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素人でもかんたんにできる!缶スプレーを使ったルアー塗装の仕方とおすすめ手順【塗装はがし~完成まで】

ちょっとした違いが、大きな差となって帰ってくるルアーフィッシング。特にルアーに施されるカラーリングは、少し違うだけでも魚の反応がガラッと変わるほどハードベイト本来の実力を引き出すばかりか、私達アングラーにとっても集中力を高め、そのパフォーマンスを引き出す役割を持っています。

しかしながら、皆さんもこんな経験はないでしょうか?

「好きなハードベイトなんだけど、いまいちしっくりくるカラーのラインナップが無い。」「欲しいカラーがあるんだけど、なかなか手に入らない。」「フィールドで迷子になったハードベイトを保護したけれど、塗装が弱っているのでリペイントして戦力に加えたい。」

そんな想いを一気に解決する事が可能なのはオリジナルのルアーペイントと言えますが、本格的な塗装はスキルも機材も必要です。今回は、「もっとカジュアルにリペイントしたい!」「機材やスキルを必要としない簡単な方法はないのかな?」そう考える方々に向けて、幼少期から拾ったルアーやお気に入りのルアーを実験台に、トライ&エラーを繰り返しながら培ってきた私なりの簡単で手っ取り早く出来る缶スプレーでのルアー塗装方法を画像多めでわかりやすく解説します!

先生
先生
自分は不器用だからルアー塗装なんて無理!と思っている方、安心してください。管理人はミニ四駆を一生懸命作ってもなぜか全く走らなくなってしまうほどの絶望的な不器用さを持っています。

今回はこちらの「チャグンスプークJr」と「ホップX」をリペイントします。両者とも実力、実績共に文句無しのハードベイトですが、理想的なカラーが手に入りにくいのもまた事実。この企画ではトップウォータープラグの真価を引き出すブラック系のカラーにチェンジし、実釣性能の底上げにチャレンジです。

Contents

缶スプレーでのルアー塗装 用意するもの

今回使用したケミカル類。どれもホームセンターなどで簡単に手に入ります。

出来るだけかんたんに。手抜きをするがモットーのちかみや式ルアー塗装術ですが、ここでは塗料など、最低限必要な物をご紹介します。今回私が実際に使用したケミカル類は文中に使用するタイミングでリンクを貼っておくので、気になる方はチェックしてみてください。

ルアーの塗料はがし~缶スプレー塗装まで。必要なリスト一覧

・燃料用アルコール(アルコールランプ用の燃料でOK)
・キッチンペーパー(新聞紙でも可)
・サランラップ
・サンドペーパー(600番位のもの)
(上記4点はルアーの塗装はがしで使用)

・下地塗料(サーフェイサー)
・メインカラーの塗料
・色止め用のクリア塗料
・トップコート用のウレタン
(この4点は塗装セクションで使用します。)

手順① ルアーの塗装をはがす

ルアーの塗装をはがす方法はいくつかありますが、一番簡単で確実なのは純度の高い燃料用アルコールを使用する方法です。最近では手に入りやすくなった消毒用エタノールも有効ですが、エタノールはアルコールと比べて塗装を浮かせる力が強く短時間で処理出来る反面、ルアー本体のプラスチックにも影響を及ぼして強度を落としてしまうため、おすすめ出来ません。


今回使用した上記のアルコールは私も長年愛用するコストパフォーマンス抜群の商品。アルコール自体、普通の人はそれほど使う機会が無いと思うので安価なもので十分です。

先ずはサランラップを一番下にひいて、その上にキッチンペーパーをセットします。キッチンペーパーに十分アルコールを染み込ませたら塗装をはがしたいハードベイトをミイラのようにグルグル巻きにします。

最後にキッチンペーパーがアルコールでびしょびしょになるくらいにアルコールを足したらラップでくるんで一晩寝かせます。アルコールはエタノールと違い、長時間浸してもルアー本体にダメージを与えないのでズボラな私にはピッタリです。

丸々24時間放置したハードベイト達。画像のように塗装が浮いてシワになっていれば爪で塗装をはがす事が出来ます。定規やハサミの背部分を使えばあっという間に塗装をおとす事が可能です。

手順② 塗装前の下準備

大まかに塗装をはがしたら、今度は新しく塗装をするためにサンドペーパー(だいたい600番くらい)でボディ全体をサンディングしておきます。ボディ表面をサンドペーパーで処理するのは

・ボディに残った古くて細かい塗装を落とす
・ボディ表面の小さな凹凸をならす
・新しい塗装を乗せやすくする

という3つの効果があります。
しっかりやっておくと見違えるほど仕上がりに差が出るのでここは時間をかけて丁寧にやりましょう。

先生
先生
画像ではラインやフックのアイをマスキングしていますが、特に必要はありません。塗装が終わった後からでもアイ部分の不要な塗料は落とせますよ!

手順③ 缶スプレーでのルアー塗装

ここでは缶スプレーによる具体的な塗装方法を紹介します。
下地でもメインカラーでもトップコートでも、缶スプレーでキレイに塗る方法は

・ルアー本体とスプレー缶は30~50㎝程度離す!
・一気に塗らない!!
・3~5回ほどに分けて塗る!!

これが鉄則です。

「何度も重ね塗りして色を着けていく」事が上手に塗るコツで、「少し薄いかな?」と感じるくらいでやめるのがベスト。深追いは失敗する原因です。

先生
先生
塗装した面が「濡れて見える」ほど塗装してしまっている場合は塗りすぎのサイン。1回で塗り切るよりも薄い塗装を4~5回重ねるとキレイに仕上がります。缶スプレーは使用する前に40℃程度お湯につけておくと粒子が細かくなってダマになりにくくなりますよ!

手順3-1 下地(サーフェイサー)を塗装する

塗装をはじめる前に針金などで画像のような「ハンガー」を作っておくと便利です。針金でなくても大きめのクリップや釣り糸でもOK。直接ルアー本体に触れないように出来れば何でも大丈夫です!

メインカラーを塗る前に、先ずは下地(サーフェイサー)を塗ります。

サフ(下地)には

・ボディ表面の小さなキズを隠す
・メインカラーの食いつきを良くする
・メインカラーの発色を良くする
・カラーを均一にする
・ボディの下地を見えないようにする

などなど

いくつか効果があって、これも仕上がりに大きく関わってきます。

薄めでも構わないのでしっかり塗っておきましょう。


今回使用したサーフェイサー(下地材)。手に入りやすい上に非常に使いやすく、トラブルも少ない性格は初心者にもうってつけです!

先生
先生
今回、下地は3回重ね塗りをしました。塗る→24時間放置→塗るを3回繰り返した結果が上記画像になります。

手順3-2 メインカラーを塗装する

次はいよいよメインカラーを塗ります。今回は単色ですが、塗り方の基本は下地を塗る場合と一緒です。「薄く、何回も」を鉄則に塗装を重ねればムラも無くキレイに仕上がります。

先生
先生
メインカラーも重ね塗りは3回下地と同じく塗る→24時間放置→塗るを3回繰り返したら強固で発色の良い仕上がりになりました。

番外編 ルアー塗装におすすめの缶スプレーはタミヤ一択


今回も使用し、これから缶スプレーでルアーを塗装しようと考えている方におすすめの缶スプレーと言えば、ハードベイトのようなプラスチック製品の素材と抜群の相性を誇る「タミヤのカラースプレー」ダマになりにくく特別なテクニックを要さなくてもキレイに仕上がる使いやすさと多岐にわたるカラーバリエーションは、「探してでも買う」だけの価値があります。

手順3-3 油性マーカーやマニキュアなどでデザインを追加する

真っ黒では味気無いので今回は油性マーカーを使ってデザインを追加しました。決してキレイな仕上がりとは言えませんが、万年美術が「2」でガンプラも満足に完成させた事の無い私にとっては会心の出来と言えます。(←本人は本気ですw)

先生
先生
ルアーフィッシングではルアーのリアル感や細部の仕上がりが釣果に影響を与える事はありません。「完璧」を求めない事も上手に仕上げるコツと言えます。(←言い訳)

今回使用した油性マーカーは100円ショップで帰るオーソドックスなモノ。それ以外にも今まで使用したキッチンペーパーやラップ、サンドペーパーなども全て100ショップで揃える事が出来ます。

手順3-4 色止めをする

チャグンスプークJrの方はノーマルのシール目を使わずにノーアイ仕様とする事に。ノーアイにするとアイホールが水を掴み、アピール力がUPします。メガバス社のクワイエット・グリフォン意識したペイント・アイが、私の画力と不器用さをこれ以上無いほど表現していますねw。

仕上げのトップコートに入る前に今まで一生懸命塗ってきた塗装を守るため、色止めという作業を行います。色止め作業を十分に行わないままウレタンを吹くとせっかく塗装したペイントが流れ落ちてしまうのでしっかり塗りましょう。塗装の手法は下地、メインカラーと変わりませんが、色止めには重ねてきたカラーやせっかく描いた模様やデザインを守るという役目があるため、下地やメインカラーと比べて重ね塗る回数を増やして厚めに塗るのが美しいルアーを長持ちさせるコツ。色止めの良し悪しが今まで苦労して育て上げたルアー本体の完成度を決めると言えるでしょう。

先生
先生
色止め作業重ね塗りは5回塗装方法は下地、メインカラーと同様です。


今回使った色止めは知り合いのプラモデラーに教わったクレオスのトップコート。高い実績と信頼を持つこのコート剤は速乾性が高く、耐久性も優秀な一面を持っています。

手順3-5 仕上げのコーティングを塗装する

缶スプレーによる色止めでしっかりと塗面が安定しても、水中で使用するルアーにとっては耐久性や長期使用の面ではまだまだ未完成。最後は仕上げのコーティングになります。フィニッシュ用のコート剤として最も一般的なのはプロのペインターも愛用するウレタンで最終的なコーティングをすると市販品さながらの仕上がりを実現出来ます。


初心者がウレタンを使う場合、色々考えずにドブ漬けしてしまうのが最も有効な手段。缶スプレー塗装と同じくドブ漬け→24時間乾燥→ドブ漬けを2,3回繰り返せば強固な塗膜が手に入りますが、ウレタンは塗装が厚く重量も重いのが特徴です。塗りすぎはルアー自体の重量を増やしてハードベイト本来のレスポンスを損なってしまうので注意が必要です。


最後までスプレーで通したい方にはスプレータイプもリリースされています。吹き付けの方法はスプレー塗装の手順と変わりません。

先生
先生
今回はスプレー式のウレタンを使用。トップコートは計3回重ね塗りしました。塗装というのはボディにしっかり定着するまで数日掛かります。表面的には完成していても内部はまだまだ未完成の場合が多いので実戦投入は十分時間を空けてからにしましょう!

手順④ アイシールやフックなどをセットして完成!

今回のバイトマーカーは蛍光ピンクを使用。バイトマーカーにはオレンジやイエローなど他のカラーもありますが、ピンクは天候や水の色に左右されにくく、常に見やすい「全天候型の万能カラー」なんです。

完璧な仕上がりで今後に期待が持てるチャグンスプークJr(笑)はスプリットリングを小型化して、イチカワフィッシングのカマキリラウンドベンド84X#5を装着。全体的に軽量化したボディはノーマルよりレスポンスが高く、キレのあるアクションに生まれ変わっています。

最後はアイ・シールやフック、バイト時の目印となるバイトマーカーなどを装着して完成。小さな部分にもこだわって組み上げる部分もルアー塗装を含むカスタムの醍醐味と言えるでしょう。

缶スプレーを使ったルアー塗装の仕方【塗装はがし~完成まで】 最後に・・・

ルアーを塗装する。

一見するとハードルが高そうに聞こえますが、実はイメージしている以上に簡単で効果の高いルアーカスタムの1つだと言えます。その上、オリジナルのペイントモデルは一般的な市販品よりも愛着が湧きやすく、オリジナルペイントのルアーで釣れた一匹の嬉しさはルアービルダーだけが味わえる特権と言えるでしょう。歴戦のハードベイト達に新しい魂を吹き込む魔法のリペイントワークをぜひ皆さんも楽しんでみてください!

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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