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最強のエントリーモデルか?元バスプロが評価するアブガルシア ROXANI(ロキサーニ)長期間使用インプレッション!!

圧倒的なコストパフォーマンスと、シーンを選ばない高いバーサタイル性能でエントリーモデル最強の一角と謳われるアブガルシアのロキサーニシリーズ。様々なルアーやシチュエーションに対応したバリエーションと、エキスパートも思わずうなる完成度の高さは他のライバル機種との差別化を図った大きな特徴の1つと言えるでしょう。しかしながらリールというのは実釣で使い込んでみて、はじめてわかる性能の方が多いのもまた事実。今回はアブガルシアの野心的エントリーモデルでありながらも本格的な戦闘能力を搭載したベイトリール、ROXANI 7/8 (ロキサーニ)を長期間使い込み、実際に感じた私なりのインプレッションをその特性と合わせて皆さんにご紹介します。

先生
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手に取りやすい価格設定ながらも、しっかりとした実釣性能で初心者の方にはもちろん、エキスパートの間でも愛用者の多いアブガルシアのROXANI 7/8 (ロキサーニ)。今回は長期間使い込んだからこそわかる当機の特性をご紹介します!

Contents

アブガルシア ROXANI(ロキサーニ)のスペックと外観

ここではROXANI 7/8 (ロキサーニ)の基本スペックと外観の特徴をご紹介します。リールは実釣で使い込まないとその細部までは分かりませんが、数字として表記されるスペックは1つの目安となります。

アブガルシア ROXANI(ロキサーニ)のスペック

・スペック

🔹重さ:188g
🔹ギヤ比:ROXANI 7 7.1 ROXANI 8 8.0
🔹最大巻取り長:ROXANI 7 74cm ROXANI 8 83cm
🔹最大ドラグ力:5.5㎏
🔹ラインキャパシティー:14LB‐100m 16LB-85m
🔹ベアリング数(ボール/ローラー):4/1

アブガルシア ROXANI(ロキサーニ)の外観

正面

全高40㎜とそのコンパクトさが良く分かるフロントビュー。カッティングエッジデザインを採用した作りは手の小さな子供や女性に対しても抜群のパーミング性と操作性を発揮します。

左側面

クランクした80㎜のカーボンハンドルがよりスパルタンなイメージを作り出すサイドビュー。フラット形状のラバー製ノブは非常に握りやすく、パワーゲームからベイトフィネス級の繊細な釣りまでどんな釣りにもマッチします。また、リーズナブルさが売りの戦略機ながらも、クリックノック式としたメカニカルブレーキは、非常に調整しやすく好感が持てます。

後面

高級感のあるブラックを基調としたボディにはアルミニウム製のデュラメタルフレームを採用。強度を落とさずに軽量化にポイントを絞った設計は、ソルトでのタフユースにも対応する高い剛性を実現しています。

右側面

24段階からなる外部ダイヤル内に収納されるブレーキユニットにはアブガルシアお得意のインフィニブレーキシステムとなっています。マグネットを10個、青は強め、白は弱めの設定となる2種類の遠心ブレーキブロックを2個づつ、合計で4個搭載したブレーキシステムはキャスティングする人を選ばない幅広いブレーキ設定が可能。遠心ブレーキ派のアングラーは遠心ブロックを強めに、マグネットブレーキ派のアングラーはマグネットブレーキを強めにすることで、好みのフィーリングが自由自在となり、併用すればあらゆる状況下でもトラブルなくキャストが可能となっています。

上面

名機と呼ばれる同社のREVOシリーズの基本設計を引き継いだエッジの効いたデザインで非常にコンパクトな作りが特徴的なロキサーニ。ブラック単色でまとめられたスパルタンなルックスにはベイトリールに必要とされる様々な要素がバランス良く詰め込まれています。

アブガルシア ROXANI7/8(ロキサーニ)の使用感

ここでは実際に私自身がROXANI(ロキサーニ)を使い込んで感じた使用感を紹介します。皆さんもご存知の通り、リールには使ってみてはじめてわかることがたくさんあります。

飛距離(キャストフィール)

非常にオールマイティーな性格の33㎜超々ジュラルミンSLCスプールにマグネットと遠心、2つのブレーキ特性を持つインフィニブレーキシステムを搭載したロキサーニは、幅広いルアーウエイトに対応し、バックラッシュなどのトラブルは非常に少ないイメージですが、キャストフィールに関して言えば、同クラス帯の機種と比べてやや伸びが足りないイメージが先行します。レスポンスの高いスプールはとても素直な性格で扱いやすい反面、ブレーキセッティングの影響を受けやすく、マグネットと遠心という2つのブレーキが互いに作用してしまいます。

先生
先生
ブレーキセッティング次第ではキャストフィールを大幅に改善出来ますがマグネットブレーキをほとんど外したり、遠心ブレーキを全てOFFにするなど大掛かりな作業が必要となります。また、この様な仕様にした同機は高いレスポンスを発揮する代わりに非常にピーキーな特性となり、玄人向けの特性になってしまいます。

実釣で対応が可能なルアーウエイト

ロキサーニが対応出来るウエイトの幅は非常に広く、1/4oz(7g)以上あればほとんどのウエイト帯を扱うことが可能と言えます。強いて言うならば5gを切るような極端に軽いウエイトはブレーキの特性上苦手としていますが、使用頻度の高いウエイトにおいては数あるベイトリールの中でも抜群の安定感を発揮し、スムーズでストレスの無い釣行をバックアップしてくれます。

テストで使用したルアーの一部。ロキサーニが持つ高い操作性を活かすなら、ジグやフリーリグ、ヘビーダウンショットなどワーミングと組み合わせると良いでしょう。

剛性感

アルミ製フレームの強度を落とさずに、軽量化にポイントを絞りながら設計されたデュラメタルフレームを採用し、超々ジュラルミン製のメインギヤとギアシャフト、作動部を徹底的に見直し、切り易く、耐久性能のアップしたデュラクラッチと内外から剛性を高めたロキサーニは他のライバル機種と比べても1ランク上に感じるタフさを持っています。ヘビーウエイトのルアーを扱う際や、カバー攻略時のヘビーユースにおいても安心感のある完成度の高さは名機REVOシリーズで培ったノウハウの賜物と言えるでしょう。

巻き心地

ハイエンドモデルやフラッグシップモデルに搭載される事の多い超々ジュラルミン製のメインギアを搭載したロキサーニの巻き心地は、非常に軽く素直なイメージ。上質と言えるリーリング感は巻きを主体とするファーストムービングゲームから、ベイトフィネスのような繊細な釣りまで、あらゆる場面でアドバンテージを感じることが出来ます。

操作性

繊細な操作を必要とするワーミング系の釣りや細かいロッドワークを必要とするトップウォーター、ジャークベイトなどの操作系の釣りに必要な操作性ですが、他のライバル機種と比べてロキサーニが最も優れていると感じるのはこの部分でしょう。同クラス最軽量となる188gの自重に、低くオフセットされたロープロファイルスタイルとエッジの効いたフロントフェイス周りは非常にパーミングしやすく、小さな変化やラインから伝わるちょっとした違和感が大きく釣果を左右する釣りで抜群の操作性を発揮します。

アブガルシア ROXANI(ロキサーニ)の特徴

ここでは他のライバル機種には無い、アブガルシア ROXANI(ロキサーニ)の持つ強力な特性にフォーカスして紹介します。コストパフォーマンスを優先しながらも高い実釣性能を誇る同機には、数字には表れない小さなこだわりをたくさん詰め込込まれています。

非常にコンパクトで操作性に優れたボディデザイン

ライバル機種として最有力候補となるシマノのSLX MGL(左)と、ロキサーニ(右)の比較

他の同クラス機種には無いロキサーニ独自の大きな特徴と言えば、コンパクトなボディ設計がもたらす抜群の操作性と言えるでしょう。アブガルシア社のフラッグシップモデルであるREVOシリーズの基本設計を受け継いだ全高40㎜のロープロファイルデザインは他のリールよりもひと回り小さく感じるほどであり、わずか188gの自重は繊細なコントロールが必要となるタフな状況で真価を発揮します。

様々なシーンに対応するインフィニブレーキシステム

ロキサーニが持つもう1つの大きな特徴と言えばマグネットと遠心、2種類の特性を活かしたブレーキシステム。それぞれのデメリットを打ち消し、互いの長所を引き出したブレーキは非常に安定感が高くバックラッシュなどのライントラブルはほとんどありません。特にウエンディーサイドや空気抵抗が大きく、軽いルアーをキャストする際のラインコントロール性能は他のリールと比べて群を抜く性能であり、ベイトリールに対して苦手意識の強いアングラーさんやこれからベイトリールに挑戦する初心者の方にとってこの上ない武器になります。

非常に高い剛性感とユーザーファーストな親切設計

ロキサーニを他のメーカーがリリースする同価格帯のベイトリールと比較した際、私が個人的に感じた部分は剛性感が非常に高く優秀であると言う部分。俗に言うエントリーモデルや低価格帯のリールというのはどうしてもチープなデザインで剛性の低いモノがほとんどですが、ロキサーニはフラッグシップモデルでも採用されているデュラメタルフレームを取り入れており、手に取った際の「カチッ」としたリール全体のまとまり感と一体感はハイエンドモデルに匹敵するモノがあります。また、コストパフォーマンスに優れた機種では採用されにくいメカニカルブレーキやメインブレーキ調整用のサイドダイヤルにもクリックノック式のアジャスターを採用している部分もロキサーニが誇る美点と言え、サウンドで知らせてくれる調整量はベイトリールに慣れないアングラーさんでも調整しやすいのはもちろん、この機種を使い込んで慣れているアングラーさんであればわざわざ目で見て確認しなくても、感覚的な操作でブレーキを微調整する事も可能としています。

アブガルシア ROXANI7/8(ロキサーニ)長期使用インプレッション まとめ

ひと昔前までは価格の高いリール=ハイスペックで優秀なリールという図式が一般的でした。良くも悪くも価格=性能という関係は目に見えない本来の性能を数値化したようで分かりやすかったのですが、ここ最近のリール、特にコストパフォーマンスにもこだわった機種に関しては同様の図式が当てはまらなくなってきています。今回紹介したロキサーニはその最たる物であり、エキスパートアングラーも納得する基本性能と様々なルアーやスタイルにマッチするバーサタイル性をベースとしながらも、フラットで安定感のある特性はライバル機種とされるシマノのSLXやダイワのタトゥーラには無い性質であり、ロキサーニを他のモデルと差別化する大きな魅力となっています。数あるエントリーモデルの中でも、特にバックラッシュなどのライントラブルの少なく、常にアングラーの釣行をそっとバックアップするかのような特性はこれからベイトリールを使って自分の釣りの幅を広げたいアングラーさんにとってまさにうってつけのスペック。初めてベイトリールに挑戦しようと考えている。でもステップアップした後も長く付き合える1台が欲しい。そんな積極的なアングラーさんの熱意に、きっとロキサーニなら答えてくれるでしょう。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

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