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究極性能を持ったフリーリグ【フリリグ】の作り方(おすすめのシンカー、ワームから使い方、動かし方まで)

バスのサスペンド傾向が強くなるアフター以降の初夏から秋口。

リグをとどめる事の難しい「中層」の攻略は難易度も高い反面、効果的にアプローチする事が出来ればイメージしている以上の結果が返ってきます。フィールドのシチュエーションやロケーションによってもその難易度は様々ですが、近年の中層攻略で高い実績を積み上げ、全国各地で驚異的な釣果を叩き出している強力なリグの筆頭といえば真っ先にフリーリグが思い当たるのではないでしょうか?

ダウンショットリグ用のシンカー(リングアイ型)をラインに通し、ワームをセットしただけの作りはとてもシンプルで、キャスタビリティーや感度も優秀な特性は使い方によって高いポテンシャルを発揮しますが、フリーリグは特徴や性格をしっかりと理解して使う事が非常に重要なのも事実。そこで今回は、サスペンドバスを攻略するための最終兵器であるフリーリグの実力を引き出す基本的な作り方から私なりの使い方やアクション、愛用するワーム、細かいセッティングまで全て公開いたします。

先生
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韓国のトーナメントシーンでも絶対的な実釣性能で高い信頼を獲得しているフリーリグ。私個人、過去に韓国で何度かバス釣りをした事があり、当時からすでにフリーリグの存在は知っていましたが、今回は「本場仕込みのフリーリグ」を国内でブラッシュアップした私なりのセッティングをご紹介します。

Contents

フリーリグ【フリリグ】とは?

フリーリグは、韓国のバスフィッシングシーンが発祥とされています。地元のローカルアングラーやトーナメンターが使用していた物を、日本人アングラーが国内に持ち帰り、日本のフィールド状況やシチュエーションにマッチするように調整したものが現在の原型となっています。ソフトベイトの基本とされているテキサスリグと構造や作りは同じですが、ダウンショットリグなどで使用される細長いシンカー(リングアイ型)のシンカーをラインに通し、ソフトベイトをセットしたリグは着水後にシンカーが先に沈み、ソフトベイトがフリーとなって自重だけでスローフォールしながら誘いをかける部分が最大の特徴。自由度の高い特性はワーム本来の自発的なアクションを最大限に引き出して難しいとされる中層攻略に絶大な威力を発揮します。

先生
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テキサスリグにはないナチュラルなフォールアクションとノーシンカーリグにはマネ出来ないスピーディーな展開で効率良く中層を攻略出来るフリーリグは、バスがサスペンド気味となる初夏(アフター以降)から秋口に効果的なリグになっています。

フリーリグ【フリリグ】の作り方

高い遠投性能を持ち、優秀なスナッグレス性能と感度をあわせ持つフリーリグは足場が制限されるオカッパリゲームやタフ化が進むメジャーフィールドでも活躍する機会の多いリグ。ここでは基本的なフリーリグの作り方をご紹介します。

用意するもの

・ダウンショット用シンカー(リングアイ型)
・ストッパー(テキサスリグで使うペグやビーズでも可)
・オフセットフック
・ワーム

左から順番にセットします。シンプルなリグだからこそシンカーやフックはもちろん、ストッパーなどにもこだわる事が出来ます。

メインラインにシンカーを通す

フリーリグではリングアイ型のダウンショット用シンカーを使用します。

私がオカッパリゲームで良く使うシンカーの重さは5~10g。使用するウエイトに決まりはありませんが、極端に急深なリザーバーや水深のあるエリアではもう少し重い方が効率的となるでしょう。シンカーの重さが重ければ重いほどシンカーのボトム着底とワームが沈むタイムラグが生じやすく、サーチ出来るレンジの幅が広がりますが、スラッグの出し方やラインコントロールがしっかり出来ないと逆効果になってしまいます。シンカーのウエイトを調整する事でイメージ通りのフォールスピードを再現し、バスの反応するレンジを狙い撃つ事がフリーリグで釣果を伸ばすキモとなりますが、慣れないうちは使いやすいウエイトを選ぶと良いでしょう。

メインラインにクッションを通す

メインラインにシンカーを通した後、続けてクッションを通します。

クッションはテキサスリグで使用するゴム製のストッパー(ペグ)でも構いませんが、このクッションにはノット部分(フックとラインの結び目)をシンカーの接触から守る役割があります。

フックを取り付ける

次にフックを取り付けます。フリーリグにはほとんどの場合オフセットフックを使用しますが、フックはワームのホールド性やフォールスピード、ワーム本来のアクションに影響を与える重要なパーツです。組み合わせるワームのサイズに合わせたベストなサイズを選びましょう。

ワームをセットして完成

最後にワームをセットして完成。特にフリーリグはナチュラルなフォールと自発的なアクションが生命線となっているリグ。全てのリグに言える事ですがワームを取り付けるときは真っ直ぐ、キレイに取り付けないとワーム本来のアクションをスポイルし、バイトが激減してしまうので注意しましょう。

フリーリグ【フリリグ】におすすめ!最強ワーム5選

ここでは、フリーリグとのマッチングで最強と言えるような実釣性能を発揮するおすすめのワームを5つご紹介します。それぞれの特徴をしっかり理解して使い分けることが出来ればフリーリグの可能性はさらに広がります。

おすすめその1 O.S.P ドライブビーバー


ドライブビーバーはフォール時に見せるハイアピールでトルクフルなバサロアクションとフリー状態になった時の緩急が素晴らしく、フリーリグとのマッチングで非常に高い実績を持つワーム。3、3.5、4、そしてマグナムサイズの7インチとサイズバリエーションも豊富なので、シチュエーションや状況に合わせて細かく使い分ける事も出来ます。フリーリグと言えばドライブビーバーと言えるほどの使用率は、全国各地のエキスパート達がこぞって愛用するほどの圧倒的な実績で、まさに最強のフリーリグワームと呼ぶに相応しい作りになっています。

おすすめその2 HIDE UP スタッガーワイドホグ


フラットなシルエットと、独特のスパイラルフォールで初夏のギルパターンで抜群の実績を持つスタッガーワイドホグ。他のギル型ワームよりもわずかな水流でしっかりとアクションする設計はフリーリグに最もうってつけのスペックと言えます。今回紹介する「ホグ」の他にもシャッドテール仕様の「オリジナル」や、ザリガニやカエルをイメージした「ツインテール」など異なるアピール力を持つモデルも存在し、フリーリグが実力を発揮するアフター以降の大型のバスには非常に有効なワームになっています。

おすすめその3 ジャッカル DBユーマフリー


国内では数少ないフリーリグのためのワームとして開発されたジャッカルのDBユーマフリーは、沈下バランスを突き詰め、絶妙な塩分配合の高比重マテリアルを採用したモデル。シンカー着底後、自重だけでしっかりとしたアクションを生みだす左右2対のシザーアームと大型のリーチテールは、絶妙な存在感で周囲のバスにアピールし、バイトを誘発します。キャスト後ラインを緩めて待っているだけで結果を残せるライブリーなアクションは初心者の方にも使いやすく、新進気鋭のフリーリグにとっては基本と言えるワームとなるでしょう。

おすすめその4 ゲットネット ジャスターホッグ


わずかな水流でも絶妙なアクションを発生させるジャスターホッグは、緩急によってその実力が引き出されるワーム。シンカーに引っ張られてフォールしていく時は特徴的な大型の変形パドルが強力に水を押して高いアピール力を発揮しますが、ラインテンションを抜いたフリーフォール時は水平姿勢による食わせ重視のフォールアクションを発生させ、ボディに対して絶妙な角度で取り付けられた左右のウィングが細かく震えてナチュラルなアクションを発生させます。ボトム着底後もただ”放置“するだけで自発的にアクションを続ける特性はフリーリグとの相性も良く、フリーリグを使い込んで来たベテランアングラーからも絶大な信頼を勝ち取っています。

おすすめその5 ノリーズ エスケープチビツイン


日本中のフィールドで日常的にメインベイトとなっているエビやゴリにフォーカスしたサイズで、名作ワームであるエスケープツインのパワーをそのままに、ダウンサイジングに成功したエスケープチビツインは、バスをバイトに持ち込みやすい一口サイズでありながら、メインとなるフロントアームと複雑なレッグパーツが水を動かすことで広範囲のバスに効率良くアピールする事が出来ます。ラインテンションを抜いたフリーフォールでは絶妙な水平姿勢がエビやザリガニなどの甲殻類が中層に投げ出される様を演出し、フォール中に多発する強烈なバイトはこのワームの真骨頂。バスにとって「エサ」と認識されている何よりの証拠と言え、フリーリグとの組み合わせでも優秀な実釣性能を発揮します。

先生
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最もオールマイティーに使えるワームのサイズは3~4インチくらいの大きさです。はじめはこのあたりの大きさのワームを使い、慣れてきたら状況に応じてワームを大きくしてみたり、小さくしてみたりしてバスの反応を見てみましょう。

フリーリグ【フリリグ】におすすめのシンカーは?

ここではプロやエキスパートの間で使用率の高いフリーリグ用のシンカーを紹介します。最近では高い実釣性能を認められて専用のシンカーもリリースされているフリーリグ用のシンカー。シンプルなリグだからこそ、ちょっとしたパーツの違いが大きな差になって帰ってきます。

先生
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フリーリグにはダウンショットリグなどで使用される細長いシンカー(リングアイ型)のシンカーを使用します。縦のストラクチャーやあらかじめバスがいるであろうエリアを直撃する事の多いフリーリグには様々な要素が求められます。

おすすめシンカーその1 ダイワ バザーズワームシンカーTG フリリグSS


圧倒的な高品質とコストパフォーマンスが魅力的なダイワのバサーズワームシンカーTGが個人的には非常におすすめ。タングステンを使用した高精度な作りとマットフィニッシュな仕上がりは性能面でも過不足無くエキスパートも満足する性能は他のメーカーの追従を許しません。また、スリムな形状のフリリグssの他にラウンドタイプに近いペアータイプもリリースされ、状況に応じて使い分ける事も可能としています。

おすすめシンカーその2 フィッシュアロー フリリグシンカー タングステン


フィッシュアローのリリースするフリーリグ用の専用シンカーであるフリリグシンカータングステンはボディサイドの設けられた特殊な凹凸が、ボトムでの接地面を増やしてボトム形状の変化がわかりやすいのが特徴。また縦長形状ティアドロップボディは根掛りも少なくフリーリグ用のシンカーに求められる性能を高次元で有しています。

おすすめシンカーその3 レインズ タングステンスリムダウンショットシンカー


極めてベーシックなスペックながら基本的な性能をしっかり抑えて高いコストパフォーマンスを発揮するレインズのタングステンスリムダウンショットシンカーも非常に有用なアイテムの1つ。オーソドックスな形状は使うエリアやシチュエーションを選ばず、安定した実力を発揮します。

フリーリグ【フリリグ】におすすめのストッパーは?

フリーリグに必要とされるストッパーにはノット部分を保護する役割シンカーの自由度を上げる(シンカーがノットに引っかかる事を防止する)役割があります。私個人としては様々なものを試しましたが、正直なところしっかりとしたストッピングパワーとシンカーが乗り越える事の出来ない大きさであればどれでもOK。フリーリグで使用する事が大前提であればノットを保護する力の強いデコイのIガード使いやすくおすすめです。

フリーリグ【フリリグ】の使い方

フリーリグ最大の利点は「緩急のあるフォールスピードの変化とアクションで縦のラインを攻められる事」にあります。その実力を引き出すベーシックな使い方としてはキャスト後ラインのテンションをフリーにしてシンカーを先に着底させ、その後を追うようにワームをナチュラルにフォールさせるのが一般的。ラインのスラッグ(たるみ)をコントロールし、イメージ通りのフォールを再現出来るかがフリーリグで釣果を伸ばすコツとなります。

また、効果的となるポイントとしては画像のような立木はもちろん、橋脚や杭周り、岩盤、護岸、ブレイクなどの縦ストラクチャーが当てはまります。その他にもちょっとした沈みモノやゴロタエリアなど「バスがいるであろうポイント」で「バスが中層にいそうな時期、シチュエーション」であればフリーリグの出番。シンカーのウエイトを背負った状態のハイアピールアクションなアクションで広範囲のバスにアピールし、テンションがフリーになった時のナチュラルな食わせアクションの緩急織り交ぜたあわせ技が、サスペンドするバスを強力に攻略する武器となります。

フリーリグ【フリリグ】動かし方(アクション)

ここではフリーリグの高い実釣性能を引き出すための動かし方(アクション)を説明します。フリーリグで用いられるアクションはメインとなるリフト&フォールとズル引きの2つになりますが、テキサスリグやキャロライナにもない独特アクションは一定の条件下で非常に有効となります。

リフト&フォール

フリーリグはフォールスピードの急激な変化(緩急)が特徴的なリグ。キャストからワームが着底するまでのファーストアプローチでバイトが多発しますが、ワームが着底した後はロッドでリグを大きく持ち上げて再度フォールさせるリフト&フォールが最も効果的。リグを大きく持ち上げる→シンカーが先に着底する→ワームがノーシンカー状態で時間差を発生させて着底する・・・このアクションを1セットとします。しかしながら、メインラインにフロロを使用する事の多いフリーリグは時間が経つとライン自体も沈んでしまうため、一生懸命リフトしてもリグがイメージ通り持ち上がらなくなってくるので一連のアクションを3セットほど続けたら一度回収して再度キャストし直す必要があります。

ズル引き

フリーリグにおいて、リフト&フォール以外に多用される事の多いアクションがズル引きです。非常に特徴的なのはワームの自由度が高いので少ない移動距離でよりアクティブなアクションを発生させる部分。小さな水流でもユラユラとアクションするレスポンスの高さは放置していてもバイトを誘発するほどの実釣性能を持っています。

フリーリグとテキサスリグの使い分け

私の場合、フリーリグとテキサスリグで使い分けるときはいくつか基準としている目安がありますが、一番大きな使い分けの理由は「バスが中層とボトム、どちらで反応するのか?」を何よりも重視し、使い分ける最大のポイントとしています。その他にもフォール中にバイトがあるのか、ステイ中に反応が集中するのか?など判断基準は様々で、カバーの有無やスナッグレス性能、ピンスポット攻略なのか一帯のエリアを幅広くサーチしたいのかなど複合的な要因を考えてトータルで判断しています。フリーリグとテキサスリグは同じような構造でも特性は全く違います。細かい部分まで追求すればキャスタビリティーやアクションの質も違うので先ずはテキサスリグとフリーリグの特徴を大まかに理解し、「この状況ならこちらのリグの方が有効だ!」と判断出来る基準を自分の中で作る事が大切です。

先生
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ピンで誘うフリーリグと面で探るテキサスリグ。状況やシチュエーションで使い分けると効果的でしょう!

究極性能を持ったフリーリグ【フリリグ】の作り方 最後に・・

構造上、テキサスリグと混同される事の多いフリーリグ。

他のメディアではテキサスやキャロライナのハイブリットというような表現も見かけますが、フリーリグをやり込めばやり込むほど、その個性的な特性と高い実釣性能は「全くの別物」であると実感するでしょう。冒頭部分でも触れたようにフリーリグは特徴や性格をしっかりと理解して使う事が非常に重要なリグの1つ。この記事に散らばっている「フリーリグで釣るためのコツとポイント」を余すことなく現場にフィードバックし、皆さんにとっての”価値ある一匹”に役立てて頂ければ幸いです。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

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