クランクとしての総合性能と完成度の高さは超一級!!
激戦区のミドルレンジでトップクラスの実釣性能を叩き出す傑作中の傑作!
元トーナメンター兼フィールドテスターのちかみやが、個人的に気になるルアーをテストして、独断と偏見でお送りするルアーインプレッションコーナー。実際に使い込んだ上でそのルアーが持つ特徴や長所などを超個人的な目線でインプレションしています。今回はリリース直後から驚異の実釣性能で各方面から高い評価を受けるクランクベイトメーカー、ボーマー社が手掛けた意欲作、モデル4Aにフォーカスし、その特徴と実力を解説していきます。
Contents
ボーマー モデルA 4A (B04A)のスペック
Length : 54.0㎜
Weight : 8.2g
フローティング
Hook :#6×2
カラー:20色
使いやすさ
実釣性能
おすすめ度
ボーマー モデルA 4Aの構造と外見の特徴
ここでは4Aの持つ主要なコンポーネントや内部構造などから、このルアーが持つ特徴や本来のポテンシャルをひも解いて行きます。
リップの形状
モデルAシリーズと言えば、先端が鋭角的で細長い形状のハートリップが代名詞となっていますが、4Aでは標準的なラウンドリップを採用。ボディの横幅に対して理想的なバランスと長さのリップはありとあらゆるストラクチャーに強く、非常に優秀な障害物回避能力を発揮します。
リップの角度
4Aのリップ角はキャスト時の空気抵抗を抑えつつ、高いスナッグレス性能や巻き心地、理想的なスイム姿勢とアクションを兼ね備えたやや水平に近い角度。ラインアイをリップの中央付近とする事で、様々な要素をバランス良く、ハイレベルでまとめ上げたセッティングは、このクランクの戦闘能力を大幅に引き上げている最大の要因となっています。また、4Aの一般的なスイムレンジは12lbラインで約1.5~1.8m前後の設定を持ち、オールシーズンを通してキーとなるレンジを効率良くサーチ出来る特性は、パイロットルアーとしても優秀な性能でアングラーをサポートしてくれます。
ボディ形状
名作と言われる2Aや6Aと同じく、4Aのボディ形状はクランクベイトとしてはやや細身なボディデザインながらも、手に取ればすぐにわかるほどの薄い塗装と軽量化されたボディで高い浮力とキャストしやすい十分なボディウエイトを上手に両立させています。ワンノッカーサウンドのラトルを備えただけのシンプルな内部設計はクランクベイトとして王道的なセッティングながらも、オーソドックスなセッティングは様々な場面で非常に使いやすく、往年の名作であるモデルAシリーズらしい仕上がりになっています。
ボーマー モデルA 4Aの特徴と長所
クランクベイトにはアクションもちろんのことキャスタビリティー性能やスナッグレス性能など、様々な性能が求められますが、4Aは非常に高いトータルバランスが特徴的。たくさんの名作を生み出して来たボーマー社だからこそ出来た完成度の高さと言えるでしょう。
ここではモデル4Aが持つ特徴を3つご紹介します。
それぞれのルアーが持つ特徴や長所、強み理解していれば、状況に応じて正確にルアーを使い分けられるようになるので、より多くのバスに出会えるチャンスが広がります。
非常にハイレスポンスでバランスの良いアクション!!
クランクベイトとしてベーシックな作りでありながら、十分なアピール力とナチュラルさをあわせ持ったアクションが特徴的な4Aは様々な条件下でバイトに持ち込める実釣性能を持ったクランクベイト。薄い塗装と他のモデルよりも軽いボディは樹脂製クランクベイトとは思えないほどのハイピッチなアクションは、一見するとハイアピールアクションに見えますが、ウォブルよりもロールをメインとした独特のアクションはタフ化が進む現在のフィールドでもバイトを誘発する力が強く、カバー周りはもちろんのことオープンウォーターの中層リトリーブでも面白いようにバイトを引き出す事が出来ます。
あらゆるストラクチャーに強い優秀なスナッグレス性能!!
伝統的なハートリップでは無く、あえてオーソドックスなラウンドリップを採用した4Aは数あるクランクベイトの中でもずば抜けて優秀なスナッグレス性能が特徴的なモデル。しっかりとした横幅のあるワイドなラウンドリップはフックをストラクチャーから守り、根掛かりを最小限に抑えるだけでなく、今までのモデルよりもハイフロートなボディ設計はレイダウンやブラッシュパイル、ゴロタやリップラップなど様々なストラクチャーに対してトップクラスの障害物回避性能を発揮します。
アングラーのスキルを問わない圧倒的な使いやすさ!
4Aを使い込んで強く感じる特徴と言えば圧倒的なほどの使いやすさ。
「使いやすさ」には、トラブルの少なさやキャスト、コントロールのしやすさ、使い心地など様々な要素が求められますが、4Aはその全ての要素がハイレベルでまとまっています。アクションを優先したシンプルなボディセッティングながらストレスを感じにくいキャスタビリティーと高いアキュラシー精度、しっかりとルアーの状況を伝えるリトリーブ感などはルアーの挙動を掴みやすく長時間の使用でも集中力が続くセッティング。様々な巻きスピードに対応する懐の深さは活躍するフィールドやシチュエーションを選ばず、初心者からエキスパートまで誰もが使いやすいと感じる特性は、激戦区であるミドルレンジのクランクベイトの中でもトップクラスと言える実釣性能を放つ仕上がりになっています。
オールドバンディットのシリーズ200と言えば優秀な実釣性能で今でも高い人気を誇る樹脂製クランクベイトの名作としてあまりにも有名ですが、今回紹介した4Aはアクションや使い心地など旧200と似通った部分が多いのも事実。あえてのラウンドリップ採用やハイフロートで軽いボディなど、4Aはこの旧200を下敷きにし、忠実に再現されたモデルであると言う見解も多くあります。
ボーマー モデルA 4Aの感想と使い方 まとめ
このクランクに関しては「先ずは使って欲しい。」というのが正直な感想です。パッと見た感じはまさしくアメリカ生まれのクランクベイトらしく、チープな外見を纏っていますが、基本性能の高さと実釣能力はまさしく羊の皮をかぶったオオカミと言えるでしょう。飛び抜けて際立った個性や特徴はないけれどもしっかりとした作り込みによる高い総合性能とトータルバランスはその日のゲームを組み立てるローテーションの要として、様々な場面で使える優秀さを持っています。
「どんな状況でも誰よりも釣れるルアーが欲しい。」
漠然とした希望ですが、向上心の強いアングラーであれば、誰もが少なからずこの様な願望持っています。
最近では目を引くギミックや見た目、パフォーマンスで”バス”よりも”アングラー”を釣るハードベイトが増えています。中にはオークション等で定価を超えるプレミア価格で取引されるハードベイトも見かけますが、「バスを釣る」という本質だけを頑なに磨き上げた4Aは個人的にその様な一過性のハードベイトよりもずっと有用で価値のある存在だと感じています。このブログが存在する大きな理由の1つは、私個人の目線で本当に釣れるルアーやテクニックを紹介する事だと思っていますが、今回紹介した4Aはその最たるルアーです。何年先も第一線で活躍出来るちかみやイチオシの性能と実力をぜひ皆さんにも使って頂ければと思います。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
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