立てる際の基準としてとても重宝します。適度なアピール力はどんなフィールドでも、どんな状況でもとても効果的。ジグスピナーとセットで一つは用意しておきたいトレーラーとなります。
シャッドテール系
ジグスピナーのトレーラーとして人気のあるシャッドテール系は泳がせた時の水の抵抗も大きく、中層をスローにリトリーブする事が出来ます。アピール力も高いので広い範囲からバスを寄せますが、浮き上がりやすいセッティングなのでリトリーブスピードの自由度が低いデメリットもあります。水押しの強いワームは、ジグスピナーのナチュラルなバイブレーションを打ち消してしまうこともあるので新しいトレーラーを試す時はキャスト前に一度足元で泳がせてみて、アクションの確認をしておきましょう。
ジグスピナーのトレーラー おすすめ3選
ここでは私自身が長年愛用し、ジグスピナー性能を引き出す優秀なトレーラーワームをご紹介します。どのトレーラーも実績も釣果も抜群。ジグスピナーの実釣性能をフルに引き出してくれるワーム達です。
おすすめトレーラー その1 デプス デスアダー
様々な使い方が可能で、各方面で高い実績を誇るデプスのデスアダーはジグスピナーととても相性が良く、高い実釣性能を誇ります。ピンテールが生み出すビビットなアクションはまるで本物のベイトフィッシュのようにバスを誘い、適度なボリュームを持つボディはしっかりとした重量があるのでロングキャストもしやすく、ビッグレイクから野池まで使うシチュエーションやフィールドを選びません。
おすすめトレーラーその2 ゲーリーヤマモト 4インチグラブ
どんなリグにも高次元で対応するゲーリーヤマモトの4インチグラブは、ジグスピナーとのマッチングも抜群で、全体のバランスが取れたジグスピナーとのセッティングはお互いの長所を引き出し、大小かまわずたくさんのバスを連れてきてくれます。
おすすめトレーラーその3 ジャッカル リズムウェーブ
スロー~ファーストまであらゆるリーリングスピードでしっかり動いてアピール力も高いジャッカルのリズムウェーブは、数あるシャッドテールワームの中でもジグスピナーとの相性がトップクラスのシャッドテールです。ワームのサイズが絶妙で、セットした時の一体感が素晴らしく、ハイピッチなウォブリングアクションはジグスピナーとの相乗効果によって驚異的なバイト数を誇ります。
ジグスピナーの性能を引き出すおすすめな使い方
ヘッドのウエイトとブレード、トレーラーを変更する事で様々なレンジとリトリーブスピードに対応し、サーチベイトとしても非常に優秀なジグスピナーですが、下記に紹介するコツを意識して使用すると釣れるバスの数が一気にします。ここではそんなジグスピナーを使いこなすための使い方を解説します。
リトリーブスピードを意識する
ヘッド部分のウエイトやトレーラー、ブレードを変更する事で様々なリトリーブスピードに対応できるジグスピナーは、巻きスピード一つで大きくバスからの反応が変わるルアーです。どんなファーストムービングルアーでも、その時の状況に応じてリトリーブスピードを使い分けるのは大切ですが、様々なセッティングでベストな巻きスピードが変わるジグスピナーにとっては、他のルアーよりも非常に重要なファクターとなっています。
水深(レンジ)をイメージして使う
他のワイヤーベイトと同じく、様々なレンジを攻略出来るジグスピナーにとっても、リトリーブするレンジというのは非常に重要です。どんなに実釣性能が高く、優秀なジグスピナーでもバスが反応しないようなレンジを通しては意味がありません。バスのいるレンジをしっかりイメージしてキャストする事が釣果への近道となります。
アピール力を調整する
トレーラーやブレードを変える事でアピール力を調整できるジグスピナーは非常にセッティングの幅が広く、様々な状況に対応出来るルアーといえます。トレーラーとブレードの関係性を理解しておけば自分がイメージするアピール力を作り出すこともかんたんで、当日の天候や水の色、使用するシチュエーションや状況によって自由に組み合わせれば釣れるバスの量もサイズも一気にアップします。
※ジグスピナーのトレーラーやブレードの特性については、こちらの記事を参考にしてください。


ジグスピナーが効果的なシチュエーションとは?
スピナーベイトと良く比べられるジグスピナーですが、スカートが無い分より幅広いリトリーブスピードに対応し、ナチュラルで控え目なアピール力はどんなフィールドでも、どんな状況でも非常に有効です。特にバスがベイトフィッシュを追っている状況ではとても効果的で、広いエリアを手早くサーチ出来てバイトに持ち込める特性はファーストムービングルアーの中でも一番の万能ルアーと言えます。
・高いスナッグレス性能と圧倒的使いやすさ
・様々なリトリーブスピードとレンジを探れる
・ブレードとトレーラーの組み合わせでアピール力が自由自在
・どんなフィールド、状況でも使えて効率良く釣果を残せる
正直なところ、ここまで完璧な特徴を持った万能なファーストムービングルアーは他にありません。
ジグスピナーの性能を引き出すタックルとは?
ジグスピナーに最適なロッド。実はそれほどタックルセッティングの多くを求めない部分もジグスピナーのステキな一面でもあります。軽いウエイトであればスピニングタックルでも十分なところが初心者におすすめしたい要素の一つでもありますが、ジグスピナーもファーストムービングルアーの一種なのでベストなタックルセッティングというものはあります。
ここではそんなジグスピナーの性能を引き出すタックルセッティングを紹介します。
ロッド
スピナーベイトのような大きなシングルフックを持ち、しっかりとしたフッキングをするにはそれなりのロッドパワーが必要と思われますが、フック自体はそれほど太いモノを使用しないのでML~Mクラス程度のパワーで十分です。強いていうのであれは、テイクバック時にしっかり曲がってキャストしやすいロッドが理想的で、レングスは長めの方がロングキャストもかんたんでトレースコースを調整しやすくなります。
シマノのエクスプライド166MLはレギュラーファーストのテーパーでキャストしやすく、中~小型のハードベイトにベストマッチします。カーボン特有の高い感度はブレードの回転までも手に取るように伝え、ルアーの状態をアナウンスしてくます。
こちらのエクスプライド163ML‐Gは、適度なグラス配合率を持つグラスコンポジッロッドで、先ほどの166MLよりもマキモノに特化したスペックを持っています。感度はやや劣りますが、抜群のノリの良さは格別です。
リール
ジグスピナーで使用するリールについても特に縛りはありませんが、最近リリースされているXG(エクストラハイギア)では必要となるラインのたるみが足らなくなるためか、バイトを弾いてしまう現象が一気に増加します。
また、あまりにも早い巻き取りスピードはジグスピナーにとって生命線である巻きスピードの調整を難しいものにしてしまいます。通常のギヤ比(6~7.0:1)程度のリールが使いやすく、他のファーストムービングルアーにも使い回せるので何かと重宝します。
非常にリーズナブルながら高い性能とDCユニット搭載でロングキャストもかんたんなシマノのSLX-DCはファーストムービングルアーとの相性も抜群で初心者にうってつけのスペックを持っています。
ライン
ジグスピナーと相性が良いラインはフロロカーボンライン(12~16lb)になります。PEラインでは私の経験上、バイトの弾きが多発してしまうので使用しません。
フロロカーボンラインは伸びが少なく、遠く離れたルアーでもがっちりフッキングするパワーを伝えてくれます。根ズレにも強く、ディープレンジの攻略やロングキャストした場合では高い感度でルアーの状態をインフォメーションし、ジグスピナーとは相性の良いラインと言えるでしょう。
バス釣り初心者におすすめ!良く釣れるジグスピナー&トレーラーとその使い方 最後に・・・
ブレードとトレーラーの組み合わせによって無限の実釣性能を発揮するジグスピナーは、使い込んで経験値が増えれば増えるほど、その本質を理解して釣果が倍増する魔法のルアーです。他のファーストムービングルアーと比べてコストパフォーマンスも高く、欠点らしい欠点が無いその特徴は初心者向けファーストムービングルアーのお手本とも言えるでしょう。
それほどまでの性能をジグスピナーというルアーは秘めています。
しっかりとセッティングされた本当のジグスピナーの実力。今度は皆さんが実際の釣行の中で試してみてください。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
※ジグスピナーは、スピナーベイトタックルとの相性も抜群です!!


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