バス釣りの本質集 PR

ロッドテスターがレビューする!エクスプライド270L+実釣インプレッション!!

優秀なロングキャスト性能と高い操作性がタフな状況を切り開く!
ビッグレイクやオカッパリでの使用が圧倒的なアドバンテージとなる最新鋭のロングロッド!

「おすすめのロッドは何ですか?」

私がよく聞かれる質問ベスト3の中に必ずこの質問が入ってきます。

その時に真っ先に思い浮かべるロッドの一つがシマノのエクスプライドシリーズ。

落ち着いたコスメティックとハイエンドモデルに迫る性能でエキスパートはもちろん、初心者の方にも絶大な指示を受けるエクスプライドは、必要な部分にはしっかりとコストと手間を掛け、削れる部分は思いきって削る事で高い性能とコストパフォーマンスを両立させています。その「絶対性能主義」な作りは様々な面で後発ロッドにたくさんの影響を与え、その後リリースされるロッド達の一種の「基準」とされるほどのシリーズとなりました。

今回はそんなエクスプライドシリーズの中でもスピニングタックルとしては長めのレングスで、抜群の遠投性能とハイレスポンスな操作性を両立したエクスプライド270L+を実釣で使い込んできました。オッカパリゲームでは圧倒的なアドバンテージとなるロングキャスト性能と幅広いウェイトとリグに対応出来るL+のパワークラスはビッグレイクはもとより野池のような小規模なフィールドでも高い実力を発揮する新基準のマルチパーパスモデル。使い方によっては強力な武器となるハイパフォーマンスな実力とその魅力を皆さんにお伝えします。

Contents

エクスプライド270L+のスペック

長さ:2.13cm(7.0ft)
継数:2本
仕舞寸法:188.4cm
重さ:97g
適合ルアーウエイト:3~12g
適合ライン(フロロ・ナイロン):3~6LB
グリップ長:210㎜
テーパー:F(ファーストテーパー)

エクスプライド270L+の外観とデザインの特徴

ここではエクスプライド270L+が持つコスメティックや、外見の特徴を紹介します。
セパレートでセットされたコルクとEVAのリアグリップやガイドセッティングにもそれぞれ意味があり、細部に散りばめられた製作者のメッセージを読み解くことが出来ます。

全体的なデザイン

無用なコスメティックを減らし、ブラックをメインにとした落ち着きのある外見は使い手や組み合わせるリールを選ばないシックなデザインとなっています。

全身をハイパワーXで強化したブランクスは非常にストイックなイメージで、強度を保持したまま全モデルよりも約10%もの軽量化を達成。直接触れる機会の多いグリップはハイグレードのコルクを使用して、シルキーなタッチ感とダイレクトな操作性を確保しつつも、置きキズなどが付きやすいエンド部分には耐久性のあるEVAを採用し、ハイブリッドグリップとする事で必要性能とコストパフォーマンスを両立させつつも高級感のある仕上がりになっています。

グリップの長さ

キャストやロッドワーク、取り回しなどに影響するグリップ長は210㎜。レングスの割に短いグリップは、ダブルハンドでのオーバーヘッドキャストがストレス無く振り切れるギリギリの長さでバランスが取られ、優秀な取り回し性能と扱いやすさを両立させたセッティングとなっています。短めのグリップはハンドリング性能も高く、ハイレベルなライトリグゲームに必須とされる高い操作性は、このロッドが持つトータルバランスをより引き上げる効果を持っています。

ブランク

ロッドの性能を大きく左右するロッドブランクは高弾性カーボンをメインマテリアルにハイパワーXで補強したファーストテーパーのブランクを採用しています。
全体的にハリを感じるブランクは適度にしなやかさをあわせ持ち、非常に高い操作性と使いやすさを両立させているのはもちろん、実際に使用する状況をイメージして考えられたロッドバランスは、長時間の使用でも疲れにくく、ハイエンドモデルに迫るシャープさや感度、レスポンスを発揮しています。

リールシート

リールシートは軽量で高強度のカーボン強化素材 CI4+を用いた軽さ重視のコンパクトデザイン。手の小さい方でも握りやすく、ロッド自体の軽量化にも一役買っています。使いやすいリールシートは軽く握ってもグリップ力が高く、感度と操作性が優秀なのはもちろん、マットラバーコーティングにより見た目にも高級感が漂います。

ガイド

ロッド自体の性格や性能に大きく関わるガイドはステンレスフレームにSiCガイドの組み合わせでミドルクラスの定番と言えるセッティング。軽量でキャストフィールに優れ、トラブルの少ないセミマイクロガイドを用途やテクニックに合わせてロッドごとに専用セッティングとする事でブランクスの性能を引き出しています。コストパフォーマンスを優先しながらも必要な部分にはしっかりとコストを掛ける所はエクスプライドシリーズがハイエンドモデルに匹敵する最大の要因となっています。

エクスプライド270L+ 実釣インプレッション

ここではエクスプライド270L+を実際に使い込んで感じたイメージや使い心地をお伝えします。

テストしたルアーの一部。ダウンショットやネコリグはもちろん、ロングレングスを活かしたキャロやスプリットなども試しています。

エクスプライド270L+ & ファーストムービング

対応するウェイト幅が非常に広いL+という絶妙なパワーと、7フィートのロングレングスを持つエクスプライド270L+は遠投性能が高く、小型ハードベイトとの相性は抜群。広いエリアを効率良くサーチする事が釣果のカギを握るファーストムービングルアーの性能をしっかりと引き出してくれます。

その中でも7gくらいまでのシャッドや小型のプロップベイト、小さなスピンテールジグなどは非常に使いやすく、高い感度を持つブランクはルアーの状態をインフォメーションしてくれるのでボトムの地形変化やストラクチャーをじっくり攻める高度なプラッキングを可能としています。長いロッドレングスはロングキャストが効きやすい上にリトリーブコースの自由度が高いので、足場の制限されるオッカパリゲームやディスタンスが必要な状況下ではとても有効ですが、小型のペンシルベイトやポッパー、ジャークベイトなど、ロッドワークでアクションをつけるタイプのハードベイトは長いレングスが邪魔になり操作性はイマイチ。広大なエリアをただ巻きやリフト&フォールで攻めるタイプのハードベイトにマッチしたロッドになっています。

エクスプライド270L+ & ワーミング

スピニングとしては稀有な7フィートのロングレングスを持ちながらファーストテーパーを採用し非常に優秀な感度と操作性を持つエクスプライド270L+は、対応するリグのウエイト幅が広く、様々なリグを扱う事が可能。高い基本スペックを持つエクスプライドシリーズの中でもトップクラスのバーサタイル性能は軽量なダウンショットから少しウエイトをのせたキャロライナまで対応し、ベーシックな重さとサイズのリグであれば、ほとんどのライトリグをこのロッド1本でこなす事が出来ます。また、最近主流となるPEラインとの組み合わせも良く、PEラインが持つ高感度でダイレクトな操作性は、さらにその遠投性能と感度に磨きを掛けてハイレベルなワーミングゲームを展開してくれます。

先生
先生
様々なライトリグを扱える高いバーサタイル性能と、長めのレングスを活かした圧倒的なロングキャスト性能が、このロッドが持つ大きな特徴です!!

エクスプライド270L+の特徴

ここではエクスプライド270L+が持つ優れた特徴を3つご紹介します。
このロッドが持つ特性が理解出来れば、エクスプライド2610MLがどのようなロッドなのかイメージしやすくなります。

ロングレングス自慢の圧倒的な遠投性能

このロッドが持つ大きな特徴と言えば、何と言ってもロングレングスを活かした圧倒的なロングキャスト性能でしょう。様々なウエイトのライトリグをロングキャスト出来る特性を持ったブランクは、広いエリア一帯を効率良くサーチ出来る事が非常に重要なファクターとなる小型のハードベイトにも効果的。特に最近主流のライトなPEラインとのマッチングでは圧倒的な遠投性能とセンシティブな感度を発揮し、遠く離れたライトリグの状態をしっかりとイメージする事が出来ます。この特性は足場が限定されやすいオカッパリゲームはもちろん、ディスタンスが必要なハイプレッシャー下やロングキャストを生かせるビッグフィールドで他のロッドにはない大きなアドバンテージをもたらしてくれます。

様々なライトリグに対応する高いバーサタイル性能

エクスプライドシリーズはミドルクラスのロッドながらもテクニックや使用するルアーに合わせてアイテムそれぞれに専用設計を採用した用途特化型モデル。だからこそ、ハイエンドモデルに匹敵する高い実釣性能を持っていると言えますが、その中でも今回紹介しているエクスプライド270L+はベーシックなライトリグをほとんどカバー出来る高い汎用性が光る1本。幅広いウエイトのリグとハードベイトに適応する適応能力の高さは特に持ち運ぶタックル数に限りがあるオッカパリゲームで大きなアドバンテージとなります。通常のLクラスロッドよりもパワーを上げた性格なのでULクラスで扱うような軽めなウエイトのリグはやや苦手とするものの、ここまで色々なルアーやメゾットに高次元対応出来る特性は皆さんの釣りを強力にサポートしてくれます。

長さを感じさせない優秀な操作性とパワー

7フィートレングスのスピニングロッドというのは今まで取り回しが悪く、繊細な操作を必要とするライトリグには不向きとされてきましたが、エクスプライド270L+に至っては例外と言えるでしょう。レングスの割にややショートなグリップは取り回しも良く、シャープなイメージを持つファーストテーパーは操作性も抜群。軽量なライトリグを思いのままに操れる作りは今までの長尺スピニングとは違ったものがあり、その仕上がりはロングレングスのメリットだけを上手に残してデメリットをおさえた実戦的なもので、初心者からエキスパートまでストレスなく扱うことの出来る特性はたくさんの場面でライトリグの実力を引き出してくれるでしょう。

また、L+という独特なパワークラスもこのロッドが持つこだわりの1つ。

通常のLクラスロッドよりも1ランク上のトルクフルなブランクは足場の制限されるオッカパリゲームでも効果的で、高い足場やバスを取り込むスペースがない場合は非常に無理が効くのはもちろん、ビッグバスとのやり取りでも強引にねじ伏せることの出来るパワーは琵琶湖のようなビッグフィールドでも頼りになる存在です。

エクスプライド270L+実釣インプレッションまとめ

幅広いウエイトのリグに対応出来てロングキャストも出来るエクスプライド270L+はオッカパリやビッグフィールドで非常に強力な武器となります。誰も手を出せない沖目のスポットに食わせる力の強いライトリグを投入出来るアドバンテージは皆さんのイメージ以上に効果的です。

エクスプライド270L+と相性も抜群のリグ&ルアー

・シャッド全般
・7gクラスのⅠ字系、プロップベイト
・4インチクラスのノーシンカーリグ
・2~5g程度のスプリットショットリグ
・ジグヘッドリグ
・ライトテキサス
・1.8~5g程度のスモラバ
・5gくらいまでのシンカーをセットしたダウンショット
・7g程度のシンカーをセットしたキャロライナ

その他ロッドワークを多用しないワームの釣り

以上がエクスプライド270L+と相性抜群のリグとルアーになります。

長いロッドのというのは扱いにくく、エキスパート向きというイメージがありますが、圧倒的なロングキャスト性能と通常のロッドとほとんど変わらない取り回し&操作性。エクスプライド270L+の持つ特性はは急速にタフ化とハイプレッシャー化が進む現在フィールドでこそ有効な性能と言えるでしょう。先述したように持ち運べるタックルやエントリー出来るポイントに制限がかかるオカッパリゲーム、ロングキャストが釣果に直結する琵琶湖のようなビッグフィールドでは特に重宝し、誰も攻め込む事の出来ない遠く離れたポイントに食わせる力の強いライトリグを送り込める実力は私達がイメージしているよりも強烈で効果的なアドバンテージと言え、他のロッドには無い特化した性能と言えます。

ビッグレイクやオカッパリ、プレッシャーの高いフィールドと対峙する事の多いアングラーさんはぜひ一度このロッドを試して見て下さい。

想像以上の実釣性能が、きっと皆さんの釣果を支える柱となってくれるでしょう。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。


関連記事はこちら!!

初心者にもおすすめ!高性能+コスパが魅力のバスロッド5選!【スピニング編】「スピニングタックルに挑戦したいけど、どれを選べば良いか分からない!」 「本腰入れてライトリグに取り込みたいけど最初の一本に最適な...
バス釣り おすすめの最強PEライン3選とPEラインのメリット、デメリットおすすめライン3部作最後の紹介は第三のライン、PEラインの紹介をしたいと思います。PEラインの登場でルアーフィッシング界はもとより、釣り...
ベイトフィネスとパワーフィネス、それぞれのメリットと使い分け ベイトフィネスとパワーフィネスそれぞれのメリットと使い分け ベイトフィネスとパワーフィネス。良く使い分けを聞か...
こちらの記事もおすすめ!